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迎えに来た飛行船に乗り込んだ受験生はナマエを入れて10人。
ナマエはヒソカの側にいるが、以前の様に接しきれていない部分がまだあった。
妙な空気をヒソカはもちろん感じていた。それでも、口には出さずにただナマエを抱き締めていた。逃さない様に。
《えー、これより会長が面談を行います。番号を呼ばれた方は2階の第1応接室までお越し下さい。受験番号44番の方。44番の方、お越し下さい》
「ヒソカ、呼ばれたね」
「うん♣」
「いってらっしゃい」
「いってきます♠」
ナマエの額にキスをして、ヒソカは面談へと向かった。
その後ろ姿を見送っていると、気配が1つ後ろから近づいて来た。
「何の用?」
「ヒソカと何かあったの?」
「……アンタには関係ない」
「ふーん、図星なんだ」
「それが何だって言うの?アンタには関係ない事だ」
「うん。確かに関係ないね」
「さっさとどっか行け。私は今機嫌が良いとは言い切れないんだ」
ナマエの心情を感じ取った【十六夜(イザヨイ)】も、ギタラクルに向かって威嚇する。
「へェ……良く躾けられたペットだね」
「【十六夜】は【家族】だ!ペットなんかじゃない!!」
「たかが鳥が【家族】?変なの」
「さっさとどっかに行け。アンタが行かないなら、私が移動する」
ギタラクルから離れようとした時、ナマエは腕を捕まれた。
「どうせ、住む世界が違う――そんな事でショック受けてるんでしょ」
「っ……」
「その顔は図星だね。ヒソカなんか止めて、オレにしときなよ。オレは必要な殺人しかしないから」
「……じゃない」
「え?」
「そういう問題じゃない!!」
ナマエは掴まれている腕を振り解いてギタラクルから離れた。
「……言われなくても解ってる。ヒソカとは住む世界が真逆だって事位、解ってる!!」
手近な壁を殴り、涙を流すナマエを誰も知らない。
「まあ座りなされ」
応接室に入るなり、ネテロに声を掛けられた。応接室はジャポン風に作られており、ナマエには落ち着く空間だった。
言われた通り、ネテロの対面に座るナマエ。
「では、まず何故ハンターになりたいのかな?」
「……師匠からの最終試験だからです」
「師匠?」
「はい。ジャポンにいるアズマっていう男性です」
「ほォ……あのアズマの弟子か」
「!師匠を知っているんですか?!」
「知ってるも何も、ワシの門下生じゃ」
「!」
「では次に、お主以外の9人の中で一番注目しているのは?」
「注目……ですか。そうですね、99番と405番の2人ですね。私には無い伸び代がある」
「ふむ……では最後の質問じゃ。9人の中で、今一番戦いたくないのは?」
「…………44番。彼には勝てそうにないです」
「うむ、御苦労じゃった。下がって良いぞよ」
ネテロとの面談を終え、ナマエは応接室を出た。すると、応接室の外にはヒソカがいた。
「おかえり♥」
「……ただいま」
「元気がないね♦目も腫れている♣何があったんだい?」
「何でもないよ」
ヒソカの手をすり抜けて、ナマエは応接室の前を後にした。
ヒソカと別れたナマエは、割り当てられている飛行船内の部屋へと来ていた。
部屋の中に入るなり、ナマエはシャワールームへと向かい熱いシャワーを浴びた。
暫くお湯を浴びながら声を殺して泣いていると、部屋の中に誰かが入ってくる気配がした。
不審に思い、ナマエはシャワーを出したまま手早く備え付けのバスローブを着ると音を立てない様に部屋へと足を踏み入れた。すると、どうやって入ったのかそこにはヒソカがいた。
「何……してるの?」
「心配だったから、会いに来た♦」
「どうやって入ったの?」
「奇術師に不可能は無いの♥」
「ハァ……もういい。何も訊かない。着替えてくる」
ナマエはヒソカに訊く事を諦め、着替える為再度バスルームに戻った。
出しっ放しにしていたシャワーを止め、バスローブから自分の服へと着替える。髪はまだ水が滴っている状態の為、タオルで髪を拭きながら部屋に戻ると、ヒソカは備え付けのソファーに座っていた。
「で?会えたんだからもう帰ってくれない?」
「嫌だ♣」
「……」
「キミ、泣いてただろ?前に言ったよね?泣くならボクの前でって♠」
言いながらヒソカは立ち上がり、ナマエを抱き寄せる。
「どうしてボクのいない所で泣いたんだい?」
ナマエはヒソカの側にいるが、以前の様に接しきれていない部分がまだあった。
妙な空気をヒソカはもちろん感じていた。それでも、口には出さずにただナマエを抱き締めていた。逃さない様に。
《えー、これより会長が面談を行います。番号を呼ばれた方は2階の第1応接室までお越し下さい。受験番号44番の方。44番の方、お越し下さい》
「ヒソカ、呼ばれたね」
「うん♣」
「いってらっしゃい」
「いってきます♠」
ナマエの額にキスをして、ヒソカは面談へと向かった。
その後ろ姿を見送っていると、気配が1つ後ろから近づいて来た。
「何の用?」
「ヒソカと何かあったの?」
「……アンタには関係ない」
「ふーん、図星なんだ」
「それが何だって言うの?アンタには関係ない事だ」
「うん。確かに関係ないね」
「さっさとどっか行け。私は今機嫌が良いとは言い切れないんだ」
ナマエの心情を感じ取った【十六夜(イザヨイ)】も、ギタラクルに向かって威嚇する。
「へェ……良く躾けられたペットだね」
「【十六夜】は【家族】だ!ペットなんかじゃない!!」
「たかが鳥が【家族】?変なの」
「さっさとどっかに行け。アンタが行かないなら、私が移動する」
ギタラクルから離れようとした時、ナマエは腕を捕まれた。
「どうせ、住む世界が違う――そんな事でショック受けてるんでしょ」
「っ……」
「その顔は図星だね。ヒソカなんか止めて、オレにしときなよ。オレは必要な殺人しかしないから」
「……じゃない」
「え?」
「そういう問題じゃない!!」
ナマエは掴まれている腕を振り解いてギタラクルから離れた。
「……言われなくても解ってる。ヒソカとは住む世界が真逆だって事位、解ってる!!」
手近な壁を殴り、涙を流すナマエを誰も知らない。
「まあ座りなされ」
応接室に入るなり、ネテロに声を掛けられた。応接室はジャポン風に作られており、ナマエには落ち着く空間だった。
言われた通り、ネテロの対面に座るナマエ。
「では、まず何故ハンターになりたいのかな?」
「……師匠からの最終試験だからです」
「師匠?」
「はい。ジャポンにいるアズマっていう男性です」
「ほォ……あのアズマの弟子か」
「!師匠を知っているんですか?!」
「知ってるも何も、ワシの門下生じゃ」
「!」
「では次に、お主以外の9人の中で一番注目しているのは?」
「注目……ですか。そうですね、99番と405番の2人ですね。私には無い伸び代がある」
「ふむ……では最後の質問じゃ。9人の中で、今一番戦いたくないのは?」
「…………44番。彼には勝てそうにないです」
「うむ、御苦労じゃった。下がって良いぞよ」
ネテロとの面談を終え、ナマエは応接室を出た。すると、応接室の外にはヒソカがいた。
「おかえり♥」
「……ただいま」
「元気がないね♦目も腫れている♣何があったんだい?」
「何でもないよ」
ヒソカの手をすり抜けて、ナマエは応接室の前を後にした。
ヒソカと別れたナマエは、割り当てられている飛行船内の部屋へと来ていた。
部屋の中に入るなり、ナマエはシャワールームへと向かい熱いシャワーを浴びた。
暫くお湯を浴びながら声を殺して泣いていると、部屋の中に誰かが入ってくる気配がした。
不審に思い、ナマエはシャワーを出したまま手早く備え付けのバスローブを着ると音を立てない様に部屋へと足を踏み入れた。すると、どうやって入ったのかそこにはヒソカがいた。
「何……してるの?」
「心配だったから、会いに来た♦」
「どうやって入ったの?」
「奇術師に不可能は無いの♥」
「ハァ……もういい。何も訊かない。着替えてくる」
ナマエはヒソカに訊く事を諦め、着替える為再度バスルームに戻った。
出しっ放しにしていたシャワーを止め、バスローブから自分の服へと着替える。髪はまだ水が滴っている状態の為、タオルで髪を拭きながら部屋に戻ると、ヒソカは備え付けのソファーに座っていた。
「で?会えたんだからもう帰ってくれない?」
「嫌だ♣」
「……」
「キミ、泣いてただろ?前に言ったよね?泣くならボクの前でって♠」
言いながらヒソカは立ち上がり、ナマエを抱き寄せる。
「どうしてボクのいない所で泣いたんだい?」