四次試験
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声を掛ける事も憚れる空気を纏ったヒソカは、後ろをついてくるナマエの存在を無視するかの様に歩き続ける。
やがて獲物を見つけたヒソカは、不気味な笑みを浮かべると走りだした。
「ヒ……ヒソカ!!」
「逃げて!!」
「……っ」
懸命にありったけの声でナマエは叫んだ。それでも、相手は逃げる事をしなかった。
「くそ!!来やがれ」
ヒソカが相手の首を切った瞬間、ヒソカのプレートを何かが掠め取った。
それに気づいたヒソカと共に何かが戻る先を見ると、それはゴンの釣り竿だった。
この時、初めてゴンのターゲットがヒソカだという事が判った。
自身の胸からプレートが無くなった事を確認すると、ヒソカの顔は歓喜に染まった。
そして、ゴンに近付こうとするヒソカ。ナマエはそれを全身で止めた。
「ヒソカ!駄目!!」
「……大丈夫、彼は殺さないよ♦」
ヒソカはゆっくりとゴンの後を追った。
ナマエも慌ててその後を追う。
暫く無言でついて行くと、ヒソカは自分の獲物と出逢い、その相手と言葉を交わすと首を切り落とした。
「ボクの事が怖いかい?」
唐突に止まったヒソカから投げかけられた質問。確かに今のヒソカは怖い。怖くて嫌な汗が出る程だ。それでも――
「本音を言うと怖い……」
「そう♣」
「でも……それでも嫌いになれない」
「そう♠」
ナマエの答えに満足したのか、ヒソカは止めていた足を動かし始めた。遅れを取るまいとナマエもその後を追う。
ヒソカは切り落とした獲物の頭を持って、ゴンの所へと向かっていた。
男の頭には好血蝶が群がっている。
「驚いたよ♦」
冷や汗を垂らして倒れているゴンに近づき、声を掛けるヒソカ。
「ゴン君!?大丈夫??」
ナマエは堪らずゴンに駆け寄った。
「ずっと気配を絶ってチャンスを伺っていたのか?ボクが誰かを攻撃する一瞬のスキを?気配の消し方は自己流かい?素晴らしいよ、野生の獣並だ♥タイミングも完璧だった……ボクが攻撃する際の殺気、その殺気に自分の殺気を紛れ込ませた♣見事だった♥」
ヒソカはゴンが奪われた自身のナンバープレートをゴンの目の前に投げ落とした。
「吹き矢に塗られた毒は、筋弛緩系だそうだ♠通常なら回復に10日位かかるらしい♣残り4日、キミならまぁ動ける様になるだろう♦」
それだけ言うと、ヒソカは踵を返そうとした。
「待てよ……プレートを……取り返しに来たんじゃないのか?」
「ううん、褒めに来ただけ♥彼がボクの獲物だったから、それはもう要らない♥」
ヒソカは持っていた獲物の頭を持ち上げて告げた。
「オレも要らない」
「そう言うなよ♠それは貸しだ♣いつか返してくれればいい♥それじゃねー♦ナマエ、行くよ♣」
今度こそ、ヒソカは立ち去ろうとした。
「ゴン君?!」
ナマエの声に、ヒソカは振り返った。すると、倒れていたゴンが立ち上がっている。
「借りなんか真っ平だ……今返す……!」
ゴンの言葉に、ヒソカは笑った。
「くくく、断る♠今のキミはボクに生かされている♣」
ゴンに近づきながら、ヒソカは持っていた獲物の頭部を投げ捨てた。
「キミがもっと殺し甲斐のある使い手に育つまで、キミはずっとボクに生かされているのだよ♠」
ゴンの側まで来ると、ヒソカはゴンの顔面を殴り飛ばした。
「ゴン君!!」
「今みたくボクの顔に一発、打ち込む事が出来たら受け取ろう♦それまでそのプレートはキミに預ける♣くっくっくっく♠」
今度こそヒソカはナマエの手を引いてその場を立ち去った。
「どういうつもり?」
「何がだい?」
「ゴン君の事」
「あぁ、あのボウヤか♦今殺すには惜しい、と言っただろ?」
「そういう問題じゃない!女子供に暴力振るうのは最低な人間だよ!?」
「ボクは俗にいう殺人狂だ♣」
「なら……私も殺す?」
「それはない♠ナマエはボクの唯一の宝物だ♥」
やがて獲物を見つけたヒソカは、不気味な笑みを浮かべると走りだした。
「ヒ……ヒソカ!!」
「逃げて!!」
「……っ」
懸命にありったけの声でナマエは叫んだ。それでも、相手は逃げる事をしなかった。
「くそ!!来やがれ」
ヒソカが相手の首を切った瞬間、ヒソカのプレートを何かが掠め取った。
それに気づいたヒソカと共に何かが戻る先を見ると、それはゴンの釣り竿だった。
この時、初めてゴンのターゲットがヒソカだという事が判った。
自身の胸からプレートが無くなった事を確認すると、ヒソカの顔は歓喜に染まった。
そして、ゴンに近付こうとするヒソカ。ナマエはそれを全身で止めた。
「ヒソカ!駄目!!」
「……大丈夫、彼は殺さないよ♦」
ヒソカはゆっくりとゴンの後を追った。
ナマエも慌ててその後を追う。
暫く無言でついて行くと、ヒソカは自分の獲物と出逢い、その相手と言葉を交わすと首を切り落とした。
「ボクの事が怖いかい?」
唐突に止まったヒソカから投げかけられた質問。確かに今のヒソカは怖い。怖くて嫌な汗が出る程だ。それでも――
「本音を言うと怖い……」
「そう♣」
「でも……それでも嫌いになれない」
「そう♠」
ナマエの答えに満足したのか、ヒソカは止めていた足を動かし始めた。遅れを取るまいとナマエもその後を追う。
ヒソカは切り落とした獲物の頭を持って、ゴンの所へと向かっていた。
男の頭には好血蝶が群がっている。
「驚いたよ♦」
冷や汗を垂らして倒れているゴンに近づき、声を掛けるヒソカ。
「ゴン君!?大丈夫??」
ナマエは堪らずゴンに駆け寄った。
「ずっと気配を絶ってチャンスを伺っていたのか?ボクが誰かを攻撃する一瞬のスキを?気配の消し方は自己流かい?素晴らしいよ、野生の獣並だ♥タイミングも完璧だった……ボクが攻撃する際の殺気、その殺気に自分の殺気を紛れ込ませた♣見事だった♥」
ヒソカはゴンが奪われた自身のナンバープレートをゴンの目の前に投げ落とした。
「吹き矢に塗られた毒は、筋弛緩系だそうだ♠通常なら回復に10日位かかるらしい♣残り4日、キミならまぁ動ける様になるだろう♦」
それだけ言うと、ヒソカは踵を返そうとした。
「待てよ……プレートを……取り返しに来たんじゃないのか?」
「ううん、褒めに来ただけ♥彼がボクの獲物だったから、それはもう要らない♥」
ヒソカは持っていた獲物の頭を持ち上げて告げた。
「オレも要らない」
「そう言うなよ♠それは貸しだ♣いつか返してくれればいい♥それじゃねー♦ナマエ、行くよ♣」
今度こそ、ヒソカは立ち去ろうとした。
「ゴン君?!」
ナマエの声に、ヒソカは振り返った。すると、倒れていたゴンが立ち上がっている。
「借りなんか真っ平だ……今返す……!」
ゴンの言葉に、ヒソカは笑った。
「くくく、断る♠今のキミはボクに生かされている♣」
ゴンに近づきながら、ヒソカは持っていた獲物の頭部を投げ捨てた。
「キミがもっと殺し甲斐のある使い手に育つまで、キミはずっとボクに生かされているのだよ♠」
ゴンの側まで来ると、ヒソカはゴンの顔面を殴り飛ばした。
「ゴン君!!」
「今みたくボクの顔に一発、打ち込む事が出来たら受け取ろう♦それまでそのプレートはキミに預ける♣くっくっくっく♠」
今度こそヒソカはナマエの手を引いてその場を立ち去った。
「どういうつもり?」
「何がだい?」
「ゴン君の事」
「あぁ、あのボウヤか♦今殺すには惜しい、と言っただろ?」
「そういう問題じゃない!女子供に暴力振るうのは最低な人間だよ!?」
「ボクは俗にいう殺人狂だ♣」
「なら……私も殺す?」
「それはない♠ナマエはボクの唯一の宝物だ♥」