会遇
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「疲れた……」
「主、此奴……殺しても良いか?」
言いながらも、今にも飛び掛かりそうな【十夜】をナマエは手で制した。
「何故だ?!森を穢し、主を穢した此奴は断罪に値する!!」
「止めとけ。今の私等には勝てる相手じゃないよ……残念だけど、今回は退くんだ」
『解ったら下がって』と言い、【十夜】を下がらせるナマエ。
「【白夜】、【十六夜】。貴女達も下がって」
「あい判った」
「おや、良いのかい?」
「……何がだ?」
「キミ、今無防備だよ♠」
「勝てない相手にこれ以上刃向かっても無意味だ。彼女達に余計な怪我をさせたくないしな」
【式鬼】を全て下がらせ、その場にヒソカと2人きりになったナマエ。
その背には、冷や汗が滲んでいた。
「アンタの望みは叶ったろ?さっさとこの森から出て行け」
ヒソカのオーラに負けながらも、ナマエは口を閉じなかった。
「んー♦キミがボクと来てくれるんなら、いいよ♣」
「嫌だ、と言ったら?」
「そこの死にかけてる人達皆、殺しちゃおうかなァ♠」
「くっ……」
ヒソカの出した2択、一緒に行くか・見殺しにするか……それは即断出来る範囲を超えていた。
どの位無言の時間が過ぎただろうか。先に口を開いたのは、ナマエだった。
「【空の境界(リアルワールド)】、森よ……この者らの傷を――癒してくれ!」
ナマエの声に、森がざわめきだした。
ざわめいた森の木々からはヒソカの見た事も無い光が溢れだし、今にも息絶えそうな人達を包み込みその傷を癒やしだした。
「これは……キミの【能力】かい?」
目を瞠りながら、ヒソカはナマエに問いただした。
「そう……自然界の力を借りる【能力】、それが私の力だ」
「良いのかい?ネタバレして♠」
「どうせ、言わなかったらまたあの人達を使って口を割らせるつもりだったんだろ?」
「♦」
「これ以上森に負担を掛けたくない。それが私の【答え】だ」
ナマエの答えを聞き、ヒソカはほくそ笑んだ。
「ひっ……」
「ば……化け物だァー!!」
「化け物、ね……死にたくなかったら、さっさと消えな!」
ナマエが一喝すると、森の力で息を吹き返した人達が蜘蛛の子を散らす様に木々の隙間を縫って逃げていった。
それを呆れた様に見送りながら、ナマエは小さく息を吐き出した。
「くくくっ♠キミは見ていて飽きないね♥」
「それはドォモ」
ナマエはヒソカに背を向けて歩き出そうとしていた。
それに気づいたヒソカは、ナマエの腕を掴んで止める。
「何処に行く気だい?」
「家に帰る。このままアンタと行ける訳無いだろ。ついて来るのは構わないが、手――放せ」
「そうだねェ……このままだと逃げそうだし、こうするならいいか♥」
ヒソカはそう言うと掴んでいた手を放し、代わりにナマエの手を握った。
「……何のつもりだ?」
「別に♦手を繋いでるだけだよ♠」
「はぁ……もういい。さっさと帰りたい。疲れた。マジ疲れた」
ヒソカに抵抗する事に疲れたナマエは、そのままヒソカの手を引いて歩き出した。
森を抜けて数分。辺りは普通の町の景色へと変わっていた。
そのまま街の中を十数分歩くと、ナマエの家が見えてきた。
「彼処が私の家」
ナマエの指さした方を見ると、何の変哲も無い普通のマンションだった。
そのマンションの1室へと足を踏み入れると、ナマエはヒソカに向かって言い放つ。
「部屋に血の臭いが充満する前に、シャワーでその臭い落として来い。服は洗濯機に入れとけ。直ぐに洗うから」
テキパキと指示を出しながら、ナマエはヒソカをバスルームへと押しやった。
「おや♦一緒に入らないのかい?」
「意味が解からん。さっさと入れ。コロスぞ。死にたくなかったら、さっさと入れ」
「残念♥」
少しも残念そうな顔をせずに、ヒソカはバスルームに消えた。
「主、此奴……殺しても良いか?」
言いながらも、今にも飛び掛かりそうな【十夜】をナマエは手で制した。
「何故だ?!森を穢し、主を穢した此奴は断罪に値する!!」
「止めとけ。今の私等には勝てる相手じゃないよ……残念だけど、今回は退くんだ」
『解ったら下がって』と言い、【十夜】を下がらせるナマエ。
「【白夜】、【十六夜】。貴女達も下がって」
「あい判った」
「おや、良いのかい?」
「……何がだ?」
「キミ、今無防備だよ♠」
「勝てない相手にこれ以上刃向かっても無意味だ。彼女達に余計な怪我をさせたくないしな」
【式鬼】を全て下がらせ、その場にヒソカと2人きりになったナマエ。
その背には、冷や汗が滲んでいた。
「アンタの望みは叶ったろ?さっさとこの森から出て行け」
ヒソカのオーラに負けながらも、ナマエは口を閉じなかった。
「んー♦キミがボクと来てくれるんなら、いいよ♣」
「嫌だ、と言ったら?」
「そこの死にかけてる人達皆、殺しちゃおうかなァ♠」
「くっ……」
ヒソカの出した2択、一緒に行くか・見殺しにするか……それは即断出来る範囲を超えていた。
どの位無言の時間が過ぎただろうか。先に口を開いたのは、ナマエだった。
「【空の境界(リアルワールド)】、森よ……この者らの傷を――癒してくれ!」
ナマエの声に、森がざわめきだした。
ざわめいた森の木々からはヒソカの見た事も無い光が溢れだし、今にも息絶えそうな人達を包み込みその傷を癒やしだした。
「これは……キミの【能力】かい?」
目を瞠りながら、ヒソカはナマエに問いただした。
「そう……自然界の力を借りる【能力】、それが私の力だ」
「良いのかい?ネタバレして♠」
「どうせ、言わなかったらまたあの人達を使って口を割らせるつもりだったんだろ?」
「♦」
「これ以上森に負担を掛けたくない。それが私の【答え】だ」
ナマエの答えを聞き、ヒソカはほくそ笑んだ。
「ひっ……」
「ば……化け物だァー!!」
「化け物、ね……死にたくなかったら、さっさと消えな!」
ナマエが一喝すると、森の力で息を吹き返した人達が蜘蛛の子を散らす様に木々の隙間を縫って逃げていった。
それを呆れた様に見送りながら、ナマエは小さく息を吐き出した。
「くくくっ♠キミは見ていて飽きないね♥」
「それはドォモ」
ナマエはヒソカに背を向けて歩き出そうとしていた。
それに気づいたヒソカは、ナマエの腕を掴んで止める。
「何処に行く気だい?」
「家に帰る。このままアンタと行ける訳無いだろ。ついて来るのは構わないが、手――放せ」
「そうだねェ……このままだと逃げそうだし、こうするならいいか♥」
ヒソカはそう言うと掴んでいた手を放し、代わりにナマエの手を握った。
「……何のつもりだ?」
「別に♦手を繋いでるだけだよ♠」
「はぁ……もういい。さっさと帰りたい。疲れた。マジ疲れた」
ヒソカに抵抗する事に疲れたナマエは、そのままヒソカの手を引いて歩き出した。
森を抜けて数分。辺りは普通の町の景色へと変わっていた。
そのまま街の中を十数分歩くと、ナマエの家が見えてきた。
「彼処が私の家」
ナマエの指さした方を見ると、何の変哲も無い普通のマンションだった。
そのマンションの1室へと足を踏み入れると、ナマエはヒソカに向かって言い放つ。
「部屋に血の臭いが充満する前に、シャワーでその臭い落として来い。服は洗濯機に入れとけ。直ぐに洗うから」
テキパキと指示を出しながら、ナマエはヒソカをバスルームへと押しやった。
「おや♦一緒に入らないのかい?」
「意味が解からん。さっさと入れ。コロスぞ。死にたくなかったら、さっさと入れ」
「残念♥」
少しも残念そうな顔をせずに、ヒソカはバスルームに消えた。