飛行船
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
空がすっかり暗くなってきた頃。二次試験合格者を乗せた飛行船は次の目的地を目指して飛んでいた。
「残った43名の諸君に、改めて挨拶しとこうかの。わしが今回のハンター試験審査委員会代表責任者のネテロである。本来ならば最終試験で登場する予定であったが、一旦こうして現場に来てみると――何とも言えぬ緊張感が伝わってきていいもんじゃ。せっかくだから、このまま同行させて貰う事にする。ほっほっほ」
「次の目的地へは、明日の朝8時到着予定です。こちらから連絡するまで、各自自由に時間をお使い下さい」
豆の様な生物の説明後、解散となった。
ナマエはヒソカに連れられ、人気の無い場所まで来ている。
「どうしたの?」
「さっきのご褒美、頂戴♥」
「ああ、アレね。それでこんな人気の無い所に連れて来たの?」
「うん♦ナマエは人の目を気にするだろ?」
「まぁ……そりゃヒソカと違って気にするよ」
『とりあえず屈んで』とヒソカを屈ませ、ナマエはその頬にキスをした。
「♣」
「何?不満そうだね」
「どうせなら、唇が良かったと思ってね♠」
「我儘言うな!もうしないぞ?」
「それは嫌♦」
「なら、これで満足しておけ」
もう一つおまけとばかりに、額にもキスをしてやるナマエ。ヒソカは強請ってもいないキスに満足したのか、機嫌が良くなっていた。
その後、ヒソカと一緒に人気のある場所に戻り、床に座ったナマエ。ヒソカは何処からともなくトランプを取り出し、トランプタワーを作り始めた。
「良くそんな物作れるね~」
「ナマエもやるかい?」
「遠慮しとく。集中力持続しないから」
「そう♦」
「うん」
ナマエは黙ってヒソカがトランプタワーを作っている所を眺めた。
ヒソカはヒソカで、作り終わったトランプを崩す喜びとナマエが側にいてくれる満足感で笑いを堪え切れずにいた。
「気持ち悪いよ、ヒソカ」
「くくく♣仮にも彼氏に向かって、それは酷いんじゃないかい?」
「本当の事だから、仕方がないでしょ」
ナマエの言葉に少々ショックを受けて、ヒソカはトランプタワー作りを止めた。
「何で止めるの?」
「ナマエに気持ち悪いって言われたから♠」
「そんなに拗ねないでよ」
「拗ねてないさ♦」
「もー……ほら、おいで」
「?」
ヒソカに向かって、膝を叩いてみせるナマエ。
ヒソカはそれを不思議そうに見るも、ナマエは『おいで』と繰り返すだけ。
「ああ……悪いけどボク、膝枕はされるよりする方が好きなんだ♠」
「まったく……どうすれば機嫌直してくれるワケ?」
「んー……ナマエがボクに甘えてくれたら直るかも♥」
「ヒソカに、ねぇ……じゃあ、寝るから寄り掛かってもいい?」
「膝貸そうか?」
「ん、大丈夫。座って寝る方が慣れてるから」
そう言うと、ナマエはヒソカに寄り掛かり目を閉じた。
それを確認すると、ヒソカはナマエの後ろに腕を回し髪を梳き始める。
その行為にナマエは安心感を覚え、いつの間にか意識が遠のいて行った。
眠り始めて1時間位経っただろうか。ナマエは微弱な殺気を感じ取って目が覚めた。
「……のやろ。人の安眠を妨害しやがって」
「おや♦起きちゃったのかい?」
「殺気を感じたら、嫌でも起きるでしょ……血の臭いも、微かだけどしているし」
『文句言ってこようかな』等と呟くナマエを、ヒソカは抱き寄せて制した。
「何で止めるの?」
「原因がギタラクルの弟だからだよ♣」
「ふーん……でも、ソレは関係ないでしょ?」
「ボク以外に興味持たないで欲しいんだ♠例え怒りの対象としてでもね♣」
「……我儘」
「うん♦ナマエには我儘言っちゃうみたい♠」
ナマエは小さく息を吐いて、再度眠りに入る事にした。
「残った43名の諸君に、改めて挨拶しとこうかの。わしが今回のハンター試験審査委員会代表責任者のネテロである。本来ならば最終試験で登場する予定であったが、一旦こうして現場に来てみると――何とも言えぬ緊張感が伝わってきていいもんじゃ。せっかくだから、このまま同行させて貰う事にする。ほっほっほ」
「次の目的地へは、明日の朝8時到着予定です。こちらから連絡するまで、各自自由に時間をお使い下さい」
豆の様な生物の説明後、解散となった。
ナマエはヒソカに連れられ、人気の無い場所まで来ている。
「どうしたの?」
「さっきのご褒美、頂戴♥」
「ああ、アレね。それでこんな人気の無い所に連れて来たの?」
「うん♦ナマエは人の目を気にするだろ?」
「まぁ……そりゃヒソカと違って気にするよ」
『とりあえず屈んで』とヒソカを屈ませ、ナマエはその頬にキスをした。
「♣」
「何?不満そうだね」
「どうせなら、唇が良かったと思ってね♠」
「我儘言うな!もうしないぞ?」
「それは嫌♦」
「なら、これで満足しておけ」
もう一つおまけとばかりに、額にもキスをしてやるナマエ。ヒソカは強請ってもいないキスに満足したのか、機嫌が良くなっていた。
その後、ヒソカと一緒に人気のある場所に戻り、床に座ったナマエ。ヒソカは何処からともなくトランプを取り出し、トランプタワーを作り始めた。
「良くそんな物作れるね~」
「ナマエもやるかい?」
「遠慮しとく。集中力持続しないから」
「そう♦」
「うん」
ナマエは黙ってヒソカがトランプタワーを作っている所を眺めた。
ヒソカはヒソカで、作り終わったトランプを崩す喜びとナマエが側にいてくれる満足感で笑いを堪え切れずにいた。
「気持ち悪いよ、ヒソカ」
「くくく♣仮にも彼氏に向かって、それは酷いんじゃないかい?」
「本当の事だから、仕方がないでしょ」
ナマエの言葉に少々ショックを受けて、ヒソカはトランプタワー作りを止めた。
「何で止めるの?」
「ナマエに気持ち悪いって言われたから♠」
「そんなに拗ねないでよ」
「拗ねてないさ♦」
「もー……ほら、おいで」
「?」
ヒソカに向かって、膝を叩いてみせるナマエ。
ヒソカはそれを不思議そうに見るも、ナマエは『おいで』と繰り返すだけ。
「ああ……悪いけどボク、膝枕はされるよりする方が好きなんだ♠」
「まったく……どうすれば機嫌直してくれるワケ?」
「んー……ナマエがボクに甘えてくれたら直るかも♥」
「ヒソカに、ねぇ……じゃあ、寝るから寄り掛かってもいい?」
「膝貸そうか?」
「ん、大丈夫。座って寝る方が慣れてるから」
そう言うと、ナマエはヒソカに寄り掛かり目を閉じた。
それを確認すると、ヒソカはナマエの後ろに腕を回し髪を梳き始める。
その行為にナマエは安心感を覚え、いつの間にか意識が遠のいて行った。
眠り始めて1時間位経っただろうか。ナマエは微弱な殺気を感じ取って目が覚めた。
「……のやろ。人の安眠を妨害しやがって」
「おや♦起きちゃったのかい?」
「殺気を感じたら、嫌でも起きるでしょ……血の臭いも、微かだけどしているし」
『文句言ってこようかな』等と呟くナマエを、ヒソカは抱き寄せて制した。
「何で止めるの?」
「原因がギタラクルの弟だからだよ♣」
「ふーん……でも、ソレは関係ないでしょ?」
「ボク以外に興味持たないで欲しいんだ♠例え怒りの対象としてでもね♣」
「……我儘」
「うん♦ナマエには我儘言っちゃうみたい♠」
ナマエは小さく息を吐いて、再度眠りに入る事にした。