二次試験
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ヒソカ、いい加減その殺気しまって」
「ムリだよ♦」
「どうしても?」
「……ご褒美くれるかい?」
「いいよ。何が欲しいの?」
「ナマエからのキス♥」
「……分かった。何処でも良いってんなら、OK」
「♪」
取引成立とでも言いた気に、ヒソカは殺気をしまいナマエを抱き寄せると、ナマエの首筋にキスをした。
「賞金首ハンター?笑わせるわ!!たかが美食ハンター如きに一撃で伸されちゃって。どのハンターを目指すとか、関係ないのよ。ハンターたる者、誰だって武芸の心得があって当然!!」
取り出した包丁を自在に操りながら、メンチは続ける。
「あたし等も食材探して猛獣の巣の中に入る事だって珍しくないし、密猟者を見つければもちろん戦って捕らえるわ!!武芸なんてハンターやってたら、嫌でも身につくのよ。あたしが知りたいのは、未知の物に挑戦する気概なのよ!!」
《それにしても、合格者0はちとキビシ過ぎやせんか?》
突然上から声が降って来たと思い見上げると、飛行船が会場の上空を飛んでいた。
「あ!!あれは――ハンター協会のマーク!!」
「審査委員会か!!」
飛行船から黒い影が出たと思ったら、ソレはそのまま受験生達の集まっている所へ落ちてきた。
落ちて来たのは、1人の爺さんだった。
爺さんはドォン!!という音を響かせると、傷一つなく地面に着地する。
「審査委員会のネテロ会長。ハンター試験の最高責任者よ」
「「「!!」」」
「ま、責任者と言っても所詮裏方。こんな時のトラブル処理係みたいなもんじゃ。メンチくん」
「はい!」
「未知の物に挑戦する気概を彼等に問うた結果、全員その態度に問題あり、つまり不合格と思ったわけかね?」
ネテロはメンチに向かって、合格者0の理由を問い質した。
「……いえ。テスト生に料理を軽んじる発言をされてついカッとなり、その際料理の作り方がテスト生全員に知られてしまうトラブルが重なりまして、頭に血が昇っている内に腹がいっぱいにですね……」
「つまり、自分でも審査不十分だと解っとる訳だな?」
「……はい。スイマセン!料理の事となると我を忘れるんです。審査員失格ですね。私は審査員を降りますので、試験は無効にして下さい」
「ふむ……審査を続行しようにも、選んだメニューの難度が少々高かった様じゃな。よし!ではこうしよう。審査員は続行して貰う。その代わり、新しいテストには審査員の君にも実演という形で参加して貰う――というので如何かな」
「!」
ネテロの言葉に、メンチはピクリと反応を見せる。
「その方がテスト生も合否に納得がいきやすいじゃろ」
メンチはネテロの発言を受けて、1つの提案をする。
「そうですね。それじゃ――ゆで卵」
「「「!?」」」
「会長、私達をあの山まで連れて行ってくれませんか?」
「なる程。もちろんいいとも」
こうして受験生達を乗せて、飛行船は空へと飛び立った。
メンチが指差した山に到着すると、受験生達は飛行船から降ろされた。
「着いたわよ」
「一体……下はどうなっているんだ?」
「安心して。下は深ーい河よ。流れが速いから、落ちたら数十km先の海までノンストップだけど。それじゃ、お先に」
「「「え!?」」」
メンチは言い終わると同時に、崖下へと飛び降りていった。
「「「えー!?」」」
どんどん崖下に落ちていくメンチ。
「なっ」
「!?」
「マフタツ山に生息するクモワシ。その卵を捕りに行ったのじゃよ。クモワシは陸の獣から卵を守る為、谷の間に丈夫な糸を張り卵を吊るしておく。その糸に上手く掴まり、1つだけ卵を捕り、岩壁をよじ登ってくる」
ネテロが説明していると、飛び降りたメンチが崖をよじ登ってきて顔を出した。
「よっと。この卵でゆで卵を作るのよ」
その様子に、多くの受験生の空気が重く沈んだ。
「あー良かった」
「こーゆーのを待ってたんだよね」
「走るのやら民族料理より、よっぽど早くて分かりやすいぜ。よっしゃ行くぜ。しりゃあー!!」
レオリオの声に引きずられる様に、一部の受験生が崖下へと飛び降りて行く。
「ナマエは行かないのかい?」
「うん。私は【十六夜】に頼むから。ヒソカは行くんでしょ?」
「うん♣」
「いってらっしゃい」
ひらひらと手を振りながら、ナマエはヒソカを見送った。
「……」
「残りは?ギブアップ?」
「試験官、質問いいですか?」
「何?43番」
「【能力】使うのってアリですか?」
「……いいじゃろ」
「有難う御座います!!」
ナマエはネテロが許可した事で、崖の近くまで移動し、【十六夜】を呼んだ。
「ムリだよ♦」
「どうしても?」
「……ご褒美くれるかい?」
「いいよ。何が欲しいの?」
「ナマエからのキス♥」
「……分かった。何処でも良いってんなら、OK」
「♪」
取引成立とでも言いた気に、ヒソカは殺気をしまいナマエを抱き寄せると、ナマエの首筋にキスをした。
「賞金首ハンター?笑わせるわ!!たかが美食ハンター如きに一撃で伸されちゃって。どのハンターを目指すとか、関係ないのよ。ハンターたる者、誰だって武芸の心得があって当然!!」
取り出した包丁を自在に操りながら、メンチは続ける。
「あたし等も食材探して猛獣の巣の中に入る事だって珍しくないし、密猟者を見つければもちろん戦って捕らえるわ!!武芸なんてハンターやってたら、嫌でも身につくのよ。あたしが知りたいのは、未知の物に挑戦する気概なのよ!!」
《それにしても、合格者0はちとキビシ過ぎやせんか?》
突然上から声が降って来たと思い見上げると、飛行船が会場の上空を飛んでいた。
「あ!!あれは――ハンター協会のマーク!!」
「審査委員会か!!」
飛行船から黒い影が出たと思ったら、ソレはそのまま受験生達の集まっている所へ落ちてきた。
落ちて来たのは、1人の爺さんだった。
爺さんはドォン!!という音を響かせると、傷一つなく地面に着地する。
「審査委員会のネテロ会長。ハンター試験の最高責任者よ」
「「「!!」」」
「ま、責任者と言っても所詮裏方。こんな時のトラブル処理係みたいなもんじゃ。メンチくん」
「はい!」
「未知の物に挑戦する気概を彼等に問うた結果、全員その態度に問題あり、つまり不合格と思ったわけかね?」
ネテロはメンチに向かって、合格者0の理由を問い質した。
「……いえ。テスト生に料理を軽んじる発言をされてついカッとなり、その際料理の作り方がテスト生全員に知られてしまうトラブルが重なりまして、頭に血が昇っている内に腹がいっぱいにですね……」
「つまり、自分でも審査不十分だと解っとる訳だな?」
「……はい。スイマセン!料理の事となると我を忘れるんです。審査員失格ですね。私は審査員を降りますので、試験は無効にして下さい」
「ふむ……審査を続行しようにも、選んだメニューの難度が少々高かった様じゃな。よし!ではこうしよう。審査員は続行して貰う。その代わり、新しいテストには審査員の君にも実演という形で参加して貰う――というので如何かな」
「!」
ネテロの言葉に、メンチはピクリと反応を見せる。
「その方がテスト生も合否に納得がいきやすいじゃろ」
メンチはネテロの発言を受けて、1つの提案をする。
「そうですね。それじゃ――ゆで卵」
「「「!?」」」
「会長、私達をあの山まで連れて行ってくれませんか?」
「なる程。もちろんいいとも」
こうして受験生達を乗せて、飛行船は空へと飛び立った。
メンチが指差した山に到着すると、受験生達は飛行船から降ろされた。
「着いたわよ」
「一体……下はどうなっているんだ?」
「安心して。下は深ーい河よ。流れが速いから、落ちたら数十km先の海までノンストップだけど。それじゃ、お先に」
「「「え!?」」」
メンチは言い終わると同時に、崖下へと飛び降りていった。
「「「えー!?」」」
どんどん崖下に落ちていくメンチ。
「なっ」
「!?」
「マフタツ山に生息するクモワシ。その卵を捕りに行ったのじゃよ。クモワシは陸の獣から卵を守る為、谷の間に丈夫な糸を張り卵を吊るしておく。その糸に上手く掴まり、1つだけ卵を捕り、岩壁をよじ登ってくる」
ネテロが説明していると、飛び降りたメンチが崖をよじ登ってきて顔を出した。
「よっと。この卵でゆで卵を作るのよ」
その様子に、多くの受験生の空気が重く沈んだ。
「あー良かった」
「こーゆーのを待ってたんだよね」
「走るのやら民族料理より、よっぽど早くて分かりやすいぜ。よっしゃ行くぜ。しりゃあー!!」
レオリオの声に引きずられる様に、一部の受験生が崖下へと飛び降りて行く。
「ナマエは行かないのかい?」
「うん。私は【十六夜】に頼むから。ヒソカは行くんでしょ?」
「うん♣」
「いってらっしゃい」
ひらひらと手を振りながら、ナマエはヒソカを見送った。
「……」
「残りは?ギブアップ?」
「試験官、質問いいですか?」
「何?43番」
「【能力】使うのってアリですか?」
「……いいじゃろ」
「有難う御座います!!」
ナマエはネテロが許可した事で、崖の近くまで移動し、【十六夜】を呼んだ。