二次試験
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「ふーん……ヒソカって料理出来たんだ?」
「うん♠これでも手先は器用だからね♥」
黙々と作っていたナマエは、綺麗に魚を捌くヒソカを唖然とした表情で見た。
「そんなに見つめるなよ♦」
「見てるのは手元だけだからね?」
ヒソカのオーラが僅かに変わった事を感じ取り、ナマエは自分の調理に戻った。
炙ったタネを冷ましている間に、酢飯作りに取り掛かる。ゴハンが少し温くなっているが、仕方がない。適当に材料を混ぜ合わせて調理していくと、突然ヒソカに殴られた青年の叫び声がした。
「出来たぜー!!オレが完成第一号だ!!名付けてレオリオスペシャル!!さあ、食ってくれ!!」
レオリオと名乗った青年が皿に被せていた蓋を取ると、試験官の女はその皿を放り投げた。
「食えるかぁっ」
「て、てめ!!何も放る事ねーだろ、コラァ!!」
「何?失格にするよ。ホレ、さっさと戻りな。良ーい!?カタチは大事よ!!ニギリズシのカタチをなしていない物は、味見の対象にもならないわ!!」
その後も続々と受験生がニギリズシを持って行くが、全て試食の対象外となった。
「そろそろオレの出番だな。ふっふっふっ、どうだ!!これがスシだろ!!」
「ふーん、漸くそれらしいのが出てきたわね。どれ」
女は咀嚼するも、やり直しを命じた。
しかし、それに納得しない忍者の格好をした青年が大声でニギリズシの作り方を叫びだす。
その発言にキレた女は、忍者の青年に怒りを露わにした。
その後、作り方が判った受験生達が試験官の元へ殺到した。
「これは駄目だな……」
「ん?」
「この試験、合格者出ないよ」
至極当然の様に言ってのけるナマエは、自身で作ったスシを食べ始めた。
「ヒソカも食べる?」
「良いのかい?」
「別にいいよー」
ヒソカに作ったニギリズシを手渡そうとしたら、指を舐められた感触がした。
何が起きたのかと思考を冷静にした時、始めてヒソカがニギリズシごとナマエの指を口に入れたのだと気づいた。
「ん、美味しい♥」
「ヒソカ……」
「何だい?」
「誰が指ごと食えって言った?」
「そういう雰囲気だったじゃないか♦」
「いやいや、無いから。あり得ない」
「こんな事で怒るなんて、ナマエはウブだね♥」
「……やっぱヒソカといると疲れる」
「♣」
その後、ナマエの予感通りに二次試験後半の合格者は0名となった。
「だからー、仕方ないでしょ。そうなっちゃったんだからさ。嫌よ!!結果は結果!!やり直さないわよ!!」
「……」
「報告してた審査規定と違うってー!?何で!?初めからあたしが『美味しい』って言ったら合格にするって話になってたでしょ!?」
「それは建前で、審査はあくまでヒントを見逃さない注意力と……」
「アンタはだまってなー!!」
ブハラと呼ばれた巨大な男性の言葉を遮って、女は電話を続ける。
「こっちにも事情があんのよ。テスト生の中に料理法をたまたま知ってる奴がいてさー、そのバカハゲが他の連中に作り方バラしちゃったのよ。兎に角、あたしの結論は変わらないわ!二次試験後半の料理審査、合格者は0!!よ」
女の決定に、受験生達はざわめき出す。
その中で、隣にいるヒソカは殺気を溢れさせていた。
その時、受験生の1人が簡易キッチンを叩き壊した。
「納得いかねェな。とても、ハイそうですかと帰る気にはならねェな。オレが目指しているのは、コックでもグルメでもねェ!!ハンターだ!!しかも、賞金首ハンター志望だぜ!!美食ハンター如きに合否を決められたくねーな!!」
「それは残念だったわね」
「何ィ!?」
「今回のテストでは、試験官運が無かったって事よ。また来年受ければー?」
「こ……巫山戯んじゃねェー!!」
受験生の男が試験官の女に殴りかかろうとした時、ブハラがそれを張り飛ばした。
男は建物の窓を割り、外まで飛ばされて行った。
「ブハラ、余計なマネしないでよ」
「だってさー、オレが手ェ出さなきゃメンチ、あいつを殺ってたろ?」
「ふん。まーね」
メンチと呼ばれた女の試験官は、否定する事なく大きな包丁を椅子の後ろから取り出した。
「うん♠これでも手先は器用だからね♥」
黙々と作っていたナマエは、綺麗に魚を捌くヒソカを唖然とした表情で見た。
「そんなに見つめるなよ♦」
「見てるのは手元だけだからね?」
ヒソカのオーラが僅かに変わった事を感じ取り、ナマエは自分の調理に戻った。
炙ったタネを冷ましている間に、酢飯作りに取り掛かる。ゴハンが少し温くなっているが、仕方がない。適当に材料を混ぜ合わせて調理していくと、突然ヒソカに殴られた青年の叫び声がした。
「出来たぜー!!オレが完成第一号だ!!名付けてレオリオスペシャル!!さあ、食ってくれ!!」
レオリオと名乗った青年が皿に被せていた蓋を取ると、試験官の女はその皿を放り投げた。
「食えるかぁっ」
「て、てめ!!何も放る事ねーだろ、コラァ!!」
「何?失格にするよ。ホレ、さっさと戻りな。良ーい!?カタチは大事よ!!ニギリズシのカタチをなしていない物は、味見の対象にもならないわ!!」
その後も続々と受験生がニギリズシを持って行くが、全て試食の対象外となった。
「そろそろオレの出番だな。ふっふっふっ、どうだ!!これがスシだろ!!」
「ふーん、漸くそれらしいのが出てきたわね。どれ」
女は咀嚼するも、やり直しを命じた。
しかし、それに納得しない忍者の格好をした青年が大声でニギリズシの作り方を叫びだす。
その発言にキレた女は、忍者の青年に怒りを露わにした。
その後、作り方が判った受験生達が試験官の元へ殺到した。
「これは駄目だな……」
「ん?」
「この試験、合格者出ないよ」
至極当然の様に言ってのけるナマエは、自身で作ったスシを食べ始めた。
「ヒソカも食べる?」
「良いのかい?」
「別にいいよー」
ヒソカに作ったニギリズシを手渡そうとしたら、指を舐められた感触がした。
何が起きたのかと思考を冷静にした時、始めてヒソカがニギリズシごとナマエの指を口に入れたのだと気づいた。
「ん、美味しい♥」
「ヒソカ……」
「何だい?」
「誰が指ごと食えって言った?」
「そういう雰囲気だったじゃないか♦」
「いやいや、無いから。あり得ない」
「こんな事で怒るなんて、ナマエはウブだね♥」
「……やっぱヒソカといると疲れる」
「♣」
その後、ナマエの予感通りに二次試験後半の合格者は0名となった。
「だからー、仕方ないでしょ。そうなっちゃったんだからさ。嫌よ!!結果は結果!!やり直さないわよ!!」
「……」
「報告してた審査規定と違うってー!?何で!?初めからあたしが『美味しい』って言ったら合格にするって話になってたでしょ!?」
「それは建前で、審査はあくまでヒントを見逃さない注意力と……」
「アンタはだまってなー!!」
ブハラと呼ばれた巨大な男性の言葉を遮って、女は電話を続ける。
「こっちにも事情があんのよ。テスト生の中に料理法をたまたま知ってる奴がいてさー、そのバカハゲが他の連中に作り方バラしちゃったのよ。兎に角、あたしの結論は変わらないわ!二次試験後半の料理審査、合格者は0!!よ」
女の決定に、受験生達はざわめき出す。
その中で、隣にいるヒソカは殺気を溢れさせていた。
その時、受験生の1人が簡易キッチンを叩き壊した。
「納得いかねェな。とても、ハイそうですかと帰る気にはならねェな。オレが目指しているのは、コックでもグルメでもねェ!!ハンターだ!!しかも、賞金首ハンター志望だぜ!!美食ハンター如きに合否を決められたくねーな!!」
「それは残念だったわね」
「何ィ!?」
「今回のテストでは、試験官運が無かったって事よ。また来年受ければー?」
「こ……巫山戯んじゃねェー!!」
受験生の男が試験官の女に殴りかかろうとした時、ブハラがそれを張り飛ばした。
男は建物の窓を割り、外まで飛ばされて行った。
「ブハラ、余計なマネしないでよ」
「だってさー、オレが手ェ出さなきゃメンチ、あいつを殺ってたろ?」
「ふん。まーね」
メンチと呼ばれた女の試験官は、否定する事なく大きな包丁を椅子の後ろから取り出した。