二次試験
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「そろそろ焼きあがったかな?――消えよ!」
先程までグレイトスタンプを飲み込んでいた業火が、ナマエの一言で跡形もなく鎮火した。
「キミの能力は、底が知れないね♦」
「うん。自分でも驚いてる」
全く驚いている素振りを見せないナマエに対し、ヒソカは彼女が何処か遠くに行ってしまいそうな思いに駆られた。
そんな思いを心の奥底に追いやり、ヒソカはナマエと共にグレイトスタンプを持って試験官の所へと戻った。
「「「ヘイ!!お待ちィ」」」
ナマエ達が試験官の元へ着いた頃、他の受験生達も同じ様にグレイトスタンプの丸焼きを持って戻って来た。
「うひゃあ~」
「あらま、大漁だこと。テスト生なめてたわ」
「うん、おいしい!これも美味い!うんうんイケる。これも美味」
大漁の豚の丸焼きをその胃袋に収めながら、男は腹を叩いた。
「あ~、食った食った。もーお腹いっぱい!」
男の言葉に、女が銅鑼を大きく鳴らした。
「終ー了ォー!!」
男が食べた量に、ナマエだけじゃなく、ヒソカも含めた受験生一同が唖然とした。
「アンタねー、食べた豚全部美味しかったって言うの?審査になんないじゃないのよ」
「まーいいじゃん。それなりに人数は絞れたし。細かい味を審査するテストじゃないしさー」
「甘いわねー、アンタ。美食ハンターたる者、自分の味覚には正直に生きなきゃダメよ。ま、仕方無いわね。豚の丸焼き料理審査!!71名が通過!!」
女はまた大きく銅鑼を鳴らすと、続けた。
「あたしはブハラと違ってカラ党よ!!審査もキビシクいくわよー。二次試験後半、あたしのメニューはスシよ!!」
女の言葉に、受験生達は固まった。スシが何か知らないのだろう。スシと知らずに数回食べた事があるヒソカも、思考を巡らせていた。
「ふふん。大分困ってるわね。ま、知らないのもムリないわ。小さな島国の民族料理だからね。ヒントをあげるわ!!中を見てご覧なさーい!!此処で料理を作るのよ!!最低限必要な道具と材料は揃えてあるし、スシに不可欠なゴハンはこちらで用意してあげたわ。そして最大のヒント!!スシはスシでも、ニギリズシしか認めないわよ!!それじゃ、スタートよ!!あたしが満腹になった時点で試験は終了!!その間に何コ作ってきても良いわよ!!」
女の合図を契機に、後半戦へ進んだ受験生は一斉に用意された簡易キッチンへと走って行く。
その中でナマエは簡易キッチンではなく外へ向かって歩き出した。
「おや♦何処に行くんだい?」
「ヒソカもおいで。材料捕りに行くから」
「へェ……キミはどんな料理か知ってるのかい?」
「うん。ヒソカにも何回か食べさせたよ。出来合いの物だけどね」
「記憶に無いな♣」
「ま、兎に角行くよ」
「うん♥」
ナマエはヒソカを連れて、会場近くの小川へと移動した。
小川に着くなり、ナマエは【十六夜】を呼び寄せた。
「【十六夜】、食用の魚を2匹捕ってきて貰えないかな?」
ナマエの腕に留まった【十六夜】は、その頭をナマエの顔に擦り付けると小川に向かって飛んで行った。
暫くその様子を見ていると、1匹の魚が空から落ちてくる。
「あと1匹お願いねー」
ナマエの声に応える様に、【十六夜】は鳴いた。
やがて魚を捕った【十六夜】が戻って来たので、その魚を持ってナマエはヒソカと共に会場へと戻る事にした。すると会場近くに来た時に、会場の中から他の受験生達が一斉に走り出てきた。
「おや♣」
「きっと、受験生の中に知っている人が他にもいたんだよ。で、何かの拍子に材料がバレたんだろうね」
特に気にする事もなく、ナマエは会場内の空いている簡易キッチンへと向かった。
「どうやって作るんだい?」
ナマエは【十六夜】に捕って貰った魚を捌きながら考えた。
「んー……川魚のニギリズシって聞いた事ないから、正直分かんない。オシズシならあるんだけどね」
『とりあえず、ネタ炙ってみようかな』と言いながら、おろした魚を炙り始めるナマエ。それに倣って、ヒソカも魚を捌き始める。
先程までグレイトスタンプを飲み込んでいた業火が、ナマエの一言で跡形もなく鎮火した。
「キミの能力は、底が知れないね♦」
「うん。自分でも驚いてる」
全く驚いている素振りを見せないナマエに対し、ヒソカは彼女が何処か遠くに行ってしまいそうな思いに駆られた。
そんな思いを心の奥底に追いやり、ヒソカはナマエと共にグレイトスタンプを持って試験官の所へと戻った。
「「「ヘイ!!お待ちィ」」」
ナマエ達が試験官の元へ着いた頃、他の受験生達も同じ様にグレイトスタンプの丸焼きを持って戻って来た。
「うひゃあ~」
「あらま、大漁だこと。テスト生なめてたわ」
「うん、おいしい!これも美味い!うんうんイケる。これも美味」
大漁の豚の丸焼きをその胃袋に収めながら、男は腹を叩いた。
「あ~、食った食った。もーお腹いっぱい!」
男の言葉に、女が銅鑼を大きく鳴らした。
「終ー了ォー!!」
男が食べた量に、ナマエだけじゃなく、ヒソカも含めた受験生一同が唖然とした。
「アンタねー、食べた豚全部美味しかったって言うの?審査になんないじゃないのよ」
「まーいいじゃん。それなりに人数は絞れたし。細かい味を審査するテストじゃないしさー」
「甘いわねー、アンタ。美食ハンターたる者、自分の味覚には正直に生きなきゃダメよ。ま、仕方無いわね。豚の丸焼き料理審査!!71名が通過!!」
女はまた大きく銅鑼を鳴らすと、続けた。
「あたしはブハラと違ってカラ党よ!!審査もキビシクいくわよー。二次試験後半、あたしのメニューはスシよ!!」
女の言葉に、受験生達は固まった。スシが何か知らないのだろう。スシと知らずに数回食べた事があるヒソカも、思考を巡らせていた。
「ふふん。大分困ってるわね。ま、知らないのもムリないわ。小さな島国の民族料理だからね。ヒントをあげるわ!!中を見てご覧なさーい!!此処で料理を作るのよ!!最低限必要な道具と材料は揃えてあるし、スシに不可欠なゴハンはこちらで用意してあげたわ。そして最大のヒント!!スシはスシでも、ニギリズシしか認めないわよ!!それじゃ、スタートよ!!あたしが満腹になった時点で試験は終了!!その間に何コ作ってきても良いわよ!!」
女の合図を契機に、後半戦へ進んだ受験生は一斉に用意された簡易キッチンへと走って行く。
その中でナマエは簡易キッチンではなく外へ向かって歩き出した。
「おや♦何処に行くんだい?」
「ヒソカもおいで。材料捕りに行くから」
「へェ……キミはどんな料理か知ってるのかい?」
「うん。ヒソカにも何回か食べさせたよ。出来合いの物だけどね」
「記憶に無いな♣」
「ま、兎に角行くよ」
「うん♥」
ナマエはヒソカを連れて、会場近くの小川へと移動した。
小川に着くなり、ナマエは【十六夜】を呼び寄せた。
「【十六夜】、食用の魚を2匹捕ってきて貰えないかな?」
ナマエの腕に留まった【十六夜】は、その頭をナマエの顔に擦り付けると小川に向かって飛んで行った。
暫くその様子を見ていると、1匹の魚が空から落ちてくる。
「あと1匹お願いねー」
ナマエの声に応える様に、【十六夜】は鳴いた。
やがて魚を捕った【十六夜】が戻って来たので、その魚を持ってナマエはヒソカと共に会場へと戻る事にした。すると会場近くに来た時に、会場の中から他の受験生達が一斉に走り出てきた。
「おや♣」
「きっと、受験生の中に知っている人が他にもいたんだよ。で、何かの拍子に材料がバレたんだろうね」
特に気にする事もなく、ナマエは会場内の空いている簡易キッチンへと向かった。
「どうやって作るんだい?」
ナマエは【十六夜】に捕って貰った魚を捌きながら考えた。
「んー……川魚のニギリズシって聞いた事ないから、正直分かんない。オシズシならあるんだけどね」
『とりあえず、ネタ炙ってみようかな』と言いながら、おろした魚を炙り始めるナマエ。それに倣って、ヒソカも魚を捌き始める。