二次試験
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二次試験会場で時間を待つ事数分。ナマエはある事が気になっていた。
「おかしい……」
「ん?」
「獣の気配じゃないのに、建物からは猛獣並の唸り声が聞こえてるんだよ?」
『絶対おかしい』と呟きながら考え始めるナマエ。
ヒソカはそんなナマエを愛おしそうに抱き締めていた。
やがて時計が12時を指し、建物の扉が開いた。
扉の中には巨大な男性と華奢な女性がいた。
どうやら、この猛獣の様な唸り声は巨大な男性から発せられている様だった。
「どお?お腹は大分空いてきた?」
「聞いての通り、もーペコペコだよ」
「……この唸り声は腹の虫かよ!」
ナマエは1人ツッコミを入れるが、ヒソカがクツクツ笑うだけだった。
「そんな訳で、二次試験は料理よ!!美食ハンターのあたし達2人を満足させる食事を用意して頂戴」
「!?」
「料理!?」
華奢な女性の発言に、一同がざわついた。
「まずはオレの指定する料理を作って貰い」
「そこで合格した者だけが、あたしの指定する料理を作れるって訳よ。つまりあたし達2人が『美味しい』と言えば晴れて二次試験合格!!試験はあたし達が満腹になった時点で終了よ」
男の方は結構な量を食べるだろうが、女の方は直ぐに満腹になるだろう。そんな事を受験生達は思っていた。
「オレのメニューは――豚の丸焼き!!オレの大好物。森林公園に生息する豚なら、種類は自由。それじゃ、二次試験スタート!!」
二次試験前半、参加人数は148人だった。
ナマエはヒソカと連れ立って、森の中へと足を踏み入れた。豚自体は直ぐに見つかったが、その豚は狂暴だった。
ナマエ達の姿を見つけると、こちらが何もしていないにも関わらず突進してきたのである。
「おっと……」
ナマエとヒソカはその豚の集団を樹上に飛んで避ける。
「んー……どうしようかな」
「ナマエ、ちゃんと捕獲出来るかい?」
「それは問題ないよ。面倒だけど……【空の境界(リアルワールド)】、屠れ!【十六夜(イザヨイ)】!!」
近くに待機していた【十六夜】を和弓に変化させると、ナマエは狙いを定めて豚ことグレイトスタンプの額を射抜く。するとグレイトスタンプは鳴き声を上げて倒れた。
「よし!予感的中!!ヒソカ、狙うのは額だよ!」
「OK♥」
ヒソカもトランプでグレイトスタンプの額を攻撃し、2人揃って豚を手に入れた。後はこの豚を焼くだけだが、丸焼きにするだけの火が無い。
とりあえず倒した豚を持って場所を移動した2人。
火をどうしようかと思った時に、ナマエは思いついた様に【白夜(ビャクヤ)】を喚び出した。
「何用か、ナマエ」
「狐火出してくれない?」
「何故じゃ?」
「この豚で丸焼き作りたいから」
2頭のグレイトスタンプを指差しながら言うナマエを、【白夜】は鼻で笑った。
「ハッ……そんな下らぬ事に、我が同胞の力は貸せぬな。用はそれだけか?我は戻らせて貰うぞ」
ナマエの制止も聞かずに、【白夜】はさっさと姿を消した。
「うー……ライターの火じゃ、焼くだけの火を熾すのに時間かかるし…………って、あの手があった!!」
叫ぶやいなや、ナマエは非常用に持っていたライターをヒソカに渡した。
「?」
「ヒソカ、火をつけてちょっと持ってて」
「何をする気だい?」
「それは見てからのお楽しみ!」
ナマエはグレイトスタンプを2頭横並びにすると、ヒソカが点けたライターの火に向かって言葉を発した。
「【空の境界(リアルワールド)】、火よ!燃え上がれ!!」
ナマエの声に従い、ライターとは思えない程の火がそこに存在した。ナマエはその火に手を翳すと、そのままグレイトスタンプの方へと火を移動させた。
「燃やせ!」
すると、ナマエの手の中にあった火がグレイトスタンプへと移動し、燃やし始めた。
「ヒソカ、もうライター消していいよ」
「ああ♣何をしたんだい?」
「試しに火に命令してみたんだよ。ま、反応してくれたから結果オーライだね」
カラカラと笑いながら言うナマエに、ヒソカは目を瞠った。昔ナマエは“自然の力を借りる”と言っていた。それなのに、人工的に作り出した火を見事に操ってみせたのだ。
「おかしい……」
「ん?」
「獣の気配じゃないのに、建物からは猛獣並の唸り声が聞こえてるんだよ?」
『絶対おかしい』と呟きながら考え始めるナマエ。
ヒソカはそんなナマエを愛おしそうに抱き締めていた。
やがて時計が12時を指し、建物の扉が開いた。
扉の中には巨大な男性と華奢な女性がいた。
どうやら、この猛獣の様な唸り声は巨大な男性から発せられている様だった。
「どお?お腹は大分空いてきた?」
「聞いての通り、もーペコペコだよ」
「……この唸り声は腹の虫かよ!」
ナマエは1人ツッコミを入れるが、ヒソカがクツクツ笑うだけだった。
「そんな訳で、二次試験は料理よ!!美食ハンターのあたし達2人を満足させる食事を用意して頂戴」
「!?」
「料理!?」
華奢な女性の発言に、一同がざわついた。
「まずはオレの指定する料理を作って貰い」
「そこで合格した者だけが、あたしの指定する料理を作れるって訳よ。つまりあたし達2人が『美味しい』と言えば晴れて二次試験合格!!試験はあたし達が満腹になった時点で終了よ」
男の方は結構な量を食べるだろうが、女の方は直ぐに満腹になるだろう。そんな事を受験生達は思っていた。
「オレのメニューは――豚の丸焼き!!オレの大好物。森林公園に生息する豚なら、種類は自由。それじゃ、二次試験スタート!!」
二次試験前半、参加人数は148人だった。
ナマエはヒソカと連れ立って、森の中へと足を踏み入れた。豚自体は直ぐに見つかったが、その豚は狂暴だった。
ナマエ達の姿を見つけると、こちらが何もしていないにも関わらず突進してきたのである。
「おっと……」
ナマエとヒソカはその豚の集団を樹上に飛んで避ける。
「んー……どうしようかな」
「ナマエ、ちゃんと捕獲出来るかい?」
「それは問題ないよ。面倒だけど……【空の境界(リアルワールド)】、屠れ!【十六夜(イザヨイ)】!!」
近くに待機していた【十六夜】を和弓に変化させると、ナマエは狙いを定めて豚ことグレイトスタンプの額を射抜く。するとグレイトスタンプは鳴き声を上げて倒れた。
「よし!予感的中!!ヒソカ、狙うのは額だよ!」
「OK♥」
ヒソカもトランプでグレイトスタンプの額を攻撃し、2人揃って豚を手に入れた。後はこの豚を焼くだけだが、丸焼きにするだけの火が無い。
とりあえず倒した豚を持って場所を移動した2人。
火をどうしようかと思った時に、ナマエは思いついた様に【白夜(ビャクヤ)】を喚び出した。
「何用か、ナマエ」
「狐火出してくれない?」
「何故じゃ?」
「この豚で丸焼き作りたいから」
2頭のグレイトスタンプを指差しながら言うナマエを、【白夜】は鼻で笑った。
「ハッ……そんな下らぬ事に、我が同胞の力は貸せぬな。用はそれだけか?我は戻らせて貰うぞ」
ナマエの制止も聞かずに、【白夜】はさっさと姿を消した。
「うー……ライターの火じゃ、焼くだけの火を熾すのに時間かかるし…………って、あの手があった!!」
叫ぶやいなや、ナマエは非常用に持っていたライターをヒソカに渡した。
「?」
「ヒソカ、火をつけてちょっと持ってて」
「何をする気だい?」
「それは見てからのお楽しみ!」
ナマエはグレイトスタンプを2頭横並びにすると、ヒソカが点けたライターの火に向かって言葉を発した。
「【空の境界(リアルワールド)】、火よ!燃え上がれ!!」
ナマエの声に従い、ライターとは思えない程の火がそこに存在した。ナマエはその火に手を翳すと、そのままグレイトスタンプの方へと火を移動させた。
「燃やせ!」
すると、ナマエの手の中にあった火がグレイトスタンプへと移動し、燃やし始めた。
「ヒソカ、もうライター消していいよ」
「ああ♣何をしたんだい?」
「試しに火に命令してみたんだよ。ま、反応してくれたから結果オーライだね」
カラカラと笑いながら言うナマエに、ヒソカは目を瞠った。昔ナマエは“自然の力を借りる”と言っていた。それなのに、人工的に作り出した火を見事に操ってみせたのだ。