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部屋を一歩出ると、そこは薄暗い地下道だった。集まっている者達は皆、ナンバープレートを付けている。
辺りを見回すと、豆の様な小柄な生物が番号札を配っているのが見えた。
ナマエはヒソカを連れて、その生物の元へと近づいて行った。
「ハイ、番号札。無くさない様に付けておいて下さい」
豆の様な生物に渡された番号札を見ると、ナマエは43番でヒソカは44番だった。
ヒソカから離れて暫く壁際で座ってようと思ったナマエだったが、ヒソカがそうはさせてくれなかった。
「何しているんだい?」
「いや、特に意味はないよ」
「なら、ボクから離れないでおくれ♦」
グイッと腕を掴まれ、ナマエはヒソカの隣へと引き戻される。
そしてヒソカと共に壁際に移動すると、何故かヒソカの足の間に座らせられた。
ナマエの腕から離れた十六夜は、近くのパイプに留まっている。
「ん~、今年もいないなァ♣」
「誰か探してるの?」
「うん♠」
「知り合い?」
「いいや♣青い果実さ♥」
受験生が80人程集まった頃、ヒソカは辺りを見回していた。その事に気づいて話しかけるも、意味不明な回答が返ってきたのだ。
ナマエは首を傾げてヒソカを見るが、そのヒソカは実に残念そうに溜息を吐いていた。
「青い果実って何?ここ、木が全くないんだけど……」
「青い果実っていうのは、今殺すには惜しい人の事さ♠」
「……それって、私は入ってたりするの?」
「まさか♦ナマエは違う意味で青い果実だけどね♥」
「違う意味……?」
「そう♠攻略し甲斐のある恋人だよ♣」
「それはそれで、何か嫌だなぁ……」
「くくく♠」
ヒソカの笑い声に背筋が寒くなるのを感じながら、ナマエは俯いた。本当、何がよくて執着されてるのか。それはナマエ自身には推し量れなかった。
そして受験者数が100人を越えた頃、ヒソカがピクリと反応した。
「ん?どうしたの?」
「青い果実発見♥」
ニタァと笑うヒソカの視線の先には、99番のナンバープレートを付けた、まだ幼い銀髪の少年がいた。
「ちょっ……ヒソカ!子供は駄目だよ!?」
「大丈夫♣まだ殺さないから♦」
「そう言う問題じゃないでしょ?!」
1人慌てるナマエを無視し、ヒソカは銀髪の少年を目で追っていた。
そうこうしている内に、受験生も300人を越えた。すると、受験生の1人が真っ直ぐこちらへと歩いて来るのが見えた。
「ヒソカ、そのコ誰?」
カタカタという音を出しながら、301番のナンバープレートを付けた気味の悪い男はヒソカに話しかけた。
「ボクの可愛い恋人♥」
「ふーん。ヒソカに普通の恋愛が出来るなんて、明日は豪雪かな」
「酷いなァ、イルミ♦」
「あ、オレ今はイルミじゃなくギタラクルね。キルにバレたくないから」
「キル?誰だい?」
「99番のナンバープレート付けてるコだよ。オレの弟なんだ」
「へェ♣バレたくない理由は?」
「アイツ家出してさ。母さんにそれとなく様子を見て来る様に言われてるんだ」
『だから、オレの事はギタラクルって呼んでよね』とヒソカに釘を刺した男。ナマエはあまりの気味の悪さに、ギタラクルを直視出来ずにいた。
「ナマエ♠」
「な……何?!」
突然ヒソカに名前を呼ばれ、ビックリしてしまったナマエ。
肩がビクリと動いてしまったのは言うまでも無い。
「くくく♦そこまでビックリしなくても良いじゃないか♣」
「ごめん。で、何?」
「彼……ギタラクルは今回の協力者なんだ♠」
「へ?ヒソカ、友達いたの?」
「失礼だなァ♣」
「え?オレ達友達なの?」
ギタラクルは顔をコテンと傾げながら、ヒソカに確認していた。その様は非常に気味の悪い光景だった。
「違うのかい?」
「違うでしょ。オレ、友達なんて要らないし。ヒソカはただの協力者だよ」
「残念♠」
残念そうには見えない笑顔を作り、ヒソカはギタラクルを見遣った。
それからギタラクルはヒソカと二言三言言葉を交わすと、人混みへと消えて行った。
辺りを見回すと、豆の様な小柄な生物が番号札を配っているのが見えた。
ナマエはヒソカを連れて、その生物の元へと近づいて行った。
「ハイ、番号札。無くさない様に付けておいて下さい」
豆の様な生物に渡された番号札を見ると、ナマエは43番でヒソカは44番だった。
ヒソカから離れて暫く壁際で座ってようと思ったナマエだったが、ヒソカがそうはさせてくれなかった。
「何しているんだい?」
「いや、特に意味はないよ」
「なら、ボクから離れないでおくれ♦」
グイッと腕を掴まれ、ナマエはヒソカの隣へと引き戻される。
そしてヒソカと共に壁際に移動すると、何故かヒソカの足の間に座らせられた。
ナマエの腕から離れた十六夜は、近くのパイプに留まっている。
「ん~、今年もいないなァ♣」
「誰か探してるの?」
「うん♠」
「知り合い?」
「いいや♣青い果実さ♥」
受験生が80人程集まった頃、ヒソカは辺りを見回していた。その事に気づいて話しかけるも、意味不明な回答が返ってきたのだ。
ナマエは首を傾げてヒソカを見るが、そのヒソカは実に残念そうに溜息を吐いていた。
「青い果実って何?ここ、木が全くないんだけど……」
「青い果実っていうのは、今殺すには惜しい人の事さ♠」
「……それって、私は入ってたりするの?」
「まさか♦ナマエは違う意味で青い果実だけどね♥」
「違う意味……?」
「そう♠攻略し甲斐のある恋人だよ♣」
「それはそれで、何か嫌だなぁ……」
「くくく♠」
ヒソカの笑い声に背筋が寒くなるのを感じながら、ナマエは俯いた。本当、何がよくて執着されてるのか。それはナマエ自身には推し量れなかった。
そして受験者数が100人を越えた頃、ヒソカがピクリと反応した。
「ん?どうしたの?」
「青い果実発見♥」
ニタァと笑うヒソカの視線の先には、99番のナンバープレートを付けた、まだ幼い銀髪の少年がいた。
「ちょっ……ヒソカ!子供は駄目だよ!?」
「大丈夫♣まだ殺さないから♦」
「そう言う問題じゃないでしょ?!」
1人慌てるナマエを無視し、ヒソカは銀髪の少年を目で追っていた。
そうこうしている内に、受験生も300人を越えた。すると、受験生の1人が真っ直ぐこちらへと歩いて来るのが見えた。
「ヒソカ、そのコ誰?」
カタカタという音を出しながら、301番のナンバープレートを付けた気味の悪い男はヒソカに話しかけた。
「ボクの可愛い恋人♥」
「ふーん。ヒソカに普通の恋愛が出来るなんて、明日は豪雪かな」
「酷いなァ、イルミ♦」
「あ、オレ今はイルミじゃなくギタラクルね。キルにバレたくないから」
「キル?誰だい?」
「99番のナンバープレート付けてるコだよ。オレの弟なんだ」
「へェ♣バレたくない理由は?」
「アイツ家出してさ。母さんにそれとなく様子を見て来る様に言われてるんだ」
『だから、オレの事はギタラクルって呼んでよね』とヒソカに釘を刺した男。ナマエはあまりの気味の悪さに、ギタラクルを直視出来ずにいた。
「ナマエ♠」
「な……何?!」
突然ヒソカに名前を呼ばれ、ビックリしてしまったナマエ。
肩がビクリと動いてしまったのは言うまでも無い。
「くくく♦そこまでビックリしなくても良いじゃないか♣」
「ごめん。で、何?」
「彼……ギタラクルは今回の協力者なんだ♠」
「へ?ヒソカ、友達いたの?」
「失礼だなァ♣」
「え?オレ達友達なの?」
ギタラクルは顔をコテンと傾げながら、ヒソカに確認していた。その様は非常に気味の悪い光景だった。
「違うのかい?」
「違うでしょ。オレ、友達なんて要らないし。ヒソカはただの協力者だよ」
「残念♠」
残念そうには見えない笑顔を作り、ヒソカはギタラクルを見遣った。
それからギタラクルはヒソカと二言三言言葉を交わすと、人混みへと消えて行った。