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ヒソカと出会ったのは、ハンター試験の1年程前だった。ジャポンにある森の奥地で、師匠に言われて【発】の能力向上特訓をしていた時だった。
周囲の木から鳥がざわめき、飛び立った。
何事かと思い、騒ぎの中心地へ行こうとした時、1匹の狐に止められた。
「ナマエ、危険な臭いがする。近付くでない」
「【白夜(ビャクヤ)】、この森の事は師匠の次に知ってるつもりだよ?ここに危険は無いでしょ」
「いや……これはこの地のモノではない。人間の【血】の臭いじゃ」
【白夜】と呼ばれた白い狐は、その顔を歪めた。
「【十六夜(イザヨイ)】、見て来るのじゃ」
【十六夜】と呼ばれた小型の鷲は、【白夜】に言われると大きく鳴き、近くの枝から大空へと飛び立った。
「【十六夜】が戻るまで、ここから動くで無いぞ」
【白夜】は顔を顰めてナマエを足止めしていた。
やがて【十六夜】が戻って来て、【白夜】に向かって小さく鳴いた。
「うむ……ご苦労じゃった、【十六夜】」
「【十六夜】は何だって?」
「この先で、多数の人間が死にかけている――と言っておる」
「マジか?!急がなきゃ……」
「待つのじゃ!ナマエ!!」
【白夜】の制止も聞かず、ナマエは走り出していた。
「【十夜(トオヤ)】、私を先導して!!」
「……承知」
【十夜】と呼ばれた白銀の狼は、ナマエの前を走り、臭いの元へと向かった。
「やれやれ……【十六夜】、我等も追うぞ」
ナマエの消えた森の奥を見つめ、【白夜】は溜息を吐いてから後を追って走りだした。
十数分走った所で、ナマエにも血の臭いが分かる様になった。
「濃い……この近くが【十六夜】の言っていた場所の様だな」
「【十夜】――刀になって」
異変に気づいたナマエは、【十夜】に向かって【空の境界(リアルワールド)】を発動した。
「承知」
【十夜】は低く唸ると、一振りの日本刀となってナマエの手に収まった。
ナマエは日本刀を構えて、臭いの元へと足を踏み入れる。
「無事か!?」
ナマエが辿り着いた先には、息も絶え絶えの人達と、その中心に奇抜な格好をした1人の男が血まみれで立っていた。
「これは?!」
「くくく♦まだ残ってたのか♣」
「……貴様が…………ヤったのか?」
日本刀を構え直し、ナマエは男を見据えた。
「そうだよ♠ボクを殺そうとしてきたから、返り討ちにしたのさ♥」
「酷い事を……神聖な森を穢しやがって…………許さん!!」
「おや……ボクとヤるのかい?」
男は何処からとも無くトランプを取り出し、構える。
そこに【十六夜】を連れた【白夜】が着いた。
「下がってて!【白夜】!!」
「……あい判った」
「へェ……喋る狐か♠面白いモノを飼っているね♥」
「その減らず口……直ぐに叩けなくしてやる!唸れ、【十夜】!!」
ナマエの声に、日本刀は光って応える。
ナマエは日本刀を高く構え、男に斬り掛かる。
しかし、男はその姿を楽しむかの様に妖しく笑いながら、ナマエの剣撃を寸での所で躱していく。
「くくくっ♠キミは美味しそうだ♥その眼、その顔、その心意気、全てに置いて今殺すには惜しい♥」
クツクツ笑いながら、男は日本刀をトランプ1枚で往なしていく。
「そうそう♦ボクはヒソカ♠キミの名前は?」
「くっ……お前に名乗る名など、生憎持ち合わせていないんで――なっ!!」
「くっくっく♣いいねェ♥」
ザワリ、と嫌なオーラがナマエを包み込んだ。
ナマエはそれを感じ取り、ヒソカと名乗った男から距離を取った。
「【白夜】!」
ナマエが叫ぶと、今まで見守っていた【白夜】が反応した。
「あい判った」
【白夜】は返事をすると共に、ナマエの手に飛び込み、マスケット銃へと変化した。
「へェ♠喋るだけじゃないんだ?さっきの狐♦」
「【式鬼(シキ)】の力、思い知りやがれっ!」
ヒソカに向けたマスケット銃の引き金に指を掛け、躊躇いもなくナマエは撃ち込んだ。
「吠えろ!【白夜】!!」
通常は1発ずつしか撃てないマスケット銃。
しかし、【白夜】はナマエのオーラが尽きるまで連射が可能なのだ。
「なる程♠面白い【能力】だ♥」
周囲の木から鳥がざわめき、飛び立った。
何事かと思い、騒ぎの中心地へ行こうとした時、1匹の狐に止められた。
「ナマエ、危険な臭いがする。近付くでない」
「【白夜(ビャクヤ)】、この森の事は師匠の次に知ってるつもりだよ?ここに危険は無いでしょ」
「いや……これはこの地のモノではない。人間の【血】の臭いじゃ」
【白夜】と呼ばれた白い狐は、その顔を歪めた。
「【十六夜(イザヨイ)】、見て来るのじゃ」
【十六夜】と呼ばれた小型の鷲は、【白夜】に言われると大きく鳴き、近くの枝から大空へと飛び立った。
「【十六夜】が戻るまで、ここから動くで無いぞ」
【白夜】は顔を顰めてナマエを足止めしていた。
やがて【十六夜】が戻って来て、【白夜】に向かって小さく鳴いた。
「うむ……ご苦労じゃった、【十六夜】」
「【十六夜】は何だって?」
「この先で、多数の人間が死にかけている――と言っておる」
「マジか?!急がなきゃ……」
「待つのじゃ!ナマエ!!」
【白夜】の制止も聞かず、ナマエは走り出していた。
「【十夜(トオヤ)】、私を先導して!!」
「……承知」
【十夜】と呼ばれた白銀の狼は、ナマエの前を走り、臭いの元へと向かった。
「やれやれ……【十六夜】、我等も追うぞ」
ナマエの消えた森の奥を見つめ、【白夜】は溜息を吐いてから後を追って走りだした。
十数分走った所で、ナマエにも血の臭いが分かる様になった。
「濃い……この近くが【十六夜】の言っていた場所の様だな」
「【十夜】――刀になって」
異変に気づいたナマエは、【十夜】に向かって【空の境界(リアルワールド)】を発動した。
「承知」
【十夜】は低く唸ると、一振りの日本刀となってナマエの手に収まった。
ナマエは日本刀を構えて、臭いの元へと足を踏み入れる。
「無事か!?」
ナマエが辿り着いた先には、息も絶え絶えの人達と、その中心に奇抜な格好をした1人の男が血まみれで立っていた。
「これは?!」
「くくく♦まだ残ってたのか♣」
「……貴様が…………ヤったのか?」
日本刀を構え直し、ナマエは男を見据えた。
「そうだよ♠ボクを殺そうとしてきたから、返り討ちにしたのさ♥」
「酷い事を……神聖な森を穢しやがって…………許さん!!」
「おや……ボクとヤるのかい?」
男は何処からとも無くトランプを取り出し、構える。
そこに【十六夜】を連れた【白夜】が着いた。
「下がってて!【白夜】!!」
「……あい判った」
「へェ……喋る狐か♠面白いモノを飼っているね♥」
「その減らず口……直ぐに叩けなくしてやる!唸れ、【十夜】!!」
ナマエの声に、日本刀は光って応える。
ナマエは日本刀を高く構え、男に斬り掛かる。
しかし、男はその姿を楽しむかの様に妖しく笑いながら、ナマエの剣撃を寸での所で躱していく。
「くくくっ♠キミは美味しそうだ♥その眼、その顔、その心意気、全てに置いて今殺すには惜しい♥」
クツクツ笑いながら、男は日本刀をトランプ1枚で往なしていく。
「そうそう♦ボクはヒソカ♠キミの名前は?」
「くっ……お前に名乗る名など、生憎持ち合わせていないんで――なっ!!」
「くっくっく♣いいねェ♥」
ザワリ、と嫌なオーラがナマエを包み込んだ。
ナマエはそれを感じ取り、ヒソカと名乗った男から距離を取った。
「【白夜】!」
ナマエが叫ぶと、今まで見守っていた【白夜】が反応した。
「あい判った」
【白夜】は返事をすると共に、ナマエの手に飛び込み、マスケット銃へと変化した。
「へェ♠喋るだけじゃないんだ?さっきの狐♦」
「【式鬼(シキ)】の力、思い知りやがれっ!」
ヒソカに向けたマスケット銃の引き金に指を掛け、躊躇いもなくナマエは撃ち込んだ。
「吠えろ!【白夜】!!」
通常は1発ずつしか撃てないマスケット銃。
しかし、【白夜】はナマエのオーラが尽きるまで連射が可能なのだ。
「なる程♠面白い【能力】だ♥」