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森での修行中、自分の不注意でヒソカと付き合う事になってしまったナマエ。後悔先に立たずとは、正にこの事。
あの日以来、ナマエは後悔しっ放しだった。ヒソカの関心が、ナマエ一点に集中してしまったのだ。
「よく飽きないねぇ……」
「何がだい?」
「私の何処にそんな執着する理由があるんだか…………」
「そんなの決まってるじゃないか♦」
『全部だよ♥』とヒソカは言い、座っているナマエを抱き寄せた。
「……ヒソカ、場所を考えて」
「周りの視線が気になるのかい?」
「まぁね……」
「じゃあ、ボクしか見えなくしてあげる♥」
言うが早いか、文字通りヒソカの顔しか見えなくなった。気づいた時には、唇に温かい感触。ヒソカにキスをされた、と認識した時ヒソカはナマエから離れた。
「ね?ボクしか見えなくなったでしょ♥」
「公衆の面前で何してくれんだよ!」
「おや、嫌だったかい?」
「当たり前だろうが!!」
今ナマエ達がいるのは、ハンター試験会場があるザバン市へ向かう飛行船の中。一般の乗客が多数乗っており、個室ではなく眺めの良いラウンジにいる。
その状況で、いきなりキスをされたのである。しかしナマエの怒りもどこ吹く風で、ヒソカは自由気ままであった。
「ナマエはボクの事だけ見てればいい♦」
「はいはい……」
「♣」
ヒソカの言葉を聞き流し、ナマエは窓の外を眺めた。ゆっくりと流れていく景色を見ながら、ナマエは試験の事を考えた。ハンター試験、それはこの世界の猛者と呼ばれる人種が一同に会する場でもある。果たして自分は合格出来るのか?そんな事を考えていると、不安に駆られた。
「ナマエ♦」
「何?」
「余計な事は考えなくて良い♣ボクがついてるんだから♥」
「その自信はどこからくるんだか……」
「奇術師に不可能はないの♥」
「さいですか……」
「うん♠」
ヒソカとの会話が途切れて数十分。ナマエに睡魔がやってきた。うつらうつらしていると、隣にいるヒソカから声を掛けられた。
「眠くなったのかい?」
「ん」
「なら、部屋に戻ろうか♠」
「うん。そうする」
眠い目を漸く開けると、欠伸をしながら席を立つナマエ。
ヒソカはナマエの腰を抱きながら、部屋へと先導する。
「大丈夫かい?」
「ん、だいじょーぶ」
そうは言うものの、ナマエの眠気は頂点へと達していた。それを感じ取ったヒソカは、喉の奥でクツリと笑う。
ナマエと部屋に戻り数時間。ヒソカは1人床に座り、トランプタワーを作っては崩していた。
暫くその作業を続けていると、ベッドの上でナマエがもそり、と動いた。
「起きたのかい?」
「ん……どの位寝てた?」
「2~3時間かな♦」
「結構寝ちゃったな……」
ベッドの上で大きく伸びをしてから、ナマエは起き上がった。
「久々に熟睡したよ」
「そう♣まだボクといると眠れないかい?」
「眠れないてか……気の抜けない所は否めないかな」
『まぁ、不便は感じないから良いんだけどね』と続けるナマエを見て、ヒソカは苦笑した。
「気が抜けない、か♠どうすればナマエは安心出来るんだい?」
「んー?まぁ、ヒソカがちょっかい出すのを控えてくれれば、大丈夫だと思うよ」
「それは難しいな♣」
「でしょ?だから、ヒソカの行動に慣れるまではどうしようもないと思う」
諦めた様に息を吐くナマエを、ヒソカは抱き寄せた。
「まだボクに慣れないのかい?」
「当たり前でしょ……」
「ボクはどうすればいい?」
懇願する様な顔で己を覗き込んでくるヒソカに、ナマエは少し悩んでから答えを出した。
「そのままでいいんじゃない?まさかあんな事で付き合う事になるなんて思ってなかったから、実際まだ納得出来てない部分が多いだけだし」
そう言うと、ナマエはヒソカから離れた。
「何処に行くんだい?」
「冷蔵庫から飲み物取って来るだけだよ」
己の行動にいちいち反応するヒソカに苦笑を漏らしながらも、ナマエは問いかけにきちんと答えてやる。
あの日以来、ナマエは後悔しっ放しだった。ヒソカの関心が、ナマエ一点に集中してしまったのだ。
「よく飽きないねぇ……」
「何がだい?」
「私の何処にそんな執着する理由があるんだか…………」
「そんなの決まってるじゃないか♦」
『全部だよ♥』とヒソカは言い、座っているナマエを抱き寄せた。
「……ヒソカ、場所を考えて」
「周りの視線が気になるのかい?」
「まぁね……」
「じゃあ、ボクしか見えなくしてあげる♥」
言うが早いか、文字通りヒソカの顔しか見えなくなった。気づいた時には、唇に温かい感触。ヒソカにキスをされた、と認識した時ヒソカはナマエから離れた。
「ね?ボクしか見えなくなったでしょ♥」
「公衆の面前で何してくれんだよ!」
「おや、嫌だったかい?」
「当たり前だろうが!!」
今ナマエ達がいるのは、ハンター試験会場があるザバン市へ向かう飛行船の中。一般の乗客が多数乗っており、個室ではなく眺めの良いラウンジにいる。
その状況で、いきなりキスをされたのである。しかしナマエの怒りもどこ吹く風で、ヒソカは自由気ままであった。
「ナマエはボクの事だけ見てればいい♦」
「はいはい……」
「♣」
ヒソカの言葉を聞き流し、ナマエは窓の外を眺めた。ゆっくりと流れていく景色を見ながら、ナマエは試験の事を考えた。ハンター試験、それはこの世界の猛者と呼ばれる人種が一同に会する場でもある。果たして自分は合格出来るのか?そんな事を考えていると、不安に駆られた。
「ナマエ♦」
「何?」
「余計な事は考えなくて良い♣ボクがついてるんだから♥」
「その自信はどこからくるんだか……」
「奇術師に不可能はないの♥」
「さいですか……」
「うん♠」
ヒソカとの会話が途切れて数十分。ナマエに睡魔がやってきた。うつらうつらしていると、隣にいるヒソカから声を掛けられた。
「眠くなったのかい?」
「ん」
「なら、部屋に戻ろうか♠」
「うん。そうする」
眠い目を漸く開けると、欠伸をしながら席を立つナマエ。
ヒソカはナマエの腰を抱きながら、部屋へと先導する。
「大丈夫かい?」
「ん、だいじょーぶ」
そうは言うものの、ナマエの眠気は頂点へと達していた。それを感じ取ったヒソカは、喉の奥でクツリと笑う。
ナマエと部屋に戻り数時間。ヒソカは1人床に座り、トランプタワーを作っては崩していた。
暫くその作業を続けていると、ベッドの上でナマエがもそり、と動いた。
「起きたのかい?」
「ん……どの位寝てた?」
「2~3時間かな♦」
「結構寝ちゃったな……」
ベッドの上で大きく伸びをしてから、ナマエは起き上がった。
「久々に熟睡したよ」
「そう♣まだボクといると眠れないかい?」
「眠れないてか……気の抜けない所は否めないかな」
『まぁ、不便は感じないから良いんだけどね』と続けるナマエを見て、ヒソカは苦笑した。
「気が抜けない、か♠どうすればナマエは安心出来るんだい?」
「んー?まぁ、ヒソカがちょっかい出すのを控えてくれれば、大丈夫だと思うよ」
「それは難しいな♣」
「でしょ?だから、ヒソカの行動に慣れるまではどうしようもないと思う」
諦めた様に息を吐くナマエを、ヒソカは抱き寄せた。
「まだボクに慣れないのかい?」
「当たり前でしょ……」
「ボクはどうすればいい?」
懇願する様な顔で己を覗き込んでくるヒソカに、ナマエは少し悩んでから答えを出した。
「そのままでいいんじゃない?まさかあんな事で付き合う事になるなんて思ってなかったから、実際まだ納得出来てない部分が多いだけだし」
そう言うと、ナマエはヒソカから離れた。
「何処に行くんだい?」
「冷蔵庫から飲み物取って来るだけだよ」
己の行動にいちいち反応するヒソカに苦笑を漏らしながらも、ナマエは問いかけにきちんと答えてやる。