宴
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ヒソカはその後すぐにリビングへと戻って来たが、下着姿で本当に羽織っただけの状態だった。
「Tシャツとか着てきてよ……」
「?」
「ま、いっか。こっち来て」
ナマエの所へ近寄りながら、ヒソカは笑顔を浮かべていた。
「で、どうやって着るんだい?」
「どうって……とりあえず腕広げて」
ナマエに言われた通りに、ヒソカは両腕を広げた。
そんなヒソカの身体にピッタリとくっつくように浴衣を着せ始めるナマエ。
「……なんかエロいね♥」
「は?」
「こうしてると、ナマエに脱がされてるみたいで興奮する♥」
「いやいや、脱がせてないし」
「くくくっ♥」
興奮し始めたヒソカに頭を抱えながら、ナマエはなんとか浴衣を着せ終えた。
「ふぅ……」
「なかなか涼しいね」
「夏用だしね。それにしても……」
「ん?」
「ヒソカは何を着ても様になるね」
「そうかい?」
「うん。顔がジャポン人より華やかだから、似合うかどうか不安だったんだ」
「へェ……でも、キミが選んでくれた服ならボクはなんでも着るよ♥」
ナマエの髪を梳ながら、ヒソカは優しく微笑んだ。
2人揃って家から出ると、ムワッとした熱気が辺りを包んでいた。
「今年の夏は結構暑いね~」
「そうだね♣で、これからどこに行くんだい?」
「いつもの森だよ」
「森?」
「そ、森」
「あの森で宴会をするのかい?」
不思議そうに小首を傾げるヒソカに向かって、ナマエはニッコリと笑った。
「そうだよ。まぁ、【聖域】の中でも特別な場所に行くらしいんだけどね」
「“特別な場所”、ねェ♦」
「あ、森に入ったらコレを持ってね」
言いながらナマエはヒソカに小さな赤い物体を手渡した。
「なんだい?コレは……♠」
「あぁ、コレも初めて見るんだったね。コレは“提灯”っていう、明かりを灯して足元を照らしたりする物だよ」
「ふーん……♣」
「ま、百聞は一見に如かずってヤツだよ」
ヒソカの手を引きながら、ナマエはウキウキしながら森へと足早に向かった。
森に着くと、ナマエは2人分の提灯に火を灯した。
真っ暗な森の中で、小さな提灯だけが煌々と火を灯している。鬱蒼とした森の中ではなんとも心許ない灯だが、足元を照らしているだけでも有り難い位にその提灯は存在していた。
そのままナマエに手を引かれながら、真っ直ぐに森を歩く事数十分。
またあの時と同じ耳鳴りがヒソカを襲った。
「ッ……」
耳鳴りのした直後、視界が急に明るくなった。
「これは……?」
「【聖域】へようこそいらっしゃいました」
数多くの提灯が木々の枝にぶら下がっている空間に呆気にとられていると、背後から聞いたことのある声がした。
ヒソカがその声に振り向くと、そこには【杜樹(トキ)】の従者である【天廻(アマネ)】がいた。
「久し振りだね、【天廻】」
「お久しゅうございます、ナマエ様」
ナマエに跪きながら挨拶をする【天廻】。
それを見たナマエは、慌てふためいた。
「ちょっ……止めてよ、【天廻】!」
「先日は大変無礼な真似をし、申し訳御座いませんでした」
「だから、止めてって!」
ナマエの言葉が耳に入っていないように振る舞う【天廻】は、ヒソカに向かって声を掛けた。
「Tシャツとか着てきてよ……」
「?」
「ま、いっか。こっち来て」
ナマエの所へ近寄りながら、ヒソカは笑顔を浮かべていた。
「で、どうやって着るんだい?」
「どうって……とりあえず腕広げて」
ナマエに言われた通りに、ヒソカは両腕を広げた。
そんなヒソカの身体にピッタリとくっつくように浴衣を着せ始めるナマエ。
「……なんかエロいね♥」
「は?」
「こうしてると、ナマエに脱がされてるみたいで興奮する♥」
「いやいや、脱がせてないし」
「くくくっ♥」
興奮し始めたヒソカに頭を抱えながら、ナマエはなんとか浴衣を着せ終えた。
「ふぅ……」
「なかなか涼しいね」
「夏用だしね。それにしても……」
「ん?」
「ヒソカは何を着ても様になるね」
「そうかい?」
「うん。顔がジャポン人より華やかだから、似合うかどうか不安だったんだ」
「へェ……でも、キミが選んでくれた服ならボクはなんでも着るよ♥」
ナマエの髪を梳ながら、ヒソカは優しく微笑んだ。
2人揃って家から出ると、ムワッとした熱気が辺りを包んでいた。
「今年の夏は結構暑いね~」
「そうだね♣で、これからどこに行くんだい?」
「いつもの森だよ」
「森?」
「そ、森」
「あの森で宴会をするのかい?」
不思議そうに小首を傾げるヒソカに向かって、ナマエはニッコリと笑った。
「そうだよ。まぁ、【聖域】の中でも特別な場所に行くらしいんだけどね」
「“特別な場所”、ねェ♦」
「あ、森に入ったらコレを持ってね」
言いながらナマエはヒソカに小さな赤い物体を手渡した。
「なんだい?コレは……♠」
「あぁ、コレも初めて見るんだったね。コレは“提灯”っていう、明かりを灯して足元を照らしたりする物だよ」
「ふーん……♣」
「ま、百聞は一見に如かずってヤツだよ」
ヒソカの手を引きながら、ナマエはウキウキしながら森へと足早に向かった。
森に着くと、ナマエは2人分の提灯に火を灯した。
真っ暗な森の中で、小さな提灯だけが煌々と火を灯している。鬱蒼とした森の中ではなんとも心許ない灯だが、足元を照らしているだけでも有り難い位にその提灯は存在していた。
そのままナマエに手を引かれながら、真っ直ぐに森を歩く事数十分。
またあの時と同じ耳鳴りがヒソカを襲った。
「ッ……」
耳鳴りのした直後、視界が急に明るくなった。
「これは……?」
「【聖域】へようこそいらっしゃいました」
数多くの提灯が木々の枝にぶら下がっている空間に呆気にとられていると、背後から聞いたことのある声がした。
ヒソカがその声に振り向くと、そこには【杜樹(トキ)】の従者である【天廻(アマネ)】がいた。
「久し振りだね、【天廻】」
「お久しゅうございます、ナマエ様」
ナマエに跪きながら挨拶をする【天廻】。
それを見たナマエは、慌てふためいた。
「ちょっ……止めてよ、【天廻】!」
「先日は大変無礼な真似をし、申し訳御座いませんでした」
「だから、止めてって!」
ナマエの言葉が耳に入っていないように振る舞う【天廻】は、ヒソカに向かって声を掛けた。