宴
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それからヒソカが目覚めた時には、太陽が空高く上がっていた。
「んっ♠……おや?」
眠りに落ちる前まではその腕の中にいたナマエが、目覚めると姿を消していた。
気配を探ると、どうやら愛しい人はドアを隔てたキッチンにいるようだった。
ヒソカはそのままムクリと起き上がり、床に脱ぎ散らかした服を着ると音を立てないように注意しながら寝室のドアを開けた。
気配を消したままリビングを通りキッチンへと向かうヒソカ。
キッチンではナマエが忙しなく何かを作っていた。
「おはよう♥」
わざと後ろからナマエの耳元でヒソカが囁くと、ナマエはその肩をビクリと跳ね上げた。
「ちょっ!ヒソカッ!?」
「くくくっ♠そんなに驚かなくてもいいじゃないか♦」
「気配消して来ないでよ!指切りそうになったじゃない!!」
「それは危なかったね♣」
悪怯れる様子もないヒソカに、ナマエは大きく息を吐いた。
「もう……とりあえずシャワー浴びてきなよ…………もうすぐご飯も出来るから」
「ん、そうするよ♥」
ナマエの耳にキスをすると、ヒソカはそのままシャワーを浴びに行った。
「……あの野郎、着替え準備させる気かよ」
げんなりとしながらも、ナマエは手を止めること無く料理を続けた。
ある程度作り終わった所でヒソカがシャワーから戻って来たが、やはり着替えは持って行っていなかった。
腰にバスタオルを巻き、髪を拭きながらリビングへと戻って来たヒソカ。
そんなヒソカの姿を目の端で認識しながらも、ナマエは出来上がった料理を盛り付け続けた。
「ナマエはもうシャワー浴びたのかい?」
「うん、ヒソカが起きる前にね」
「そう♣」
「それよりさっさと服着てきてよ。もうご飯食べれるよ」
「ん、分かった♦」
ナマエに促され、寝室へと消えるヒソカ。
そんなヒソカを確認すると、リビングのテーブルに出来上がった料理を運ぶナマエ。
料理を全て運び終えると、部屋着を着たヒソカが寝室から出てきた。
「今日も美味しそうだね♥」
「そう?」
「うん♥どんな高級店に行くより、ナマエが作ったご飯の方が美味しいからね♥」
「そりゃドォモ」
ヒソカはナマエの対面に座り、盛りつけられた料理を口にする。
「やっぱり美味しい♥」
満面の笑みで料理を口に運ぶヒソカを見て、漸くナマエも自身で作った料理を口にした。
「あ、そうそう」
「?」
「今日ね、大事な用事があるんだ」
「大事な用事?」
「そっ。【式鬼】達の宴に招待されてるんだよ」
「へェ~♦」
「ヒソカも招待されてるからね」
「そうなんだ♠」
日が暮れ、夜になった頃。ナマエは以前見た仕事用とはまた別の、ジャポン独自の服を着ていた。
「イルミのところの末っ子が着ているのとはまた別物みたいだね♦」
「うん。これは“浴衣”っていうの。着物よりも涼しいんだ~」
「へぇ♠」
「あ、ヒソカのもあるから着替えてね」
ナマエに手渡された浴衣をヒソカが不思議そうに見ていると、ナマエも不思議そうにヒソカを見た。
「どうしたの?」
「いや……♦着方が分からないだけだよ♣」
「あー……そっか、ヒソカはジャポンの服着たことないもんね」
「うん♠」
「着せてあげるから、とりあえずコレ羽織ってきて」
「分かった♦」
そう言うと、ヒソカは寝室へと消えていった。
「んっ♠……おや?」
眠りに落ちる前まではその腕の中にいたナマエが、目覚めると姿を消していた。
気配を探ると、どうやら愛しい人はドアを隔てたキッチンにいるようだった。
ヒソカはそのままムクリと起き上がり、床に脱ぎ散らかした服を着ると音を立てないように注意しながら寝室のドアを開けた。
気配を消したままリビングを通りキッチンへと向かうヒソカ。
キッチンではナマエが忙しなく何かを作っていた。
「おはよう♥」
わざと後ろからナマエの耳元でヒソカが囁くと、ナマエはその肩をビクリと跳ね上げた。
「ちょっ!ヒソカッ!?」
「くくくっ♠そんなに驚かなくてもいいじゃないか♦」
「気配消して来ないでよ!指切りそうになったじゃない!!」
「それは危なかったね♣」
悪怯れる様子もないヒソカに、ナマエは大きく息を吐いた。
「もう……とりあえずシャワー浴びてきなよ…………もうすぐご飯も出来るから」
「ん、そうするよ♥」
ナマエの耳にキスをすると、ヒソカはそのままシャワーを浴びに行った。
「……あの野郎、着替え準備させる気かよ」
げんなりとしながらも、ナマエは手を止めること無く料理を続けた。
ある程度作り終わった所でヒソカがシャワーから戻って来たが、やはり着替えは持って行っていなかった。
腰にバスタオルを巻き、髪を拭きながらリビングへと戻って来たヒソカ。
そんなヒソカの姿を目の端で認識しながらも、ナマエは出来上がった料理を盛り付け続けた。
「ナマエはもうシャワー浴びたのかい?」
「うん、ヒソカが起きる前にね」
「そう♣」
「それよりさっさと服着てきてよ。もうご飯食べれるよ」
「ん、分かった♦」
ナマエに促され、寝室へと消えるヒソカ。
そんなヒソカを確認すると、リビングのテーブルに出来上がった料理を運ぶナマエ。
料理を全て運び終えると、部屋着を着たヒソカが寝室から出てきた。
「今日も美味しそうだね♥」
「そう?」
「うん♥どんな高級店に行くより、ナマエが作ったご飯の方が美味しいからね♥」
「そりゃドォモ」
ヒソカはナマエの対面に座り、盛りつけられた料理を口にする。
「やっぱり美味しい♥」
満面の笑みで料理を口に運ぶヒソカを見て、漸くナマエも自身で作った料理を口にした。
「あ、そうそう」
「?」
「今日ね、大事な用事があるんだ」
「大事な用事?」
「そっ。【式鬼】達の宴に招待されてるんだよ」
「へェ~♦」
「ヒソカも招待されてるからね」
「そうなんだ♠」
日が暮れ、夜になった頃。ナマエは以前見た仕事用とはまた別の、ジャポン独自の服を着ていた。
「イルミのところの末っ子が着ているのとはまた別物みたいだね♦」
「うん。これは“浴衣”っていうの。着物よりも涼しいんだ~」
「へぇ♠」
「あ、ヒソカのもあるから着替えてね」
ナマエに手渡された浴衣をヒソカが不思議そうに見ていると、ナマエも不思議そうにヒソカを見た。
「どうしたの?」
「いや……♦着方が分からないだけだよ♣」
「あー……そっか、ヒソカはジャポンの服着たことないもんね」
「うん♠」
「着せてあげるから、とりあえずコレ羽織ってきて」
「分かった♦」
そう言うと、ヒソカは寝室へと消えていった。