宴
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あれからナマエの【絶】が回復するまで約1か月かかった。
クロロと別れた後、ナマエは【白夜(ビャクヤ)】によって髪を切り揃えられ、今は肩にかかる位の長さになっている。
「やっと【纏】が出来るまで回復したね♦」
「まぁ、結構な長さ切っちゃたからね」
フワフワと漂っていたオーラを身に纏いながら、ナマエは大きく伸びをした。
「ま~た伸ばさなきゃだなぁ……」
「ボクは今の長さでも似合ってると思うよ♠」
「んー……伸ばさなきゃ、またヤバくなった時に困るんだよねぇ」
「ヤバくなる前に、ボクを頼ってよ♣」
困り顔のナマエに対し、ヒソカは若干不機嫌になっていた。
「いやいや、こんな事で機嫌悪くしないでよ」
「機嫌なんか悪くしてないよ♦」
「明らかに不機嫌なんですけど……そのオーラが!」
ヒソカが纏っているオーラは、普段の穏やかさが無く殺気が微かに滲み出ていた。
「そう思うなら、ボクの機嫌直してよ♣」
「えー……」
「じゃないと、暫くはこのままだね♦」
ナマエからフイッと顔を背けるヒソカ。
そんなヒソカの行動に呆れつつも、ナマエは半ば諦め気味に苦笑した。
「もうっ……分かったからこっち向いてよ」
「い・や・だ♠」
ヒソカの子供染みた言動に、ナマエは仕方がないと意を決した。
「顔背けられてたら、キスしたくても出来ないんですけど?」
「ふ~ん……♦それで?」
「こっち向いてよ」
「嫌だね♣」
「う~……なんでそんな嫌がるのさ」
「キスで誤魔化そうとしてるのがミエミエだからね♦」
鼻で笑うヒソカに対し、ナマエはどうしたものかと思案した。
今は顔だけではなく、ナマエに背中を向けて座っているヒソカ。
これは相当機嫌が悪くなっていると思ったナマエは、ヒソカの後ろまで移動し抱きついた。
「ねぇ、ヒソカ」
「なんだい?」
ギュッと抱きつきながら、ナマエはヒソカの耳元で囁いた。
「今すぐヒソカが欲しい……」
ナマエのその言葉に、ヒソカのオーラは喜色に色めくように変わった。
「くくくっ♠」
喉奥で笑ったヒソカに、言うんじゃなかったとナマエは後悔したが後の祭りだった。
「前言撤回は聞かないよ♦ボク、我慢出来なくなっちゃったから♥」
そう言うと、ヒソカは振り向き貪るようにナマエの唇を奪った。
その後、ナマエが目覚めた時には空が白み始めており、温かなヒソカの腕の中にいた。
「気がついたかい?」
「ん」
ヒソカの言動から、どうやら自分が気を失っていたのだと知ったナマエ。
「キミからのお誘いと久しぶり過ぎて、激しくしすぎたかな♦」
心配そうな声音とは裏腹に、ナマエの目に映ったヒソカの顔は慈愛に満ちた笑顔だった。
「いいよ。機嫌取るためとはいえ、誘ったのは私だし」
言いながら、ナマエはヒソカの胸に顔を埋めた。
「ご機嫌取りだったのかい?」
「まぁ……最初はね」
「そう♣」
「でも、ヒソカに抱かれるのは嫌じゃない」
「なら――」
「限度を超えなきゃの話だけどね」
「残念♠」
『もう一度』と言おうとしたヒソカの言葉を、ナマエは先読みして遮った。
少しも残念そうに聞こえない声音をしているヒソカは、そのままナマエを抱きしめている腕に力を込めた。
「……苦しい」
「ゴメン♣だけど、こっちの“抱く”ならいいだろう?」
少しだけ力を弱め、ヒソカはそのままナマエの髪に顔を埋めた。
暫くそうしていると、ヒソカは自身の腕の中から規則的な呼吸音が聞こえてきたことに気づいた。
「寝ちゃったか♦」
少しだけ残念そうにごちるヒソカ。
「まァいいか♠ボクも少し眠ろう♥」
誰に言うでもなく呟くと、ヒソカもそのまま深い眠りへと落ちていった。
クロロと別れた後、ナマエは【白夜(ビャクヤ)】によって髪を切り揃えられ、今は肩にかかる位の長さになっている。
「やっと【纏】が出来るまで回復したね♦」
「まぁ、結構な長さ切っちゃたからね」
フワフワと漂っていたオーラを身に纏いながら、ナマエは大きく伸びをした。
「ま~た伸ばさなきゃだなぁ……」
「ボクは今の長さでも似合ってると思うよ♠」
「んー……伸ばさなきゃ、またヤバくなった時に困るんだよねぇ」
「ヤバくなる前に、ボクを頼ってよ♣」
困り顔のナマエに対し、ヒソカは若干不機嫌になっていた。
「いやいや、こんな事で機嫌悪くしないでよ」
「機嫌なんか悪くしてないよ♦」
「明らかに不機嫌なんですけど……そのオーラが!」
ヒソカが纏っているオーラは、普段の穏やかさが無く殺気が微かに滲み出ていた。
「そう思うなら、ボクの機嫌直してよ♣」
「えー……」
「じゃないと、暫くはこのままだね♦」
ナマエからフイッと顔を背けるヒソカ。
そんなヒソカの行動に呆れつつも、ナマエは半ば諦め気味に苦笑した。
「もうっ……分かったからこっち向いてよ」
「い・や・だ♠」
ヒソカの子供染みた言動に、ナマエは仕方がないと意を決した。
「顔背けられてたら、キスしたくても出来ないんですけど?」
「ふ~ん……♦それで?」
「こっち向いてよ」
「嫌だね♣」
「う~……なんでそんな嫌がるのさ」
「キスで誤魔化そうとしてるのがミエミエだからね♦」
鼻で笑うヒソカに対し、ナマエはどうしたものかと思案した。
今は顔だけではなく、ナマエに背中を向けて座っているヒソカ。
これは相当機嫌が悪くなっていると思ったナマエは、ヒソカの後ろまで移動し抱きついた。
「ねぇ、ヒソカ」
「なんだい?」
ギュッと抱きつきながら、ナマエはヒソカの耳元で囁いた。
「今すぐヒソカが欲しい……」
ナマエのその言葉に、ヒソカのオーラは喜色に色めくように変わった。
「くくくっ♠」
喉奥で笑ったヒソカに、言うんじゃなかったとナマエは後悔したが後の祭りだった。
「前言撤回は聞かないよ♦ボク、我慢出来なくなっちゃったから♥」
そう言うと、ヒソカは振り向き貪るようにナマエの唇を奪った。
その後、ナマエが目覚めた時には空が白み始めており、温かなヒソカの腕の中にいた。
「気がついたかい?」
「ん」
ヒソカの言動から、どうやら自分が気を失っていたのだと知ったナマエ。
「キミからのお誘いと久しぶり過ぎて、激しくしすぎたかな♦」
心配そうな声音とは裏腹に、ナマエの目に映ったヒソカの顔は慈愛に満ちた笑顔だった。
「いいよ。機嫌取るためとはいえ、誘ったのは私だし」
言いながら、ナマエはヒソカの胸に顔を埋めた。
「ご機嫌取りだったのかい?」
「まぁ……最初はね」
「そう♣」
「でも、ヒソカに抱かれるのは嫌じゃない」
「なら――」
「限度を超えなきゃの話だけどね」
「残念♠」
『もう一度』と言おうとしたヒソカの言葉を、ナマエは先読みして遮った。
少しも残念そうに聞こえない声音をしているヒソカは、そのままナマエを抱きしめている腕に力を込めた。
「……苦しい」
「ゴメン♣だけど、こっちの“抱く”ならいいだろう?」
少しだけ力を弱め、ヒソカはそのままナマエの髪に顔を埋めた。
暫くそうしていると、ヒソカは自身の腕の中から規則的な呼吸音が聞こえてきたことに気づいた。
「寝ちゃったか♦」
少しだけ残念そうにごちるヒソカ。
「まァいいか♠ボクも少し眠ろう♥」
誰に言うでもなく呟くと、ヒソカもそのまま深い眠りへと落ちていった。