真実
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ナマエはナマエだよ、クロロ♠ボクもそれ以上の事は知らない♣いや、正確にはナマエと一緒に確かめようとしていたんだ ♦」
「確かめる?何をだ??」
「ナマエの正体さ♣」
「……意味がわからんな」
クロロの疑問は解決するどころか、ますます深まるだけだった。
「ところでキミ……【桜希】、だったっけ? 」
ナマエから視線を【桜希】へと移しながら、ヒソカは口を開いた。
「この状況、説明してくれないかい?」
「貴様ッ……【黄龍】様に向かって無礼な口を…………!」
「良い、【犬神】。此奴は ナマエの大事な【人間】なのだろう?そもそも我等【式鬼】の上下関係なぞ、【人間】には関係なき事」
「しかしッ」
「余が良いと言うておるのだ。暫し黙れ、【犬神】――いや、【十夜】よ」
「…………御意」
【桜希】から名で呼ばれ、【十夜】は仕方がなく黙った。
「説明を求められても、勝ったとしか答えようがないぞ……【人間】よ」
「ボクが訊きたいのは勝敗の話じゃない。何故ナマエが倒れたのか?何故キミ達が…… 主であるナマエが倒れたにも関わらず、この場にいるのか?だ」
「簡単な事だ。溜めていたオーラ全てを放出したのだ。倒れても不思議はあるまい。それに、我等は主であるナマエのオーラを全て頂いた。故に、そのオーラが尽きるまでこの姿で留まることが出来る。いや、正確には護る為に留まる様に誓約されている――と言うべきか」
「なら……何故【絶】の状態で【能力】が使えたんだい?」
「余が【人間】の理を壊したからな」
「壊しただと?」
「無論、全てを壊したわけではない。一時に過ぎぬが、『【絶】では【発】が使えない』という理を壊しただけだ」
「ナマエがそう望んだのじゃ」
「望んだ?」
「そうだ。俺の【娘】ながら実に呆れる望みだ」
「馬鹿馬鹿しいだろうがな、ナマエはテメェ等を護りたかったんだよ」
「護りたかった?何故だい?」
「【エインガナ】は【邪神】に成り下がった。【人間】が敵う相手ではない」
【桜希】が溜息混じりにヒソカを見遣った。
「いくら我が主とて、【人】に変わりない。しかし、【神子】であるからこそ出来ることがある。それが“力の解放”だ」
「「?」」
「【人間】には我等にも理解し難い力が眠っている。それを具現化したものが【念能力】とも呼ばれている。【神子】とは生まれながらに【念能力】を使える者を指す。まぁ、【神子】にその様な自覚はないがな」
「ますます意味が解らないな」
「理解しろとは思っておらん。だが、【神子】と呼ばれる存在は我等を【式鬼】として従えるだけの潜在的な能力を有しておる。要するに、【人】であって【人間】ではない」
「もう少し解りやすく言ってくれないかい?」
「まだ解らんのか?」
「全く解らないね」
「……ナマエは【人間】じゃねェって事だ」
「人間じゃない?どういう事だ??」
「言葉の通りだ。我等が主……ナマエは――」
【桜希】が言葉を続けようとした時、ヒソカの腕の中でナマエがモソリと動いた。
「んっ……」
「「ナマエ!?」」
「っ……ど……どうなったの?」
薄っすらと目を開けながら、ナマエはヒソカを仰ぎ見た。
「心配しなくていい♦ちゃんと皆生きてるよ♠」
「お前には助けられてばかりだな、ナマエ」
ナマエが意識を取り戻したことに、ヒソカとクロロは安堵した。
「そう……【エインガナ】を【封滅】出来たんだ……良かったぁ」
ホッと一息吐いたナマエだが、その顔はすぐに陰り始めた。
「どうしたんだい?」
「ん……ちょっとダルいだけ。心配しなくて大丈夫だよ」
「大丈夫そうには見えないが?」
「オーラを使いきるなんて初めてだから、それでダルいだけだよ。あんまり心配しないで」
「しかし……」
「本当に大丈夫だから。ヒソカも、もう降ろして」
「……嫌だね」
「へ?」
「今キミを放したら、それこそ本当に何処かへ行きそうだから嫌だ」
「何それ?」
ヒソカの言葉に眉を下げてしまうナマエ。
「確かめる?何をだ??」
「ナマエの正体さ♣」
「……意味がわからんな」
クロロの疑問は解決するどころか、ますます深まるだけだった。
「ところでキミ……【桜希】、だったっけ? 」
ナマエから視線を【桜希】へと移しながら、ヒソカは口を開いた。
「この状況、説明してくれないかい?」
「貴様ッ……【黄龍】様に向かって無礼な口を…………!」
「良い、【犬神】。此奴は ナマエの大事な【人間】なのだろう?そもそも我等【式鬼】の上下関係なぞ、【人間】には関係なき事」
「しかしッ」
「余が良いと言うておるのだ。暫し黙れ、【犬神】――いや、【十夜】よ」
「…………御意」
【桜希】から名で呼ばれ、【十夜】は仕方がなく黙った。
「説明を求められても、勝ったとしか答えようがないぞ……【人間】よ」
「ボクが訊きたいのは勝敗の話じゃない。何故ナマエが倒れたのか?何故キミ達が…… 主であるナマエが倒れたにも関わらず、この場にいるのか?だ」
「簡単な事だ。溜めていたオーラ全てを放出したのだ。倒れても不思議はあるまい。それに、我等は主であるナマエのオーラを全て頂いた。故に、そのオーラが尽きるまでこの姿で留まることが出来る。いや、正確には護る為に留まる様に誓約されている――と言うべきか」
「なら……何故【絶】の状態で【能力】が使えたんだい?」
「余が【人間】の理を壊したからな」
「壊しただと?」
「無論、全てを壊したわけではない。一時に過ぎぬが、『【絶】では【発】が使えない』という理を壊しただけだ」
「ナマエがそう望んだのじゃ」
「望んだ?」
「そうだ。俺の【娘】ながら実に呆れる望みだ」
「馬鹿馬鹿しいだろうがな、ナマエはテメェ等を護りたかったんだよ」
「護りたかった?何故だい?」
「【エインガナ】は【邪神】に成り下がった。【人間】が敵う相手ではない」
【桜希】が溜息混じりにヒソカを見遣った。
「いくら我が主とて、【人】に変わりない。しかし、【神子】であるからこそ出来ることがある。それが“力の解放”だ」
「「?」」
「【人間】には我等にも理解し難い力が眠っている。それを具現化したものが【念能力】とも呼ばれている。【神子】とは生まれながらに【念能力】を使える者を指す。まぁ、【神子】にその様な自覚はないがな」
「ますます意味が解らないな」
「理解しろとは思っておらん。だが、【神子】と呼ばれる存在は我等を【式鬼】として従えるだけの潜在的な能力を有しておる。要するに、【人】であって【人間】ではない」
「もう少し解りやすく言ってくれないかい?」
「まだ解らんのか?」
「全く解らないね」
「……ナマエは【人間】じゃねェって事だ」
「人間じゃない?どういう事だ??」
「言葉の通りだ。我等が主……ナマエは――」
【桜希】が言葉を続けようとした時、ヒソカの腕の中でナマエがモソリと動いた。
「んっ……」
「「ナマエ!?」」
「っ……ど……どうなったの?」
薄っすらと目を開けながら、ナマエはヒソカを仰ぎ見た。
「心配しなくていい♦ちゃんと皆生きてるよ♠」
「お前には助けられてばかりだな、ナマエ」
ナマエが意識を取り戻したことに、ヒソカとクロロは安堵した。
「そう……【エインガナ】を【封滅】出来たんだ……良かったぁ」
ホッと一息吐いたナマエだが、その顔はすぐに陰り始めた。
「どうしたんだい?」
「ん……ちょっとダルいだけ。心配しなくて大丈夫だよ」
「大丈夫そうには見えないが?」
「オーラを使いきるなんて初めてだから、それでダルいだけだよ。あんまり心配しないで」
「しかし……」
「本当に大丈夫だから。ヒソカも、もう降ろして」
「……嫌だね」
「へ?」
「今キミを放したら、それこそ本当に何処かへ行きそうだから嫌だ」
「何それ?」
ヒソカの言葉に眉を下げてしまうナマエ。