真実
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「この姿で闘う事になろうとは……難儀なものじゃな」
白銀に輝く女、【白夜】は嫌そうに吐き捨てながら両手にマスケット銃を手にしていた。
「まったく、俺の【娘】ながら呆れるな」
日本刀を手にした【十夜(トオヤ)】はナマエを護るかの様に構える。
「……」
鳶色の髪をした少年、【十六夜(イザヨイ) 】はその幼い身には到底似つかわしくない和弓を片手に木の枝に飛び移った。
「久々に大暴れ出来るなァ!」
【杜樹(トキ)】は肩を回しながら不敵に笑っていた。
「手加減は無用!皆、【桜希】のサポートに回って!」
「承知」
「応ッ!」
「あい判った」
「……」
ナマエの声に応え、【式鬼】達は【桜希】のサポートへと回り【エインガナ】に攻撃を仕掛けていく。
《小癪なッ!我は【神】!たかが【人間】の手に下った愚かモノに負けるわけがない!! 》
「フンッ……我等は【式鬼】――【神子】の力でいかようにも変われる!!」
「それが【式鬼】の本来の姿!」
「【式鬼】の力、その身に刻み込みやがれッ !!」
「【力】を解放させるのじゃ!ナマエ!!」
【白夜】の声に、ナマエはおもむろに簪を抜き取り、自身の髪へと手を伸ばした。
「何をする気だい?」
「何って……こうするの!」
ヒソカの問いかけに、ナマエは躊躇うことなく手にした苦無でそのまま髪を切り落とした。
「「「なっ?!」」」
切り落とされたナマエの髪の毛は、光輝きながら舞い散った。
「【神子】の力は【式鬼】の力とリンクしている……私達は髪に力を蓄えてるの。それを主である私が解放した。つまり――今の【桜希】達に勝てるモノはいない!!」
「でも、今のキミは……」
「うん、ヒソカが思ってるとおりだよ。今の私は【絶】の状態……けど、【桜希】達がいる限りどんな相手にも負ける気がしない!」
持ちうるオーラの全てを【式鬼】達へと注ぎ込み、ナマエは今にも倒れそうな程顔色を悪くさせていた。
それにも関わらず、その表情からは負の感情は読み取れなかった。
「【神】には【神】で対抗するしかない。しかも――より上位の【神】でね!!」
青白い顔のまま、ナマエはニタリと笑っていた。
「【人間】の底力を――可能性を見せつけてやる!【桜希】、【エインガナ】を【封滅】して!!」
「言われなくとも――最初からそのつもりだわ」
【桜希】は【エインガナ】との間合いを保つと、振り返ることなく答えた。
「【封滅】するまで倒れるでないぞ、我が主よ」
「わーってるよッ!」
フラリと倒れかけたナマエに向かって、【桜希】は叱責した。
それでも【式鬼】達は誰一人としてナマエに駆け寄る事もなく、【エインガナ】との戦闘を続けている。
ヒソカは何度も倒れかけているナマエに駆け寄ろうとした。
しかし、【エインガナ】の周りを一切考えない攻撃によってそれを阻まれてしまう。
「ナマエッ♦」
手が届きそうで届かない。そんなもどかしさにヒソカは苦悩していた。
「大丈夫。ヒソカ達はアイツの攻撃を避けることを優先して!」
「そんな事言われても……♠」
ナマエに近づこうとすると、尽く【エインガナ】の尾が身体のあちこちに掠めそうになる。
「【絶】のキミをこのまま放おっておけない♣ 」
「【絶】だからこそ出来ることもあるんだよ――っと」
身体能力のみで【エインガナ】からの攻撃を避けつつ、ナマエは無謀にも【エインガナ】へと着実に近づいていった。
「下がれ!ナマエ!!」
「クロロさんも、私の事はいいから自分の事を優先して!」
「無謀すぎる……こんな【邪神】相手に立ち向かうなど……人間には無理だ!!」
「アベンガネさんはこのまま逃げて!貴方を巻き添えにしたくない。【十夜】、アベンガネさんを逃がして!!」
「……承知」
【十夜】はナマエを一瞥すると、瞬時に【エインガナ】から飛び退きアベンガネの襟首を鷲掴みにした。
「小僧、行くぞ」
「え?は??」
状況を飲み込む前に、【十夜】はアベンガネを引っ張りその場から姿を消した。
白銀に輝く女、【白夜】は嫌そうに吐き捨てながら両手にマスケット銃を手にしていた。
「まったく、俺の【娘】ながら呆れるな」
日本刀を手にした【十夜(トオヤ)】はナマエを護るかの様に構える。
「……」
鳶色の髪をした少年、【十六夜(イザヨイ) 】はその幼い身には到底似つかわしくない和弓を片手に木の枝に飛び移った。
「久々に大暴れ出来るなァ!」
【杜樹(トキ)】は肩を回しながら不敵に笑っていた。
「手加減は無用!皆、【桜希】のサポートに回って!」
「承知」
「応ッ!」
「あい判った」
「……」
ナマエの声に応え、【式鬼】達は【桜希】のサポートへと回り【エインガナ】に攻撃を仕掛けていく。
《小癪なッ!我は【神】!たかが【人間】の手に下った愚かモノに負けるわけがない!! 》
「フンッ……我等は【式鬼】――【神子】の力でいかようにも変われる!!」
「それが【式鬼】の本来の姿!」
「【式鬼】の力、その身に刻み込みやがれッ !!」
「【力】を解放させるのじゃ!ナマエ!!」
【白夜】の声に、ナマエはおもむろに簪を抜き取り、自身の髪へと手を伸ばした。
「何をする気だい?」
「何って……こうするの!」
ヒソカの問いかけに、ナマエは躊躇うことなく手にした苦無でそのまま髪を切り落とした。
「「「なっ?!」」」
切り落とされたナマエの髪の毛は、光輝きながら舞い散った。
「【神子】の力は【式鬼】の力とリンクしている……私達は髪に力を蓄えてるの。それを主である私が解放した。つまり――今の【桜希】達に勝てるモノはいない!!」
「でも、今のキミは……」
「うん、ヒソカが思ってるとおりだよ。今の私は【絶】の状態……けど、【桜希】達がいる限りどんな相手にも負ける気がしない!」
持ちうるオーラの全てを【式鬼】達へと注ぎ込み、ナマエは今にも倒れそうな程顔色を悪くさせていた。
それにも関わらず、その表情からは負の感情は読み取れなかった。
「【神】には【神】で対抗するしかない。しかも――より上位の【神】でね!!」
青白い顔のまま、ナマエはニタリと笑っていた。
「【人間】の底力を――可能性を見せつけてやる!【桜希】、【エインガナ】を【封滅】して!!」
「言われなくとも――最初からそのつもりだわ」
【桜希】は【エインガナ】との間合いを保つと、振り返ることなく答えた。
「【封滅】するまで倒れるでないぞ、我が主よ」
「わーってるよッ!」
フラリと倒れかけたナマエに向かって、【桜希】は叱責した。
それでも【式鬼】達は誰一人としてナマエに駆け寄る事もなく、【エインガナ】との戦闘を続けている。
ヒソカは何度も倒れかけているナマエに駆け寄ろうとした。
しかし、【エインガナ】の周りを一切考えない攻撃によってそれを阻まれてしまう。
「ナマエッ♦」
手が届きそうで届かない。そんなもどかしさにヒソカは苦悩していた。
「大丈夫。ヒソカ達はアイツの攻撃を避けることを優先して!」
「そんな事言われても……♠」
ナマエに近づこうとすると、尽く【エインガナ】の尾が身体のあちこちに掠めそうになる。
「【絶】のキミをこのまま放おっておけない♣ 」
「【絶】だからこそ出来ることもあるんだよ――っと」
身体能力のみで【エインガナ】からの攻撃を避けつつ、ナマエは無謀にも【エインガナ】へと着実に近づいていった。
「下がれ!ナマエ!!」
「クロロさんも、私の事はいいから自分の事を優先して!」
「無謀すぎる……こんな【邪神】相手に立ち向かうなど……人間には無理だ!!」
「アベンガネさんはこのまま逃げて!貴方を巻き添えにしたくない。【十夜】、アベンガネさんを逃がして!!」
「……承知」
【十夜】はナマエを一瞥すると、瞬時に【エインガナ】から飛び退きアベンガネの襟首を鷲掴みにした。
「小僧、行くぞ」
「え?は??」
状況を飲み込む前に、【十夜】はアベンガネを引っ張りその場から姿を消した。