真実
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
やがて道が無くなり、これ以上車では先に進むことが出来なくなった所で3人は森の中へと足を踏み入れた。
数十分程歩いた所で、ナマエは足を止めた 。
「本当にここで合ってるの?」
辺りを見渡しながら問うナマエに、ヒソカは携帯のGPSを見ながら頷いた。
「間違いないよ♦あとはクロロが来るのを待つだけだね♠」
「そのクロロという男はどういうヤツなんだ ?」
「んー……黒髪で額に十字架の刺青した人? 」
ナマエがアベンガネに答えていると、木々の奥からモソリと動く気配を感じた。
「やっと来たね♥」
気配の方向へと視線を動かし、ヒソカは妖しく笑った。
段々と近づいてくる気配と木々の揺れる音。ヒソカはソレがクロロだと判っているから笑みを浮かべているが、ナマエは相変わらず気配で識別できない為不安気に表情を歪めた 。
ガサガサと木々が風に揺れるのとは別の音がこちらに近づいて来ている。【念】を取得していない一般人であれば、正にホラーの世界である。
「やっと着いた……」
「クロロさん!?」
「久しぶり、ナマエ」
暗闇から月明かりに照らしだされて顔を出し たのは、待ち人であるクロロだった。
「思ってたよりも早かったな、ヒソカ」
「これでもゆっくりしてきたんだけどね♣」
「オレの予想では、あと半年以上はかかると思っていたんだがな」
「ボク、そんなに気が長い方じゃないのはクロロも知ってるだろ?」
久々に会ったというのに、クロロは何も変わっていなかった。まるで昨日会ったかのように、ヒソカと言葉を交わすクロロ。そんな2人を見ていると、ナマエは自然と笑みが溢れた。
「ん?どうした?ナマエ」
「なんでもないよ」
「なんでもないのに笑うのか?」
「んー……強いて言うなら、クロロさんが変わってなくて嬉しいからかな?」
「お前も変わりなさそうだな」
おもむろにナマエの頭を撫でるクロロ。そんな行動を目にし、ヒソカは殺気立った。
「こんな事でいちいち殺気を放つな、ヒソカ 」
「ボクのナマエに気安く触るクロロが悪い ♣」
「くくくっ、これ位なんでもないだろ?」
挑発でもするかの様にナマエの頭を撫で続けるクロロだが、ヒソカは殺気を膨らませる一方だった。
「分かったよ。これでいいんだろ?」
ヒソカのナマエに対する執着心が以前より増している事に根負けし、クロロは降参だとばかりに両手を上げた。
ヒソカが落ちついた所で、ナマエは話を切り出した。
「クロロさん、この人が【除念師】のアベンガネさん。アベンガネさん、こっちが依頼人のクロロさんです」
「思っていたより若いな……」
「【能力】に年は関係ないと思うが?」
「……そうだな、悪かった。で、オレにかけられている【念】は手に負えそうか?」
クロロの問い掛けに、アベンガネはジッと見つめた後に黙って頷いた。
「そうか……なら、早い方がいいんだろ?ヒソカ」
「そうだね♥」
「まさか……今から【除念】するの?!」
「そうだけど……何か問題でもあるのかい? 」
「いやいやいや、普通こんな夜中にやって直ぐバトルとか有り得ないでしょ!?」
「ふむ……なら、【除念】はするがヒソカとのお遊びは夜が明けてから――というのはどうだ ?」
「お遊び……♣」
クロロの提案に、ナマエは暫し考えた末に答えを出した。
「……いいよ。ただし、条件がある」
「条件?なんだ?」
「アベンガネさんと別れるまでバトル禁止。 これで納得出来ないなら、【除念】は日が明けてから」
「分かった。それで手を打とう。ヒソカもそれで問題ないな?」
「ボクはクロロと闘れればそれでいいよ♥」
「じゃ、そういう事でアベンガネさん」
「?」
「クロロさんの【除念】をお願いします」
丁寧にお辞儀をし、アベンガネに正式に依頼をするナマエ。それに気付き、アベンガネは黙々と【除念】の準備を始めた。
1時間も経たない内に準備を終えたアベンガネ 。
「では、始めるぞ」
アベンガネの声に3人は頷いた。
3人の顔を見渡すと、アベンガネは用意した人形を取り出し、何やら呪文めいたモノを唱えだした。
数十分程歩いた所で、ナマエは足を止めた 。
「本当にここで合ってるの?」
辺りを見渡しながら問うナマエに、ヒソカは携帯のGPSを見ながら頷いた。
「間違いないよ♦あとはクロロが来るのを待つだけだね♠」
「そのクロロという男はどういうヤツなんだ ?」
「んー……黒髪で額に十字架の刺青した人? 」
ナマエがアベンガネに答えていると、木々の奥からモソリと動く気配を感じた。
「やっと来たね♥」
気配の方向へと視線を動かし、ヒソカは妖しく笑った。
段々と近づいてくる気配と木々の揺れる音。ヒソカはソレがクロロだと判っているから笑みを浮かべているが、ナマエは相変わらず気配で識別できない為不安気に表情を歪めた 。
ガサガサと木々が風に揺れるのとは別の音がこちらに近づいて来ている。【念】を取得していない一般人であれば、正にホラーの世界である。
「やっと着いた……」
「クロロさん!?」
「久しぶり、ナマエ」
暗闇から月明かりに照らしだされて顔を出し たのは、待ち人であるクロロだった。
「思ってたよりも早かったな、ヒソカ」
「これでもゆっくりしてきたんだけどね♣」
「オレの予想では、あと半年以上はかかると思っていたんだがな」
「ボク、そんなに気が長い方じゃないのはクロロも知ってるだろ?」
久々に会ったというのに、クロロは何も変わっていなかった。まるで昨日会ったかのように、ヒソカと言葉を交わすクロロ。そんな2人を見ていると、ナマエは自然と笑みが溢れた。
「ん?どうした?ナマエ」
「なんでもないよ」
「なんでもないのに笑うのか?」
「んー……強いて言うなら、クロロさんが変わってなくて嬉しいからかな?」
「お前も変わりなさそうだな」
おもむろにナマエの頭を撫でるクロロ。そんな行動を目にし、ヒソカは殺気立った。
「こんな事でいちいち殺気を放つな、ヒソカ 」
「ボクのナマエに気安く触るクロロが悪い ♣」
「くくくっ、これ位なんでもないだろ?」
挑発でもするかの様にナマエの頭を撫で続けるクロロだが、ヒソカは殺気を膨らませる一方だった。
「分かったよ。これでいいんだろ?」
ヒソカのナマエに対する執着心が以前より増している事に根負けし、クロロは降参だとばかりに両手を上げた。
ヒソカが落ちついた所で、ナマエは話を切り出した。
「クロロさん、この人が【除念師】のアベンガネさん。アベンガネさん、こっちが依頼人のクロロさんです」
「思っていたより若いな……」
「【能力】に年は関係ないと思うが?」
「……そうだな、悪かった。で、オレにかけられている【念】は手に負えそうか?」
クロロの問い掛けに、アベンガネはジッと見つめた後に黙って頷いた。
「そうか……なら、早い方がいいんだろ?ヒソカ」
「そうだね♥」
「まさか……今から【除念】するの?!」
「そうだけど……何か問題でもあるのかい? 」
「いやいやいや、普通こんな夜中にやって直ぐバトルとか有り得ないでしょ!?」
「ふむ……なら、【除念】はするがヒソカとのお遊びは夜が明けてから――というのはどうだ ?」
「お遊び……♣」
クロロの提案に、ナマエは暫し考えた末に答えを出した。
「……いいよ。ただし、条件がある」
「条件?なんだ?」
「アベンガネさんと別れるまでバトル禁止。 これで納得出来ないなら、【除念】は日が明けてから」
「分かった。それで手を打とう。ヒソカもそれで問題ないな?」
「ボクはクロロと闘れればそれでいいよ♥」
「じゃ、そういう事でアベンガネさん」
「?」
「クロロさんの【除念】をお願いします」
丁寧にお辞儀をし、アベンガネに正式に依頼をするナマエ。それに気付き、アベンガネは黙々と【除念】の準備を始めた。
1時間も経たない内に準備を終えたアベンガネ 。
「では、始めるぞ」
アベンガネの声に3人は頷いた。
3人の顔を見渡すと、アベンガネは用意した人形を取り出し、何やら呪文めいたモノを唱えだした。