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避けては攻撃し、攻撃しては避けてを繰り返していると、そこに数枚のトランプが飛んで来た。
「ちょっ……ヒソカ!?」
「くくくっ♣ボクを放置するとは、良い度胸だね♠」
「仕方が無いで、しょっ!?こっちは修行しに来てるんだから……っね?!」
ヒソカのトランプを間一髪で避けながら、ナマエは叫んだ。そんなナマエにクツクツ笑いながら、ヒソカはトランプを投げ続ける。
「人の事好きとか抜かして――こんな事すんのかよ!」
「くく♦ボクの愛はこんなモノじゃ済まないよ♥」
「こんな愛情……お断りだーっ!!」
逃げまくるナマエを余所に、ヒソカの手は止まらなかった。
「やれやれ、ナマエも大変な輩に好かれたようじゃ」
さも面白そうに笑う【白夜】と、ヒソカの態度の変化に怒りを露わにしている【十夜】。2匹はヒソカがナマエに攻撃をし出してからは、自ら攻撃する事を止めて状況を見定めようとしていた。
「くっ……助けろよ、【十夜】!」
「……仕方がない。俺を喚べ、主よ!」
【十夜】が吠えると、それを合図にナマエは【十夜】を喚んだ。
「唸れ!【十夜】!!」
ナマエの声に反応し、【十夜】はナマエの元まで疾走し、刀に変化するとその手に収まった。
「あんまりコレ使いたく無かったんだけど……餓狼牙(ガロウガ)ッ!!」
ナマエが叫ぶと、空気が振動し唸り声を上げた。
その唸り声は空気を切り裂き、飛んでくるトランプを全て切り落としていく。
「ああ♥良い……良いよ、ナマエ♥」
ナマエの技に興奮したヒソカは、その表情を狂気に歪ませ始めた。
「えっ……ヒソカ、待った!!」
「くくくく♦」
「う……嘘でしょ!?」
「くく、良いねェ、その表情♠」
「マジかよー!?」
ナマエの焦りを楽しむかの様に、ヒソカはトランプを構えて襲い来る。
それを何とか躱しながらナマエは隙を探すが、流石はヒソカ。ナマエが攻撃を繰り出す隙すら見当たらない。
「こんなの、勝てないってばー!!」
「それはヤってみないと判らないよ、ナマエ♣」
「いやいやいや、ヤりたくないからね!?」
ヒソカのトランプを寸での所で躱すが、身体のあちこちに切り傷が刻まれていく。それを間近に見ながら、【十夜】はヒソカに襲いかかろうとしていた。
「抑えろ!【十夜】!!」
ナマエの声に、【十夜】は何とか自我を保つ。
「【白夜】、何とかして!」
「やれやれ……若造!止めねばナマエに嫌われるぞ?」
【白夜】の言葉に、ヒソカはピクリと反応した。
「ナマエ、死にたくなければ接吻の一つでもしてやれば良かろう」
「ちょっ!何言ってんの?!」
「それ、良いねェ♥」
【白夜】が言った言葉に、ヒソカは攻撃の手を止めてナマエを見て舌舐めずりをした。
「待て待て待て!それは嫌だ!!死んでも嫌だ!!!」
「死んだらお主の知りたがっていた事も、知れなくなるぞえ?」
「っ……」
ナマエは迷った。死ぬ前にどうしても確かめたい事がある。それを確認するまでは死ねない。そんな思いが強くあった。
「…………た」
「?」
「……分かった」
「くく。覚悟を決めたか?ナマエよ」
喉の奥で笑いながら、【白夜】の目はナマエを射抜いていた。
「こうなりゃ、女は度胸!ヒソカ、屈め!!」
「うん?」
ヒソカに屈ませると、ナマエはヒソカの胸辺りを強く引き寄せ、ヒソカの唇に自身のそれを重ねた。直ぐに離れたが、ナマエは顔を顰めていた。
そんなナマエを、ヒソカはその頬に触れながら愛おしそうに見つめた。
「初めてキミからキスしてくれたね、ナマエ♥」
「ったく……何で彼氏でも無い奴にキスしなきゃいけないんだよ…………大体【白夜】が変な提案しなきゃ、こんな事には――」
ナマエが言葉を続けようとした時、ヒソカがナマエを抱き寄せた。
「ちょっ……」
「ボク、今幸せだよ♥」
抱き締める腕に力を入れ、ヒソカは囁く様に呟いた。
「ちょっ……ヒソカ!?」
「くくくっ♣ボクを放置するとは、良い度胸だね♠」
「仕方が無いで、しょっ!?こっちは修行しに来てるんだから……っね?!」
ヒソカのトランプを間一髪で避けながら、ナマエは叫んだ。そんなナマエにクツクツ笑いながら、ヒソカはトランプを投げ続ける。
「人の事好きとか抜かして――こんな事すんのかよ!」
「くく♦ボクの愛はこんなモノじゃ済まないよ♥」
「こんな愛情……お断りだーっ!!」
逃げまくるナマエを余所に、ヒソカの手は止まらなかった。
「やれやれ、ナマエも大変な輩に好かれたようじゃ」
さも面白そうに笑う【白夜】と、ヒソカの態度の変化に怒りを露わにしている【十夜】。2匹はヒソカがナマエに攻撃をし出してからは、自ら攻撃する事を止めて状況を見定めようとしていた。
「くっ……助けろよ、【十夜】!」
「……仕方がない。俺を喚べ、主よ!」
【十夜】が吠えると、それを合図にナマエは【十夜】を喚んだ。
「唸れ!【十夜】!!」
ナマエの声に反応し、【十夜】はナマエの元まで疾走し、刀に変化するとその手に収まった。
「あんまりコレ使いたく無かったんだけど……餓狼牙(ガロウガ)ッ!!」
ナマエが叫ぶと、空気が振動し唸り声を上げた。
その唸り声は空気を切り裂き、飛んでくるトランプを全て切り落としていく。
「ああ♥良い……良いよ、ナマエ♥」
ナマエの技に興奮したヒソカは、その表情を狂気に歪ませ始めた。
「えっ……ヒソカ、待った!!」
「くくくく♦」
「う……嘘でしょ!?」
「くく、良いねェ、その表情♠」
「マジかよー!?」
ナマエの焦りを楽しむかの様に、ヒソカはトランプを構えて襲い来る。
それを何とか躱しながらナマエは隙を探すが、流石はヒソカ。ナマエが攻撃を繰り出す隙すら見当たらない。
「こんなの、勝てないってばー!!」
「それはヤってみないと判らないよ、ナマエ♣」
「いやいやいや、ヤりたくないからね!?」
ヒソカのトランプを寸での所で躱すが、身体のあちこちに切り傷が刻まれていく。それを間近に見ながら、【十夜】はヒソカに襲いかかろうとしていた。
「抑えろ!【十夜】!!」
ナマエの声に、【十夜】は何とか自我を保つ。
「【白夜】、何とかして!」
「やれやれ……若造!止めねばナマエに嫌われるぞ?」
【白夜】の言葉に、ヒソカはピクリと反応した。
「ナマエ、死にたくなければ接吻の一つでもしてやれば良かろう」
「ちょっ!何言ってんの?!」
「それ、良いねェ♥」
【白夜】が言った言葉に、ヒソカは攻撃の手を止めてナマエを見て舌舐めずりをした。
「待て待て待て!それは嫌だ!!死んでも嫌だ!!!」
「死んだらお主の知りたがっていた事も、知れなくなるぞえ?」
「っ……」
ナマエは迷った。死ぬ前にどうしても確かめたい事がある。それを確認するまでは死ねない。そんな思いが強くあった。
「…………た」
「?」
「……分かった」
「くく。覚悟を決めたか?ナマエよ」
喉の奥で笑いながら、【白夜】の目はナマエを射抜いていた。
「こうなりゃ、女は度胸!ヒソカ、屈め!!」
「うん?」
ヒソカに屈ませると、ナマエはヒソカの胸辺りを強く引き寄せ、ヒソカの唇に自身のそれを重ねた。直ぐに離れたが、ナマエは顔を顰めていた。
そんなナマエを、ヒソカはその頬に触れながら愛おしそうに見つめた。
「初めてキミからキスしてくれたね、ナマエ♥」
「ったく……何で彼氏でも無い奴にキスしなきゃいけないんだよ…………大体【白夜】が変な提案しなきゃ、こんな事には――」
ナマエが言葉を続けようとした時、ヒソカがナマエを抱き寄せた。
「ちょっ……」
「ボク、今幸せだよ♥」
抱き締める腕に力を入れ、ヒソカは囁く様に呟いた。