G・I
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ヒソカからグラスを受け取り、恐る恐る口にするナマエ。
「どうだい?」
「……これなら飲める」
「そ♠良かった♪」
「ヒソカ、よくこんな飲み方知ってるね~」
「お酒は好きだからね♦色んな飲み方を知ってるのさ♠ちなみに、それはキティというカクテルだよ♥」
「へぇ~。確かに飲みやすいね」
ヒソカが作ったキティを飲みながら、ナマエは『美味しい』と笑った。
「でも、何でキティって名前なの?」
「子猫でも飲めるほど飲みやすいワインっていうのが由来らしいね♠」
「ふ~ん。でも、確かに飲みやすいから飲み過ぎない様にしないとな」
「飲み過ぎてもボクが面倒見るから大丈夫だよ♪」
「いやいや、お酒は楽しく節度を守って飲むのが大事だからね?!」
「そおかい?ボクは酔うほど飲んだ事ないから、その辺は理解出来ないなぁ♣」
クツクツと笑いながらワイングラスを揺らすヒソカは、まるで絵画のように見えた。
それから3週間。何事も無く過ごしていると、ナマエは森がざわついているのを感じた。
「【十六夜】出てきて」
部屋の窓に向かって呟くと、何処からともなく【十六夜】が現れた。
「森がおかしい。悪いけど、様子を見てきて」
いつもと違うナマエの雰囲気に、【十六夜】は高く鳴いて羽ばたいた。
「何かあったのかい?」
ナマエのただならぬ雰囲気に、ヒソカは心配になっていた。
「ちょっと森が騒いでるから、【十六夜】に偵察を頼んだだけだよ」
「森が騒いでる?」
「そう。何かが起こってる……」
「そんな事も解るのかい?」
「うん。私は【特別】だから」
苦笑するナマエを、ヒソカは黙って抱き寄せた。
それから数時間。【十六夜】が戻って来たのを確認し、近くの森に移動したナマエは【白夜】を喚び出した。
「今度は何ぞ?」
「森が騒いでるんだ。何かが起こってる。それを【十六夜】に確かめに行って貰ったんだ」
「なる程な……して、どうだったのじゃ?【十六夜】」
【白夜】の問いかけに、【十六夜】はしきりに鳴いて何かを知らせていた。
「ほぅ……」
「何だって?」
「お主のよう知っとる童共が、森で暴れているそうな」
「私のよく知ってる子供……G・Iにいる知ってる子供って――」
「ゴン達だろうね♣」
「!?止めに行かなきゃっ!!」
「もう遅い。【十六夜】が着いた時には、勝負は決まっておったそうじゃ」
「ゴン君達は……?ゴン君達は無事なの?!」
「……生きてはおる」
「その言い方――何が起こったのか説明して」
【白夜】に【十六夜】が見てきた一部始終を説明させていると、以前聞いた事のある金属を擦り合わせた様な音がまた聞こえてきた。
「やあ♦」
「待たせたな」
「大丈夫♠それより、キミに憑いていた【念獣】は解除出来たようだね♥」
「ああ」
「……誰?ヒソカ」
突然現れた男を見て、ナマエは警戒した。
「彼が【除念師】だよ♥」
「彼が?」
「うん♪」
「アベンガネだ」
『よろしく』と手を差し出してくるアベンガネに対して、ナマエは警戒しながらもその手を握った。
「そんなに警戒するな。オレは【爆弾魔(ボマー)】じゃない」
始めて出てくる単語に、今度はヒソカも警戒した。
「【爆弾魔(ボマー)】じゃない……か」
「誰の事だい?」
「プレイヤー狩りがいるって、前に聞いた事あるでしょ?その犯人が【爆弾魔(ボマー)】だよ、ヒソカ」
「へェ……でも、何でキミがそんな事知ってるのかな?」
「軟禁されてる間、【十六夜】にちょくちょく情報収集しに行って貰ってたからね。ヒソカがいない間に色んな情報を仕入れてただけだよ」
悪気なく言うナマエだが、ヒソカの顔は笑っていなかった。
「ボクに内緒で、そんな事をしていたのかい?感心出来ないな♣」
「情報は大事だよ?」
「それでも、感心出来ないな♠」
拗ねた様に言うヒソカに苦笑しながら、ナマエはアベンガネに向き直った。
「どうだい?」
「……これなら飲める」
「そ♠良かった♪」
「ヒソカ、よくこんな飲み方知ってるね~」
「お酒は好きだからね♦色んな飲み方を知ってるのさ♠ちなみに、それはキティというカクテルだよ♥」
「へぇ~。確かに飲みやすいね」
ヒソカが作ったキティを飲みながら、ナマエは『美味しい』と笑った。
「でも、何でキティって名前なの?」
「子猫でも飲めるほど飲みやすいワインっていうのが由来らしいね♠」
「ふ~ん。でも、確かに飲みやすいから飲み過ぎない様にしないとな」
「飲み過ぎてもボクが面倒見るから大丈夫だよ♪」
「いやいや、お酒は楽しく節度を守って飲むのが大事だからね?!」
「そおかい?ボクは酔うほど飲んだ事ないから、その辺は理解出来ないなぁ♣」
クツクツと笑いながらワイングラスを揺らすヒソカは、まるで絵画のように見えた。
それから3週間。何事も無く過ごしていると、ナマエは森がざわついているのを感じた。
「【十六夜】出てきて」
部屋の窓に向かって呟くと、何処からともなく【十六夜】が現れた。
「森がおかしい。悪いけど、様子を見てきて」
いつもと違うナマエの雰囲気に、【十六夜】は高く鳴いて羽ばたいた。
「何かあったのかい?」
ナマエのただならぬ雰囲気に、ヒソカは心配になっていた。
「ちょっと森が騒いでるから、【十六夜】に偵察を頼んだだけだよ」
「森が騒いでる?」
「そう。何かが起こってる……」
「そんな事も解るのかい?」
「うん。私は【特別】だから」
苦笑するナマエを、ヒソカは黙って抱き寄せた。
それから数時間。【十六夜】が戻って来たのを確認し、近くの森に移動したナマエは【白夜】を喚び出した。
「今度は何ぞ?」
「森が騒いでるんだ。何かが起こってる。それを【十六夜】に確かめに行って貰ったんだ」
「なる程な……して、どうだったのじゃ?【十六夜】」
【白夜】の問いかけに、【十六夜】はしきりに鳴いて何かを知らせていた。
「ほぅ……」
「何だって?」
「お主のよう知っとる童共が、森で暴れているそうな」
「私のよく知ってる子供……G・Iにいる知ってる子供って――」
「ゴン達だろうね♣」
「!?止めに行かなきゃっ!!」
「もう遅い。【十六夜】が着いた時には、勝負は決まっておったそうじゃ」
「ゴン君達は……?ゴン君達は無事なの?!」
「……生きてはおる」
「その言い方――何が起こったのか説明して」
【白夜】に【十六夜】が見てきた一部始終を説明させていると、以前聞いた事のある金属を擦り合わせた様な音がまた聞こえてきた。
「やあ♦」
「待たせたな」
「大丈夫♠それより、キミに憑いていた【念獣】は解除出来たようだね♥」
「ああ」
「……誰?ヒソカ」
突然現れた男を見て、ナマエは警戒した。
「彼が【除念師】だよ♥」
「彼が?」
「うん♪」
「アベンガネだ」
『よろしく』と手を差し出してくるアベンガネに対して、ナマエは警戒しながらもその手を握った。
「そんなに警戒するな。オレは【爆弾魔(ボマー)】じゃない」
始めて出てくる単語に、今度はヒソカも警戒した。
「【爆弾魔(ボマー)】じゃない……か」
「誰の事だい?」
「プレイヤー狩りがいるって、前に聞いた事あるでしょ?その犯人が【爆弾魔(ボマー)】だよ、ヒソカ」
「へェ……でも、何でキミがそんな事知ってるのかな?」
「軟禁されてる間、【十六夜】にちょくちょく情報収集しに行って貰ってたからね。ヒソカがいない間に色んな情報を仕入れてただけだよ」
悪気なく言うナマエだが、ヒソカの顔は笑っていなかった。
「ボクに内緒で、そんな事をしていたのかい?感心出来ないな♣」
「情報は大事だよ?」
「それでも、感心出来ないな♠」
拗ねた様に言うヒソカに苦笑しながら、ナマエはアベンガネに向き直った。