G・I
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「有難う、【十夜】」
「落ち着いたらその顔を何とかしろ。小僧が近くまで来ているぞ」
「え?」
「大方、お前を探しに来ているんだろう」
【十夜】がそう言うと、ナマエは急いでその涙を拭った。
「ナマエ!!」
目を赤くしたナマエがその名を呼ばれ顔を上げると、【十夜】の後ろにヒソカの姿が見えた。
息を切らして走り寄って来るヒソカを、【十夜】は軽く睨みつけた。
「……誰だい?その男は♣」
ヒソカも殺気を溢れさせながら、【十夜】を睨みつける。
「ヒソカ……」
「俺に殺気を向けるとは、良い度胸だな小僧」
「小僧?見たところボクとそんなに歳が違わない様に思うけど……誰だい?キミは♦ボクのナマエを泣かせて、ただで済むと思わないでくれよ♠」
『それに、ボクのナマエと何をしているんだい?』と続けながら、ヒソカはゆっくりと2人に近づいてきた。
「俺が自分の【娘】と何をしようが、貴様には関係なかろう?」
「【娘】?何を言ってるのかな?」
「……ヒソカ、【十夜】だよコレ」
【十夜】を指差しながら、ナマエは改めてヒソカに【十夜】を紹介した。
「…………ボクの知っている彼は【狼】だ♠」
「【人】の姿になれぬなど、俺は一言も言ってないがな」
ニヤリとその鋭い犬歯を覗かせながら、【十夜】は挑発するかの様にヒソカに向かって言い放った。
「何だ、知らなかったのか?俺達は【人】の姿になれる。別におかしくはないだろう?」
「ボクは聞いてないよ、ナマエ♣」
「……言ってないからね。今まで言う必要も無かったし」
そう言ってのけるナマエに呆れながらも、ヒソカは2人がいる席に座った。
「……で、どういうつもりなんだい?」
「何が?」
「ボクを嫉妬させて楽しかったかい?」
「意味解かんない」
「彼が【人】になれるなんて知らなかったボクが、キミが見知らぬ男と2人でいる所を見て平気だとでも思ったのかな?」
『だとしたら、心外だな♦』と続けながら、ヒソカはナマエを真っ直ぐに見据えた。
ヒソカの言葉に目を丸くしたナマエは、やがて小さな声を出して笑った。
「何がおかしいのかな?ボクは真剣なんだけど♣」
「ごめん、ヒソカ。でも、私がナンパにやすやすと乗っかる程軽い女だと思ってたの?」
「……いや、思ってないよ♠」
「安心してよ。ナンパに興味はないから」
苦笑しているナマエを見て、ヒソカは漸く安堵の溜息を漏らした。
「それで、小僧は何をしに来たんだ?ナマエならやらんぞ」
先ほどナマエに言っていた事とは反対に、ヒソカに辛辣な言葉を投げつける【十夜】。
そんな【十夜】に向かって、ヒソカは真剣な顔になった。
「ボクはキミ達にいくら反対されようと、ナマエを手放す気はない。それ位、いい加減理解してくれないかい?」
「フンッ……小僧の戯言に傾ける耳などないわ」
「戯言か…………どうしたら、ボクが本気だって解ってくれるのかな?」
「そんなの決まっているだろう?大人しく身を引け」
「それは出来ない相談だね」
【十夜】を睨みつける目に力を込めながら、ヒソカは続けた。
「ボクはナマエ以外と一緒にいたいとは思わない」
「ならば、何故こいつを傷つける。貴様と一緒にいる事で、ナマエは傷付いてきたんだ。そろそろ身を引け、小僧」
「嫌だね。もしボクがナマエを傷付けているのなら、それ以上に幸せにするだけだ」
決して【十夜】から目を逸らす事無く、ヒソカは言い切った。
【十夜】はそんなヒソカを見て、低い声で笑うとナマエを抱き寄せた。
「聞いたか?お前を傷つけても『幸せにする』と言い切ったぞ。おかしな事を言う小僧だ。傷付けられて幸せになる者などいないというのに……」
「ボクは普通の『愛し方』を知らない。だが、ナマエを幸せにする事は出来る。それじゃあ満足出来ないかい?」
「あぁ、出来ないな。俺にとって【主】である以上に、大事な【娘】だ。【娘】が傷付いているのを黙って見ていられるわけがなかろう?」
「【十夜】……?」
「俺はただ、お前に幸せになって欲しいだけだ」
「落ち着いたらその顔を何とかしろ。小僧が近くまで来ているぞ」
「え?」
「大方、お前を探しに来ているんだろう」
【十夜】がそう言うと、ナマエは急いでその涙を拭った。
「ナマエ!!」
目を赤くしたナマエがその名を呼ばれ顔を上げると、【十夜】の後ろにヒソカの姿が見えた。
息を切らして走り寄って来るヒソカを、【十夜】は軽く睨みつけた。
「……誰だい?その男は♣」
ヒソカも殺気を溢れさせながら、【十夜】を睨みつける。
「ヒソカ……」
「俺に殺気を向けるとは、良い度胸だな小僧」
「小僧?見たところボクとそんなに歳が違わない様に思うけど……誰だい?キミは♦ボクのナマエを泣かせて、ただで済むと思わないでくれよ♠」
『それに、ボクのナマエと何をしているんだい?』と続けながら、ヒソカはゆっくりと2人に近づいてきた。
「俺が自分の【娘】と何をしようが、貴様には関係なかろう?」
「【娘】?何を言ってるのかな?」
「……ヒソカ、【十夜】だよコレ」
【十夜】を指差しながら、ナマエは改めてヒソカに【十夜】を紹介した。
「…………ボクの知っている彼は【狼】だ♠」
「【人】の姿になれぬなど、俺は一言も言ってないがな」
ニヤリとその鋭い犬歯を覗かせながら、【十夜】は挑発するかの様にヒソカに向かって言い放った。
「何だ、知らなかったのか?俺達は【人】の姿になれる。別におかしくはないだろう?」
「ボクは聞いてないよ、ナマエ♣」
「……言ってないからね。今まで言う必要も無かったし」
そう言ってのけるナマエに呆れながらも、ヒソカは2人がいる席に座った。
「……で、どういうつもりなんだい?」
「何が?」
「ボクを嫉妬させて楽しかったかい?」
「意味解かんない」
「彼が【人】になれるなんて知らなかったボクが、キミが見知らぬ男と2人でいる所を見て平気だとでも思ったのかな?」
『だとしたら、心外だな♦』と続けながら、ヒソカはナマエを真っ直ぐに見据えた。
ヒソカの言葉に目を丸くしたナマエは、やがて小さな声を出して笑った。
「何がおかしいのかな?ボクは真剣なんだけど♣」
「ごめん、ヒソカ。でも、私がナンパにやすやすと乗っかる程軽い女だと思ってたの?」
「……いや、思ってないよ♠」
「安心してよ。ナンパに興味はないから」
苦笑しているナマエを見て、ヒソカは漸く安堵の溜息を漏らした。
「それで、小僧は何をしに来たんだ?ナマエならやらんぞ」
先ほどナマエに言っていた事とは反対に、ヒソカに辛辣な言葉を投げつける【十夜】。
そんな【十夜】に向かって、ヒソカは真剣な顔になった。
「ボクはキミ達にいくら反対されようと、ナマエを手放す気はない。それ位、いい加減理解してくれないかい?」
「フンッ……小僧の戯言に傾ける耳などないわ」
「戯言か…………どうしたら、ボクが本気だって解ってくれるのかな?」
「そんなの決まっているだろう?大人しく身を引け」
「それは出来ない相談だね」
【十夜】を睨みつける目に力を込めながら、ヒソカは続けた。
「ボクはナマエ以外と一緒にいたいとは思わない」
「ならば、何故こいつを傷つける。貴様と一緒にいる事で、ナマエは傷付いてきたんだ。そろそろ身を引け、小僧」
「嫌だね。もしボクがナマエを傷付けているのなら、それ以上に幸せにするだけだ」
決して【十夜】から目を逸らす事無く、ヒソカは言い切った。
【十夜】はそんなヒソカを見て、低い声で笑うとナマエを抱き寄せた。
「聞いたか?お前を傷つけても『幸せにする』と言い切ったぞ。おかしな事を言う小僧だ。傷付けられて幸せになる者などいないというのに……」
「ボクは普通の『愛し方』を知らない。だが、ナマエを幸せにする事は出来る。それじゃあ満足出来ないかい?」
「あぁ、出来ないな。俺にとって【主】である以上に、大事な【娘】だ。【娘】が傷付いているのを黙って見ていられるわけがなかろう?」
「【十夜】……?」
「俺はただ、お前に幸せになって欲しいだけだ」