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【白夜】に一喝された【十夜】は、文字通り尻尾を丸めて項垂れた。
「我は見守る事にしたのだ。お主も見守る、という事を覚えるんだな。【十夜】」
「チッ……命拾いしたな」
ヒソカに向かって苦々しく言う【十夜】の表情は、苦虫を噛み潰した様に歪んでいた。
「【十夜】、そんなに心配しないで?私も自分の身を守る術位持ってるんだから。ね?」
【十夜】の頭を撫で付けながら、ナマエは困った様に微笑んだ。そんな表情をさせたかった訳ではない【十夜】は、小さく『承知』と呟いた。
「さて……ハンター試験を受けるそうだな?アズマから聞いたぞ」
「アズマ?」
「師匠の名前だよ……」
「ふーん♣」
「で、何か問題ある?」
「いや、問題ない。ナマエもそろそろ外の世界を見た方が良いじゃろう」
「そ。留守の間、森の事は任せても良い?」
「森の事は案ずるな。我の配下を置く故な」
「どういう事?」
意味が解らないという顔をするナマエを見て、【白夜】は可笑しそうに笑った。
「くくく。我等も共に行く。そう申しておるのじゃ」
『若造を見張らないかんしな』と、そう言う【白夜】の顔は過保護な親の顔だった。
「では、【十夜】手筈通りに」
「……仰せのままに」
【十夜】は【白夜】の言葉に従い、一振りの日本刀へと姿を変えた。
「今日の相手は【白夜】なの?」
「そうじゃ。我がお相手仕る」
「へェ♦狐相手に修行しているのか♠」
関心した様に言うヒソカを、【白夜】は鼻で笑った。
「フンッ……若造が。ナマエを育てたのは我等じゃ。アズマは人の世で生きる術を教えているに過ぎぬわ」
「どういう意味だい?」
「ナマエから何も聞いておらぬのか?」
「うん♣」
「くくく。ならば、我の口から言う訳にはいかぬな。自身で確かめるが良かろう」
それだけ言うと、【白夜】は立ち上がりナマエに向き直った。
「行くぞ、ナマエ!」
「来い!!」
ナマエは【十夜】を構えながら、【白夜】の攻撃を待つ。
「征け、我が同胞よ!!」
【白夜】が叫ぶと無数の狐火が現れ、ナマエに向かって飛んで行く。
その狐火を刀で往なしながら、ナマエは次の攻撃に備える。
「【十夜】!今じゃ!!」
【白夜】が名を呼ぶと、【十夜】は日本刀から狼の姿へと戻りナマエに襲いかかった。
「【空の境界(リアルワールド)】!風よ、吹き荒べ!!」
ナマエの声に呼応し、今まで凪いでいた風が吹き荒れ、【十夜】の体を吹き飛ばした。
「くっ……お強くなりましたな、主よ」
体勢を立て直しながら、【十夜】はナマエに向かって唸り声を上げる。
「しかし、まだまだですぞ!!」
地を蹴ると、牙を剥き出しにしてナマエに向かって突進する【十夜】。それをナマエは横に飛び退くと、【十六夜(イザヨイ)】を呼ぶ。
「屠れ!【十六夜】!!」
和弓に変化した【十六夜】をその手に収めると、ナマエは【十夜】目掛けて矢を射る。
【十夜】はその矢を軽々と避けると、ナマエの背後に回った。
「甘い!」
「まだまだっ!」
和弓で背後にいる【十夜】を殴りつけるナマエ。そこに【白夜】が狐火で追い打ちを掛ける。
「うぉっ……【白夜】!?」
「なんじゃ、もう諦めるのかえ?」
「ッ……まだまだぁ!!」
服に焦げ跡を作りながらも、ナマエは諦めなかった。
「我は見守る事にしたのだ。お主も見守る、という事を覚えるんだな。【十夜】」
「チッ……命拾いしたな」
ヒソカに向かって苦々しく言う【十夜】の表情は、苦虫を噛み潰した様に歪んでいた。
「【十夜】、そんなに心配しないで?私も自分の身を守る術位持ってるんだから。ね?」
【十夜】の頭を撫で付けながら、ナマエは困った様に微笑んだ。そんな表情をさせたかった訳ではない【十夜】は、小さく『承知』と呟いた。
「さて……ハンター試験を受けるそうだな?アズマから聞いたぞ」
「アズマ?」
「師匠の名前だよ……」
「ふーん♣」
「で、何か問題ある?」
「いや、問題ない。ナマエもそろそろ外の世界を見た方が良いじゃろう」
「そ。留守の間、森の事は任せても良い?」
「森の事は案ずるな。我の配下を置く故な」
「どういう事?」
意味が解らないという顔をするナマエを見て、【白夜】は可笑しそうに笑った。
「くくく。我等も共に行く。そう申しておるのじゃ」
『若造を見張らないかんしな』と、そう言う【白夜】の顔は過保護な親の顔だった。
「では、【十夜】手筈通りに」
「……仰せのままに」
【十夜】は【白夜】の言葉に従い、一振りの日本刀へと姿を変えた。
「今日の相手は【白夜】なの?」
「そうじゃ。我がお相手仕る」
「へェ♦狐相手に修行しているのか♠」
関心した様に言うヒソカを、【白夜】は鼻で笑った。
「フンッ……若造が。ナマエを育てたのは我等じゃ。アズマは人の世で生きる術を教えているに過ぎぬわ」
「どういう意味だい?」
「ナマエから何も聞いておらぬのか?」
「うん♣」
「くくく。ならば、我の口から言う訳にはいかぬな。自身で確かめるが良かろう」
それだけ言うと、【白夜】は立ち上がりナマエに向き直った。
「行くぞ、ナマエ!」
「来い!!」
ナマエは【十夜】を構えながら、【白夜】の攻撃を待つ。
「征け、我が同胞よ!!」
【白夜】が叫ぶと無数の狐火が現れ、ナマエに向かって飛んで行く。
その狐火を刀で往なしながら、ナマエは次の攻撃に備える。
「【十夜】!今じゃ!!」
【白夜】が名を呼ぶと、【十夜】は日本刀から狼の姿へと戻りナマエに襲いかかった。
「【空の境界(リアルワールド)】!風よ、吹き荒べ!!」
ナマエの声に呼応し、今まで凪いでいた風が吹き荒れ、【十夜】の体を吹き飛ばした。
「くっ……お強くなりましたな、主よ」
体勢を立て直しながら、【十夜】はナマエに向かって唸り声を上げる。
「しかし、まだまだですぞ!!」
地を蹴ると、牙を剥き出しにしてナマエに向かって突進する【十夜】。それをナマエは横に飛び退くと、【十六夜(イザヨイ)】を呼ぶ。
「屠れ!【十六夜】!!」
和弓に変化した【十六夜】をその手に収めると、ナマエは【十夜】目掛けて矢を射る。
【十夜】はその矢を軽々と避けると、ナマエの背後に回った。
「甘い!」
「まだまだっ!」
和弓で背後にいる【十夜】を殴りつけるナマエ。そこに【白夜】が狐火で追い打ちを掛ける。
「うぉっ……【白夜】!?」
「なんじゃ、もう諦めるのかえ?」
「ッ……まだまだぁ!!」
服に焦げ跡を作りながらも、ナマエは諦めなかった。