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「ナマエの実力はボクが保証する♥」
「いーや、それじゃダメだね」
「……分かった。見せるから、そんな険悪にならないで」
ヒソカとキルアの間には何故か火花が散っていた。
それを見たナマエは、溜息を吐きながら【空の境界(リアルワールド)】を発動し、森に命じた。
「森よ、その身を持って我を守護せよ!」
ナマエがそう言うなり、森の木々が一斉に蠢きだす。
やがて木々の蠢きが止まると、ナマエの身体は樹の枝に守られる様に包まれ見えなくなった。
「なっ……ナマエさん、大丈夫?!」
「大丈夫。護って貰ってるだけだから」
『もういいよ』とナマエが言うと、また木々がざわめき元の森の姿へと戻っていった。
「【神獣】を従えるだけじゃなく、自然を操るなんて……化け物だわさ」
ビスケの呟きは誰の耳に届くでもなく、その場に吹く風に掻き消された。
それから1週間。帰れずにいる人達をスカウトし、【ソウフラビ】へとやって来た一行。
「この1週間、あらゆるシュミレーションをし練習を重ねた。ゲンスルー組の事も考えると、絶対負けるわけにはいかないな」
ツェズゲラの言葉に身を引き締めながら、一行は海賊のいるアジトへと向かった。
ボクシングを始め3勝した時に事態は急変した。
「待てよ。もうアンタの指図は受けねェよ。ここからは好きにやらせて貰うぜ」
「おい!」
「小僧、表出ろ。てめェにやられた火傷が疼いて仕方ねーんだ」
「表?土俵の間違いじゃないの」
海賊の1人に指名されたキルアは飄々としていた。
「遊びは終わりだ。なんならここで殺してやろうか?」
「おいボポボ」
「そいつは契約違反だな。ムショに逆戻りだぜ、ボポボ」
「知ったことかよ。このクソゲームに付き合うのも、もうやめだ!!」
「?」
「?」
「オレに乗る奴はいねーのか!?全員でかかればあんな野郎一捻りだぜ。あとは船でも何でも使って、島を脱出すりゃいいんだ!!」
ボポボと呼ばれた巨体の男が、レイザーというボスの念弾で頭を吹き飛ばされて倒れた。
その事で言い知れぬ緊張感が一行を襲った。
「タブーを破ったら厳罰……こいつに言ってなかったか?」
「い……いやちゃんと…………」
「ふん……殺されはしないとタカ括ってたか、バカが!」
帰りたくて集められたメンバーは、この惨状に恐怖で支配され始めた。
「よし、次はオレがやろう」
「何だよあいつら。仲間同士で殺し合ってるじゃねーか」
「やばいよ。あいつらやばいって」
「ちょっとやばいじゃねーかよ。あんな連中と戦えないよ!!」
「いや、待ってくれ。戦うのはオレ達だけだ」
「説明しただろう?オレ達10人で8勝出来なかった場合、あんた達は戦わずにリタイヤしてくれればいい」
「本当だな!?」
「絶対にオレ達はやらないぞ!!」
「ああ、大丈夫だ」
「ならいいけど……」
「……クズが」
「ナマエ?」
ボソリと呟いたナマエの言葉に、ヒソカのみが反応した。
「【念】の基礎しか出来ないのに意気がってるから、こういう時に怖気づくんだ」
ギシリと歯を食い縛るナマエを、ヒソカはただ頭を撫でて宥めていた。
「さて……オレのテーマは8人ずつで戦う……ドッジボールだ!!」
「「!?」」
「8人……!!メンバーを選んでくれ」
レイザーの周りには、マスクと胸に番号の振られた【念獣】が現れた。
「こっちはもう、決まっているからな」
「ちょっと待てよ!!勝敗はどう決めるんだ?」
「1人1勝なんだろ!?」
「ああ、1人1勝だ。だから勝負に勝った方に8勝入る。簡単だろ?」
「……」
「そういう事か」
「えげつないな……」
「オ、オレは嫌だぜ!!現実に戻れなくてもいい」
「オレもだ。あんな奴と闘うなんてまっぴらだ!!」
「オレも、もう帰るよ」
「お、おい。闘らなくていいって言ってるだろう!!」
先ほどのレイザーの【念弾】に恐れをなした帰りたいだけの人達が騒ぎ出した。
「いーや、それじゃダメだね」
「……分かった。見せるから、そんな険悪にならないで」
ヒソカとキルアの間には何故か火花が散っていた。
それを見たナマエは、溜息を吐きながら【空の境界(リアルワールド)】を発動し、森に命じた。
「森よ、その身を持って我を守護せよ!」
ナマエがそう言うなり、森の木々が一斉に蠢きだす。
やがて木々の蠢きが止まると、ナマエの身体は樹の枝に守られる様に包まれ見えなくなった。
「なっ……ナマエさん、大丈夫?!」
「大丈夫。護って貰ってるだけだから」
『もういいよ』とナマエが言うと、また木々がざわめき元の森の姿へと戻っていった。
「【神獣】を従えるだけじゃなく、自然を操るなんて……化け物だわさ」
ビスケの呟きは誰の耳に届くでもなく、その場に吹く風に掻き消された。
それから1週間。帰れずにいる人達をスカウトし、【ソウフラビ】へとやって来た一行。
「この1週間、あらゆるシュミレーションをし練習を重ねた。ゲンスルー組の事も考えると、絶対負けるわけにはいかないな」
ツェズゲラの言葉に身を引き締めながら、一行は海賊のいるアジトへと向かった。
ボクシングを始め3勝した時に事態は急変した。
「待てよ。もうアンタの指図は受けねェよ。ここからは好きにやらせて貰うぜ」
「おい!」
「小僧、表出ろ。てめェにやられた火傷が疼いて仕方ねーんだ」
「表?土俵の間違いじゃないの」
海賊の1人に指名されたキルアは飄々としていた。
「遊びは終わりだ。なんならここで殺してやろうか?」
「おいボポボ」
「そいつは契約違反だな。ムショに逆戻りだぜ、ボポボ」
「知ったことかよ。このクソゲームに付き合うのも、もうやめだ!!」
「?」
「?」
「オレに乗る奴はいねーのか!?全員でかかればあんな野郎一捻りだぜ。あとは船でも何でも使って、島を脱出すりゃいいんだ!!」
ボポボと呼ばれた巨体の男が、レイザーというボスの念弾で頭を吹き飛ばされて倒れた。
その事で言い知れぬ緊張感が一行を襲った。
「タブーを破ったら厳罰……こいつに言ってなかったか?」
「い……いやちゃんと…………」
「ふん……殺されはしないとタカ括ってたか、バカが!」
帰りたくて集められたメンバーは、この惨状に恐怖で支配され始めた。
「よし、次はオレがやろう」
「何だよあいつら。仲間同士で殺し合ってるじゃねーか」
「やばいよ。あいつらやばいって」
「ちょっとやばいじゃねーかよ。あんな連中と戦えないよ!!」
「いや、待ってくれ。戦うのはオレ達だけだ」
「説明しただろう?オレ達10人で8勝出来なかった場合、あんた達は戦わずにリタイヤしてくれればいい」
「本当だな!?」
「絶対にオレ達はやらないぞ!!」
「ああ、大丈夫だ」
「ならいいけど……」
「……クズが」
「ナマエ?」
ボソリと呟いたナマエの言葉に、ヒソカのみが反応した。
「【念】の基礎しか出来ないのに意気がってるから、こういう時に怖気づくんだ」
ギシリと歯を食い縛るナマエを、ヒソカはただ頭を撫でて宥めていた。
「さて……オレのテーマは8人ずつで戦う……ドッジボールだ!!」
「「!?」」
「8人……!!メンバーを選んでくれ」
レイザーの周りには、マスクと胸に番号の振られた【念獣】が現れた。
「こっちはもう、決まっているからな」
「ちょっと待てよ!!勝敗はどう決めるんだ?」
「1人1勝なんだろ!?」
「ああ、1人1勝だ。だから勝負に勝った方に8勝入る。簡単だろ?」
「……」
「そういう事か」
「えげつないな……」
「オ、オレは嫌だぜ!!現実に戻れなくてもいい」
「オレもだ。あんな奴と闘うなんてまっぴらだ!!」
「オレも、もう帰るよ」
「お、おい。闘らなくていいって言ってるだろう!!」
先ほどのレイザーの【念弾】に恐れをなした帰りたいだけの人達が騒ぎ出した。