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「こ……殺されるッ」
トランプが刺さった木の手前にある背の高い草むらから、数人の男が立ち上がり逃げていく。それを2人は追うでもなく、ただ見送っていた。
「これでいいんだろう?」
「当たり前でしょ。無闇矢鱈に殺すもんじゃないよ」
男達の姿が完全に見えなくなると、ナマエはそのまま近くの木へと寄り掛かった。
「それに……」
「それに?」
「ヒソカには余計な殺しをして欲しくない」
「そう?」
「うん。好きな人には犯罪を犯して欲しくないでしょ?普通はさ」
「そうか……♣気が付かなくてゴメンよ♦」
俯くナマエに近づきヒソカは手を伸ばしたが、彼女の一言でその手は宙に浮いたまま止まった。
「いや……やっぱヒソカはそのままでいいか」
「?」
「んー……ヒソカから殺人癖取ったらヒソカじゃ無くなると思ってね」
『だからやっぱ今のままでいいや』と言うと、ナマエは俯いていた顔を上げた。
「うん、ヒソカにはそのままでいて欲しいから、やっぱ忘れて」
晴れやかな顔で言われ、ヒソカは思わずナマエを抱き寄せた。
「相変わらずキミには驚かされてばかりだ♠」
「んー?」
「こんなボクを好きになってくれて有難う♥」
「どう致しまして?」
「くくくっ♦どうして疑問形なんだい?」
「お礼言われるような事した覚えないからねぇ」
心底不思議そうに言うナマエに、ヒソカは自然と笑みを浮かべていた。
それから数日経ったある日の事だった。ヒソカが水浴びをすると言い出し、ナマエは泉から離れた所で【白夜】を喚び出していた。
「……何用ぞ」
「嫌な予感がするの……」
「珍しいな、お主が弱気になるとは」
「弱気にもなるよ。今までに無い位に【この島】がざわめき立ってるんだからさ……」
「【異変】が起こっておるのか?」
「【異変】?……違う。そんなんじゃない」
「なら、何だと言うのだ?」
「血が……多くの血が流れ始めている…………」
顔を青くさせ、ナマエはその場に蹲った。
「お主の【能力】も難儀なモノよな……」
蹲るナマエを見下ろしながら、【白夜】は溜息を漏らしていた。
どの位そうしていたのかは判らない。今までナマエを見つめていた【白夜】が、突然空を見上げた。
「何かが……来る!」
「え?」
【白夜】の声に導かれる様に、ナマエも空を見上げた。すると、視線の先にはこちらに飛んでくる影があった。
「若造の方に向かっておるな」
「ヒソカ……!?」
ナマエは更に顔を青くし、【白夜】を還さずにそのまま走りだした。
「やれやれ……仕方が無い【娘】じゃな」
「おやおや…………♦これは予期せぬお客さんだ♥」
「その声……」
「「ヒソカ!?」」
「久しぶり♥」
ナマエが息を切らせて辿り着いた先には、良く知った顔が2人と見知らぬ顔が2人いた。
「ヒソカ!……って、ゴン君とキルア君?!」
「おや……♣良い所に来たね、ナマエ♥」
ナマエに気付いたヒソカから、禍々しい彼独特のオーラが放たれ始める。
そのオーラにいち早く反応するゴンとキルア。
「くくくくく、やっぱりそうだ♥臨戦態勢になると、よく分かる……♣随分成長したんじゃないかい?良い師に巡り会えたようだね♥」
ヒソカのオーラに呼応する様に、ヒソカがいる泉の水がさざ波だった。
「ボクの見込んだ通り……キミ達はどんどん美味しく実る……♥」
「~~~~~~」
ゴンとキルアの成長に触発され、ヒソカは欲情していた。
「何なんだ、この変態ヤローは。まさかこいつが本物のクロロか!?」
「いや、違うんだけど」
「つか、何でナマエがいるんだよ!?」
「何でって……」
「キミかい、彼らのセンセーは?…………」
ヒソカはゴン達と一緒にいる見知らぬ男を見ながら、思案していた。
「って、ナマエ顔色悪ィぞ!大丈夫なのか??」
トランプが刺さった木の手前にある背の高い草むらから、数人の男が立ち上がり逃げていく。それを2人は追うでもなく、ただ見送っていた。
「これでいいんだろう?」
「当たり前でしょ。無闇矢鱈に殺すもんじゃないよ」
男達の姿が完全に見えなくなると、ナマエはそのまま近くの木へと寄り掛かった。
「それに……」
「それに?」
「ヒソカには余計な殺しをして欲しくない」
「そう?」
「うん。好きな人には犯罪を犯して欲しくないでしょ?普通はさ」
「そうか……♣気が付かなくてゴメンよ♦」
俯くナマエに近づきヒソカは手を伸ばしたが、彼女の一言でその手は宙に浮いたまま止まった。
「いや……やっぱヒソカはそのままでいいか」
「?」
「んー……ヒソカから殺人癖取ったらヒソカじゃ無くなると思ってね」
『だからやっぱ今のままでいいや』と言うと、ナマエは俯いていた顔を上げた。
「うん、ヒソカにはそのままでいて欲しいから、やっぱ忘れて」
晴れやかな顔で言われ、ヒソカは思わずナマエを抱き寄せた。
「相変わらずキミには驚かされてばかりだ♠」
「んー?」
「こんなボクを好きになってくれて有難う♥」
「どう致しまして?」
「くくくっ♦どうして疑問形なんだい?」
「お礼言われるような事した覚えないからねぇ」
心底不思議そうに言うナマエに、ヒソカは自然と笑みを浮かべていた。
それから数日経ったある日の事だった。ヒソカが水浴びをすると言い出し、ナマエは泉から離れた所で【白夜】を喚び出していた。
「……何用ぞ」
「嫌な予感がするの……」
「珍しいな、お主が弱気になるとは」
「弱気にもなるよ。今までに無い位に【この島】がざわめき立ってるんだからさ……」
「【異変】が起こっておるのか?」
「【異変】?……違う。そんなんじゃない」
「なら、何だと言うのだ?」
「血が……多くの血が流れ始めている…………」
顔を青くさせ、ナマエはその場に蹲った。
「お主の【能力】も難儀なモノよな……」
蹲るナマエを見下ろしながら、【白夜】は溜息を漏らしていた。
どの位そうしていたのかは判らない。今までナマエを見つめていた【白夜】が、突然空を見上げた。
「何かが……来る!」
「え?」
【白夜】の声に導かれる様に、ナマエも空を見上げた。すると、視線の先にはこちらに飛んでくる影があった。
「若造の方に向かっておるな」
「ヒソカ……!?」
ナマエは更に顔を青くし、【白夜】を還さずにそのまま走りだした。
「やれやれ……仕方が無い【娘】じゃな」
「おやおや…………♦これは予期せぬお客さんだ♥」
「その声……」
「「ヒソカ!?」」
「久しぶり♥」
ナマエが息を切らせて辿り着いた先には、良く知った顔が2人と見知らぬ顔が2人いた。
「ヒソカ!……って、ゴン君とキルア君?!」
「おや……♣良い所に来たね、ナマエ♥」
ナマエに気付いたヒソカから、禍々しい彼独特のオーラが放たれ始める。
そのオーラにいち早く反応するゴンとキルア。
「くくくくく、やっぱりそうだ♥臨戦態勢になると、よく分かる……♣随分成長したんじゃないかい?良い師に巡り会えたようだね♥」
ヒソカのオーラに呼応する様に、ヒソカがいる泉の水がさざ波だった。
「ボクの見込んだ通り……キミ達はどんどん美味しく実る……♥」
「~~~~~~」
ゴンとキルアの成長に触発され、ヒソカは欲情していた。
「何なんだ、この変態ヤローは。まさかこいつが本物のクロロか!?」
「いや、違うんだけど」
「つか、何でナマエがいるんだよ!?」
「何でって……」
「キミかい、彼らのセンセーは?…………」
ヒソカはゴン達と一緒にいる見知らぬ男を見ながら、思案していた。
「って、ナマエ顔色悪ィぞ!大丈夫なのか??」