G・I
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「あんな事で私がヒソカから離れるとでも思ったの?甘いね。私の覚悟はそんなモンじゃないよ」
悪戯っ子の様に笑うナマエを見て、ヒソカは安堵していた。
その後宿を後にした2人は、当てもなく歩いていた。
「クモのメンバーが来るとして、何処にいるかも判らないのにどうやって情報交換するつもりなの?」
至極当たり前の事を訊くナマエに、ヒソカはニヤリと笑った。
「キミの【十六夜】を使わせてくれないかい?」
「【十六夜】を?」
「うん♦【十六夜】に空から探して貰うんだ♠強力なオーラの持ち主が集団でいる場所をね♥」
ヒソカの考えにナマエは一抹の不安を覚えたが、そんな不安を拭い去る様に頭を振って【十六夜】を喚び出した。
「【十六夜】、とにかく強い人達が集まってる場所があったら知らせて」
【十六夜】は高く鳴くと大空へと飛んで行った。その姿を見送ると、ナマエはヒソカに向かってある疑問を投げ掛けていた。
「何で私の【能力】じゃなくて、【十六夜】なの?私の【能力】で探した方が早いのに……」
「確かにキミの【能力】を使った方が早いだろうね♠でも、今は1秒でも長くキミを独り占めしたいのさ♥」
あれ以来、ヒソカは事ある毎にナマエに甘える様になっていた。
こめかみにキスを落としながら、ヒソカはクツクツと笑った。
「キミとの時間を、今まで以上に大事にしたいんだ♦さすがのボクでも、不可能な事があるって気付いたからね♣」
「ヒソカに不可能な事があっても、別に驚きはしないよ」
自身に擦り寄ってくるヒソカの頭を撫でながら、ナマエは優しく言った。
「ヒソカはそのままで良い。私の前でまで、無理に着飾らなくて良いよ」
「うん♦ありがとう、ナマエ♥」
ヒソカがナマエに一頻り甘えていると、頭上で大きな鳥の鳴き声がした。2人で見上げてみると、太い枝の上に【十六夜】が止まっていた。
「意外と早かったね♣」
【十六夜】が飛び立ってから丸1日。もっと時間が掛かると思っていたヒソカは、残念そうに呟いた。
「私の役に立ちたくて頑張ったんだよ?褒めてあげようよ」
苦笑を漏らすナマエに対し、ヒソカは不満気だった。
羽をバタつかせる【十六夜】を見て、ナマエはヒソカをその身から引き剥がした。
「行こう、ヒソカ」
「チェッ……♦」
嫌そうな顔をするヒソカを無視する様に、ナマエは動き出した。
「【十六夜】、私達を先導して!」
頭上の【十六夜】に大きな声で指示を出すと、【十六夜】はそれに応える様に高く鳴き羽ばたいた。
樹の枝から飛び立つ【十六夜】を目で追いながら、ナマエはヒソカを促して走りだす。
【十六夜】を追って全力で走る事3時間。木々の向こうから、知っている声が聞こえてきた。
「くっくっく。あはははは。なる程。あはははは、そういう事か!!」
「おいシャル!!いつまでも笑ってねーで、説明しろよ!!」
「ゴメンゴメン。恐らくこれは団長じゃない。もちろん、団長が既に【除念】を終えてゲーム内に入り、たまたまオレ達と互いに気づかず、20m以内ですれ違ったという可能性もある」
バインダーを見ながら、シャルナークは笑っていた。
「でも、もっと分かり易く説明がつくんだ。団長はまだ【除念】を終えてない。そして、G・Iだと知らずにこの島を訪れた」
「?」
「くっくっく。何故気づかなかったんだろう。ヨークシンの真東にあるんだよ、ここは」
「「「!!」」」
「団長の予言……」
「そうか!団長は【除念師】を探してここに着いたのか!!」
「団長もオレ達と同じ方法で入島し、直ぐにレイザーに島外へ飛ばされ、その時ここがG・Iだと知ったんだ。しかし【念】が使えないから、団長自身は普通の方法ではこの中に入れない。それで誰かを雇って入島させる事にした。自分の名を使わせたのは、オレ達への隠れたメッセージ!!【除念師】はこの中にいる!!!」
悪戯っ子の様に笑うナマエを見て、ヒソカは安堵していた。
その後宿を後にした2人は、当てもなく歩いていた。
「クモのメンバーが来るとして、何処にいるかも判らないのにどうやって情報交換するつもりなの?」
至極当たり前の事を訊くナマエに、ヒソカはニヤリと笑った。
「キミの【十六夜】を使わせてくれないかい?」
「【十六夜】を?」
「うん♦【十六夜】に空から探して貰うんだ♠強力なオーラの持ち主が集団でいる場所をね♥」
ヒソカの考えにナマエは一抹の不安を覚えたが、そんな不安を拭い去る様に頭を振って【十六夜】を喚び出した。
「【十六夜】、とにかく強い人達が集まってる場所があったら知らせて」
【十六夜】は高く鳴くと大空へと飛んで行った。その姿を見送ると、ナマエはヒソカに向かってある疑問を投げ掛けていた。
「何で私の【能力】じゃなくて、【十六夜】なの?私の【能力】で探した方が早いのに……」
「確かにキミの【能力】を使った方が早いだろうね♠でも、今は1秒でも長くキミを独り占めしたいのさ♥」
あれ以来、ヒソカは事ある毎にナマエに甘える様になっていた。
こめかみにキスを落としながら、ヒソカはクツクツと笑った。
「キミとの時間を、今まで以上に大事にしたいんだ♦さすがのボクでも、不可能な事があるって気付いたからね♣」
「ヒソカに不可能な事があっても、別に驚きはしないよ」
自身に擦り寄ってくるヒソカの頭を撫でながら、ナマエは優しく言った。
「ヒソカはそのままで良い。私の前でまで、無理に着飾らなくて良いよ」
「うん♦ありがとう、ナマエ♥」
ヒソカがナマエに一頻り甘えていると、頭上で大きな鳥の鳴き声がした。2人で見上げてみると、太い枝の上に【十六夜】が止まっていた。
「意外と早かったね♣」
【十六夜】が飛び立ってから丸1日。もっと時間が掛かると思っていたヒソカは、残念そうに呟いた。
「私の役に立ちたくて頑張ったんだよ?褒めてあげようよ」
苦笑を漏らすナマエに対し、ヒソカは不満気だった。
羽をバタつかせる【十六夜】を見て、ナマエはヒソカをその身から引き剥がした。
「行こう、ヒソカ」
「チェッ……♦」
嫌そうな顔をするヒソカを無視する様に、ナマエは動き出した。
「【十六夜】、私達を先導して!」
頭上の【十六夜】に大きな声で指示を出すと、【十六夜】はそれに応える様に高く鳴き羽ばたいた。
樹の枝から飛び立つ【十六夜】を目で追いながら、ナマエはヒソカを促して走りだす。
【十六夜】を追って全力で走る事3時間。木々の向こうから、知っている声が聞こえてきた。
「くっくっく。あはははは。なる程。あはははは、そういう事か!!」
「おいシャル!!いつまでも笑ってねーで、説明しろよ!!」
「ゴメンゴメン。恐らくこれは団長じゃない。もちろん、団長が既に【除念】を終えてゲーム内に入り、たまたまオレ達と互いに気づかず、20m以内ですれ違ったという可能性もある」
バインダーを見ながら、シャルナークは笑っていた。
「でも、もっと分かり易く説明がつくんだ。団長はまだ【除念】を終えてない。そして、G・Iだと知らずにこの島を訪れた」
「?」
「くっくっく。何故気づかなかったんだろう。ヨークシンの真東にあるんだよ、ここは」
「「「!!」」」
「団長の予言……」
「そうか!団長は【除念師】を探してここに着いたのか!!」
「団長もオレ達と同じ方法で入島し、直ぐにレイザーに島外へ飛ばされ、その時ここがG・Iだと知ったんだ。しかし【念】が使えないから、団長自身は普通の方法ではこの中に入れない。それで誰かを雇って入島させる事にした。自分の名を使わせたのは、オレ達への隠れたメッセージ!!【除念師】はこの中にいる!!!」