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「別に♦ボクのナマエを襲おうとしたんだ♠これ位は当然の報いだよ♣」
悪びれもせずに言うヒソカに、ナマエは苛立った。
「自分の身位、自分で守れる。この人達だって、死ぬ必要は無かった」
「彼等にヤられたんじゃないなら、何故キミはそんなにボロボロなんだい?」
「久々に【白夜】達に相手して貰っただけ。ヒソカが気にする必要ないよ」
身体に着いた埃を叩き落とし、ナマエはヒソカの横を通り抜けようとした。
「……どこに行く気だい?」
「宿に戻るだけ。どうせすぐに出るんだろうけどね」
ヒソカに腕を捕まれ、それ以上進む事が出来なくなったナマエは苛立ちを隠そうとしなかった。
「そんなにイライラするなよ♣」
ナマエの腕を引き、自身の腕の中に閉じ込めるヒソカ。
そんなヒソカの行動にすら、ナマエは苛立った。
「……離して」
「嫌だね」
『離さない』と言いながら、ナマエを抱き締めるヒソカはその腕に力を込めた。
「ボクから逃げる事は……許さない」
「は?」
「ボクはキミを手放すつもりはない。だから、離さないし逃がさない」
「何言ってるのか解らない」
「解らなくてもいい。ただ、キミはボクの隣にいればいいんだ」
懇願する様に言いながら、ヒソカはナマエを抱きしめ続けた。
その日の夜、ナマエはヒソカに抱き締められたまま宿の部屋で眠っていた。ヒソカは小さな寝息を立てているナマエの髪を梳ながら、自嘲気味に笑っていた。
「ボクがここまで様変わりするとはね……キミには本当、敵わないよ」
そう呟くと、ヒソカも目を閉じ短い眠りへと落ちていった。
翌朝、ヒソカが目覚めると抱き締めていたハズのナマエの姿がどこにも見当たらなかった。
「ナマエ……?」
ナマエの寝ていた場所を触ってみるが、その温もりは既に無く冷たくなっていた。
「何処に行ったんだ……?」
「何してるの?」
ヒソカが呆然としていると、ナマエが何事も無かったかの様にベッドルームへと入ってきた。
「ナマエ?!」
慌ててベッドから出ると、ヒソカはナマエを抱き寄せた。
「何?どうしたの?」
「良かった……捨てられたのかと思ったよ…………」
いつになく気弱になっているヒソカを不審に思いながら、ナマエはヒソカの背をあやすように優しく叩いた。
「ヒソカらしくもない。いつものヒソカに戻ってよ」
苦笑しているナマエを、ヒソカは縋る様に見つめた。
「ボクらしいってどんなのだい?今のボクには判らないな……」
「いつものヒソカはもっと飄々としてる。自分に自信を持ってる。今のヒソカは私の知ってるヒソカじゃない」
「これもボクの一面だ」
「何があったの?何でいつもみたいに自信たっぷりな態度じゃないの?喋り方も弱々しいし。私が原因なの?」
「……そうかもしれないな。うん…………キミが原因だね」
弱々しく笑うヒソカを見て、ナマエは考えていた。自分の何がヒソカをここまで変えたのかが判らない。しかし、現にヒソカは変わってしまった。出会った頃からは考えられないくらいに変わっていた。
「ヒソカ」
「何だ……ッ」
言葉を続けようとしたヒソカの唇を、ナマエは自身の唇で塞いだ。
何度も啄むように繰り返しキスをするナマエに、ヒソカは目を見開く以外に反応する事が出来なかった。
小さなリップ音を響かせながら、ナマエは名残惜しそうにヒソカから離れた。
「あまり弱気にならないで。いつものヒソカに戻って。ね?」
幼子をあやす様に言うナマエに、ヒソカは漸くいつもの調子に戻っていた。
「まさか、こんなにもキミに心配されるとは思わなかったよ♠」
「そう?いくら私でも、彼氏の異変には心配の一つもしますけど?」
厭味ったらしく言うナマエを抱き締め直し、ヒソカはクツリと笑った。
「心配させてゴメン♣でも、ボクもキミがいなくて心配だったんだ♦」
悪びれもせずに言うヒソカに、ナマエは苛立った。
「自分の身位、自分で守れる。この人達だって、死ぬ必要は無かった」
「彼等にヤられたんじゃないなら、何故キミはそんなにボロボロなんだい?」
「久々に【白夜】達に相手して貰っただけ。ヒソカが気にする必要ないよ」
身体に着いた埃を叩き落とし、ナマエはヒソカの横を通り抜けようとした。
「……どこに行く気だい?」
「宿に戻るだけ。どうせすぐに出るんだろうけどね」
ヒソカに腕を捕まれ、それ以上進む事が出来なくなったナマエは苛立ちを隠そうとしなかった。
「そんなにイライラするなよ♣」
ナマエの腕を引き、自身の腕の中に閉じ込めるヒソカ。
そんなヒソカの行動にすら、ナマエは苛立った。
「……離して」
「嫌だね」
『離さない』と言いながら、ナマエを抱き締めるヒソカはその腕に力を込めた。
「ボクから逃げる事は……許さない」
「は?」
「ボクはキミを手放すつもりはない。だから、離さないし逃がさない」
「何言ってるのか解らない」
「解らなくてもいい。ただ、キミはボクの隣にいればいいんだ」
懇願する様に言いながら、ヒソカはナマエを抱きしめ続けた。
その日の夜、ナマエはヒソカに抱き締められたまま宿の部屋で眠っていた。ヒソカは小さな寝息を立てているナマエの髪を梳ながら、自嘲気味に笑っていた。
「ボクがここまで様変わりするとはね……キミには本当、敵わないよ」
そう呟くと、ヒソカも目を閉じ短い眠りへと落ちていった。
翌朝、ヒソカが目覚めると抱き締めていたハズのナマエの姿がどこにも見当たらなかった。
「ナマエ……?」
ナマエの寝ていた場所を触ってみるが、その温もりは既に無く冷たくなっていた。
「何処に行ったんだ……?」
「何してるの?」
ヒソカが呆然としていると、ナマエが何事も無かったかの様にベッドルームへと入ってきた。
「ナマエ?!」
慌ててベッドから出ると、ヒソカはナマエを抱き寄せた。
「何?どうしたの?」
「良かった……捨てられたのかと思ったよ…………」
いつになく気弱になっているヒソカを不審に思いながら、ナマエはヒソカの背をあやすように優しく叩いた。
「ヒソカらしくもない。いつものヒソカに戻ってよ」
苦笑しているナマエを、ヒソカは縋る様に見つめた。
「ボクらしいってどんなのだい?今のボクには判らないな……」
「いつものヒソカはもっと飄々としてる。自分に自信を持ってる。今のヒソカは私の知ってるヒソカじゃない」
「これもボクの一面だ」
「何があったの?何でいつもみたいに自信たっぷりな態度じゃないの?喋り方も弱々しいし。私が原因なの?」
「……そうかもしれないな。うん…………キミが原因だね」
弱々しく笑うヒソカを見て、ナマエは考えていた。自分の何がヒソカをここまで変えたのかが判らない。しかし、現にヒソカは変わってしまった。出会った頃からは考えられないくらいに変わっていた。
「ヒソカ」
「何だ……ッ」
言葉を続けようとしたヒソカの唇を、ナマエは自身の唇で塞いだ。
何度も啄むように繰り返しキスをするナマエに、ヒソカは目を見開く以外に反応する事が出来なかった。
小さなリップ音を響かせながら、ナマエは名残惜しそうにヒソカから離れた。
「あまり弱気にならないで。いつものヒソカに戻って。ね?」
幼子をあやす様に言うナマエに、ヒソカは漸くいつもの調子に戻っていた。
「まさか、こんなにもキミに心配されるとは思わなかったよ♠」
「そう?いくら私でも、彼氏の異変には心配の一つもしますけど?」
厭味ったらしく言うナマエを抱き締め直し、ヒソカはクツリと笑った。
「心配させてゴメン♣でも、ボクもキミがいなくて心配だったんだ♦」