「ちょっと手間取ってね。こんなに時間が掛かるとは思ってなかったんだ♦」
「手間取った？ヒソカが？？」
「うん♣」
「何に？」
「アレ♥」
ナマエから身体を離し、ヒソカはテーブルの上を指差した。
「ゲーム機……？」
「そう、ゲーム機♦」
「何でそんな物に手間取ってたの？」
「ゲーム機っていうよりも、その中に入ってるソフトの入手に手間取ったんだ♣」
ヒソカはゲーム機を一瞥すると、ナマエに向き直って言った。
「明日、アレを持ってクロロに会いに行く♦キミも来るだろ？」
「クロロさんに？どうして今更……」
「クロロと闘う為さ♥」
「え？でも、諦めたんじゃなかったの？？」
「そのつもりだったんだけどね♣クロロと闘う方法を思いついたから、ボクの持てる力を持ってアレを入手したのさ♠」
「ねぇ、アレって結局なんなの？」
「グリードアイランド、通称G・I♦聞いた事ないかい？」
「ない……まともにゲームした事なかったし」
「そう♠まぁ、キミも一緒にプレイするんだし、楽しみにしてなよ♥」
ヒソカはそれだけ言うと、ナマエを連れて寝室へと向かった。
「明日は朝一でクロロの元へ向かう♣もう遅い時間だし、今は眠ろう♠」