ヨークシンシティ
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「ウボォー……?彼は死んだハズよ!?」
「一瞬だけだけどね。今はヨークシンを出てる。ホームとやらにでも、戻ってるんじゃないかな?電話してみれば判る事だよ。何で皆、こういう簡単な事しないのかなぁ……」
心底不思議そうに言うナマエを見て、パクノダはその瞳を大きく見開いた。
「じゃ、目的も達成できたし私は行くね。ヒソカが待ってるし」
痺れている右脚を庇うように立ち上がりながら、ナマエはパクノダを見て言った。
「命は粗末にするもんじゃないよ。幻影旅団とはいえ、死んだら悲しむ人達がいるんだから」
右脚を引きずる様にしながら、ナマエはパクノダと別れた。【十夜】はそんなナマエの後ろを、ただ黙ってついて行った。
「――で、どういう事か説明してくれるかな?」
合流したヒソカに、ナマエはすぐその異変を察知された。
「何故、右脚を庇っているんだい?」
「それは……そのぉ…………」
助けを求める様に、【十夜】を見るナマエ。しかし、【十夜】は助け舟を出そうとしなかった。
「俺は止めた。制止を振り切って行動を起こしたのは、自身の責任だ」
フイッと顔を背ける【十夜】を見て、ナマエは苦笑するしかなかった。
「で、どういう事なのかな?」
目だけが笑っていない表情で、ヒソカはナマエに詰め寄った。
「……パクノダさんを助ける為には仕方がなかったの」
「へぇ……それで、キミはまた自分の身を危険に晒したんだ?」
一歩、また一歩と近づいて来るヒソカに、ナマエは後退ろうとした。
しかし、思うように動かない右脚で後ろに転んでしまいそうになる。
「危ないなァ♣」
倒れる事を覚悟していたナマエだが、目を瞑った瞬間ヒソカに抱き留められていた。
「キミはもう少し自分の事を大事にした方がいいね♦」
「ヒソ……カ?!」
「なんだい?」
「何で……?」
「何でって……キミが何をしようと、ボクはキミが好きだからさ♥」
何でもない事の様に、ヒソカはナマエに告げた。
「でも、これ以上ムリをするのは感心できない♠」
「ムリはしてない!脚だって……慣れたらそれなりに動ける様になる!!【黄龍】が私にそんなに重い荷を背負わせる訳がないんだ!!!」
「【黄龍】?ボクの知らない名前だな♣誰だい?」
「小僧が【黄龍】様の名を軽々しく口にするな!」
「【黄龍】“様”……ねェ♠」
「【黄龍】は……この世の全ての森羅万象を司る【式鬼】の長。使役されている【式鬼】が主の次に逆らえない存在」
「ふ~ん……で、何でそんな存在とキミが取引したのかな?」
「私が【式鬼】達にとって一番大事な立場の人間だから……だから、私の手に負えない重荷は背負わせるワケがないんだ」
新たな【式鬼】の登場に、ヒソカは頭を抱えた。
「で、何で右脚だったんだい?」
「一番生活に支障が出ない範囲での重い罰なんだと思う。利き脚だし」
何でも無い事の様にケロリと言ってのけるナマエだが、動く時はやはり右脚を引きずっている。
「それで?元の様に動ける様になる保証はあるのかい?」
「まぁ、私次第だと思う。痺れてるだけだしさ」
「……病院に行くよ♦」
有無を言わせず、ヒソカはナマエを抱き上げるとヨークシンで一番大きい総合病院へと向かった。
病院へ着くなり、ヒソカはナマエに精密検査を受けさせた。
「結果が出るのはちょっと時間かかるみたいだね♣」
「そりゃあ、あんだけ検査させられて当日中に結果出せって方が凄いよ」
「そうかい?アレ位普通だけどな♠」
お金にモノを言わせ、ヒソカは病院に無理難題を示していた。
あくまでもヒソカの感覚での“普通”であって、ナマエにとってはあり得ないことだった。
それから数時間。病院近くのカフェで時間を潰していた2人は、また病院へと戻ってきていた。
「ナマエさん、結果が出ましたよ」
にこやかな医師と対面で座り、ナマエとヒソカは検査結果を黙って聴く事にした。
「一瞬だけだけどね。今はヨークシンを出てる。ホームとやらにでも、戻ってるんじゃないかな?電話してみれば判る事だよ。何で皆、こういう簡単な事しないのかなぁ……」
心底不思議そうに言うナマエを見て、パクノダはその瞳を大きく見開いた。
「じゃ、目的も達成できたし私は行くね。ヒソカが待ってるし」
痺れている右脚を庇うように立ち上がりながら、ナマエはパクノダを見て言った。
「命は粗末にするもんじゃないよ。幻影旅団とはいえ、死んだら悲しむ人達がいるんだから」
右脚を引きずる様にしながら、ナマエはパクノダと別れた。【十夜】はそんなナマエの後ろを、ただ黙ってついて行った。
「――で、どういう事か説明してくれるかな?」
合流したヒソカに、ナマエはすぐその異変を察知された。
「何故、右脚を庇っているんだい?」
「それは……そのぉ…………」
助けを求める様に、【十夜】を見るナマエ。しかし、【十夜】は助け舟を出そうとしなかった。
「俺は止めた。制止を振り切って行動を起こしたのは、自身の責任だ」
フイッと顔を背ける【十夜】を見て、ナマエは苦笑するしかなかった。
「で、どういう事なのかな?」
目だけが笑っていない表情で、ヒソカはナマエに詰め寄った。
「……パクノダさんを助ける為には仕方がなかったの」
「へぇ……それで、キミはまた自分の身を危険に晒したんだ?」
一歩、また一歩と近づいて来るヒソカに、ナマエは後退ろうとした。
しかし、思うように動かない右脚で後ろに転んでしまいそうになる。
「危ないなァ♣」
倒れる事を覚悟していたナマエだが、目を瞑った瞬間ヒソカに抱き留められていた。
「キミはもう少し自分の事を大事にした方がいいね♦」
「ヒソ……カ?!」
「なんだい?」
「何で……?」
「何でって……キミが何をしようと、ボクはキミが好きだからさ♥」
何でもない事の様に、ヒソカはナマエに告げた。
「でも、これ以上ムリをするのは感心できない♠」
「ムリはしてない!脚だって……慣れたらそれなりに動ける様になる!!【黄龍】が私にそんなに重い荷を背負わせる訳がないんだ!!!」
「【黄龍】?ボクの知らない名前だな♣誰だい?」
「小僧が【黄龍】様の名を軽々しく口にするな!」
「【黄龍】“様”……ねェ♠」
「【黄龍】は……この世の全ての森羅万象を司る【式鬼】の長。使役されている【式鬼】が主の次に逆らえない存在」
「ふ~ん……で、何でそんな存在とキミが取引したのかな?」
「私が【式鬼】達にとって一番大事な立場の人間だから……だから、私の手に負えない重荷は背負わせるワケがないんだ」
新たな【式鬼】の登場に、ヒソカは頭を抱えた。
「で、何で右脚だったんだい?」
「一番生活に支障が出ない範囲での重い罰なんだと思う。利き脚だし」
何でも無い事の様にケロリと言ってのけるナマエだが、動く時はやはり右脚を引きずっている。
「それで?元の様に動ける様になる保証はあるのかい?」
「まぁ、私次第だと思う。痺れてるだけだしさ」
「……病院に行くよ♦」
有無を言わせず、ヒソカはナマエを抱き上げるとヨークシンで一番大きい総合病院へと向かった。
病院へ着くなり、ヒソカはナマエに精密検査を受けさせた。
「結果が出るのはちょっと時間かかるみたいだね♣」
「そりゃあ、あんだけ検査させられて当日中に結果出せって方が凄いよ」
「そうかい?アレ位普通だけどな♠」
お金にモノを言わせ、ヒソカは病院に無理難題を示していた。
あくまでもヒソカの感覚での“普通”であって、ナマエにとってはあり得ないことだった。
それから数時間。病院近くのカフェで時間を潰していた2人は、また病院へと戻ってきていた。
「ナマエさん、結果が出ましたよ」
にこやかな医師と対面で座り、ナマエとヒソカは検査結果を黙って聴く事にした。