ヨークシンシティ
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「信じて、受け止めてくれる?」
ナマエが全力で走ってアジトに着いた時、パクノダは何かを決心した声で銃口を他の団員に向けて立っていた。
「パク」
「おい!?お前やっぱりヤツに操作……」
「フィンクス!信じろ、あれはパクだ」
パクノダが引き金に手を掛けた瞬間、ナマエは叫んでいた。
「ダメーッ!!」
肩で息をしながら、ありったけの声で叫ぶナマエ。そんなナマエを一瞥して、パクノダは引き金を引いた。
すると、銃口から発射された6発の弾丸がフェイタン・フィンクス・マチ・ノブナガ・シャルナーク・フランクリンの額を撃ちぬいた。
その瞬間、パクノダはウボォーの様に口から血を吐き後ろへと倒れる。
「パク!!」
「…………」
「死んでる……」
シズクがパクノダの死を確認し、銃弾を撃ち込まれた団員に確認する。
「どういうこと?」
「…………」
「オレが説明する。全て解った。パクノダは――」
フィンクスの言葉に、その場にいた団員は言葉を失った。
「駄目……このまま死ぬなんて…………許さない!」
「ちょっ!?ナマエ?!」
「何する気だ?!テメェ!!」
「退いて!!」
団員の制止を振り切って、ナマエはパクノダに駆け寄った。
「まだ間に合う……【十夜(トオヤ)】!私達を運んで!!」
アジト内に強烈な風が吹いたと思った次の瞬間、ナマエとパクノダの姿は消えていた。
「一体……何が起こったんだ??」
「パクの死体まで消えた…………」
郊外にある森まで来ると、【十夜】はその姿を現した。
「まさか――そんな女を助けるつもりか?」
「その“まさか”だよ」
「止めろ!そんな事したら、お前が……」
「煩い!!」
【十夜】の制止を振り切り、ナマエは【空の境界(リアルワールド)】を発動した。
「この自然界に棲まうモノ達よ――消え行く生命にその灯火を……!今一度、生命の息吹を与えよ!!」
ナマエが叫ぶと、ナマエを中心とした半径5mの空間が急激に変わった。
その空間は、【白夜(ビャクヤ)】が作り出す【聖域】によく似ていた。
《我等が【神子(ミコ)】の声がする》
シャン………………
《我等が【神子】が泣いている》
シャン…………
シャン……
空間内に何処からともなく響き渡る、不思議な声と鈴の音。その声と音を聞いて、【十夜】は後退る。
「今からでも間に合う!止めるんだ!!ナマエ!!!」
縫い付けられた様に動けなくなった【十夜】は、声を張り上げてナマエを止めようとしていた。
しかし姿を現した声の主に、【十夜】は頭を垂れるしか出来なかった。
《久しいな、我等が【神子】よ。此度の望みは何だ?》
「お願い……お願い、【森羅万象】の長【黄龍(コウリュウ)】よ!私の友を助けて!!」
《我等が【神子】よ。その願い、代償は何とする?》
「【黄龍】が望むモノを!」
《【神子】よ……ならば、その脚を戴こう》
「ならぬ!身体を差し出すなど、ならぬぞ!!ナマエ!!!」
「【十夜】は黙ってろ!今は【黄龍】と話してるんだ!!」
《【犬神】よ、【神子】の言葉を遮るな》
「し……しかしっ!」
「死にたくなかったら、首を突っ込むな!これは【命令】だ!」
ナマエの【命令】という言葉を聞いて、【十夜】は悔しそうに唸った。
《【神子】よ、その願い――確かに聞き届けた》
【黄龍】と呼ばれた光の塊から眩い光が溢れだし、その姿が消えると同時に空間は元に戻った。
「うっ……」
空間が消えると同時に、身体を雨が濡らす。
その雨粒に、死んだはずのパクノダが反応を示した。
慌てて駆け寄ろうとするも、右脚に上手く力が入らずその場に転んでしまうナマエ。
「ナマエ!?」
「大丈夫……痺れて感覚が鈍くなってるだけ。流石に【黄龍】も全部は持って行かなかったみたいだから安心して」
「こ……こは?私、死んだハズじゃ……」
「確かに一度は死んだよ、パクノダさん。でも、無理矢理引き戻しちゃった」
地面に座り込んだまま、ナマエはパクノダを見て安心した様に笑った。
「引き戻した?どうして??」
「貴女には生きてその罪を償って欲しいから。ウボォーさんもそう」
ナマエが全力で走ってアジトに着いた時、パクノダは何かを決心した声で銃口を他の団員に向けて立っていた。
「パク」
「おい!?お前やっぱりヤツに操作……」
「フィンクス!信じろ、あれはパクだ」
パクノダが引き金に手を掛けた瞬間、ナマエは叫んでいた。
「ダメーッ!!」
肩で息をしながら、ありったけの声で叫ぶナマエ。そんなナマエを一瞥して、パクノダは引き金を引いた。
すると、銃口から発射された6発の弾丸がフェイタン・フィンクス・マチ・ノブナガ・シャルナーク・フランクリンの額を撃ちぬいた。
その瞬間、パクノダはウボォーの様に口から血を吐き後ろへと倒れる。
「パク!!」
「…………」
「死んでる……」
シズクがパクノダの死を確認し、銃弾を撃ち込まれた団員に確認する。
「どういうこと?」
「…………」
「オレが説明する。全て解った。パクノダは――」
フィンクスの言葉に、その場にいた団員は言葉を失った。
「駄目……このまま死ぬなんて…………許さない!」
「ちょっ!?ナマエ?!」
「何する気だ?!テメェ!!」
「退いて!!」
団員の制止を振り切って、ナマエはパクノダに駆け寄った。
「まだ間に合う……【十夜(トオヤ)】!私達を運んで!!」
アジト内に強烈な風が吹いたと思った次の瞬間、ナマエとパクノダの姿は消えていた。
「一体……何が起こったんだ??」
「パクの死体まで消えた…………」
郊外にある森まで来ると、【十夜】はその姿を現した。
「まさか――そんな女を助けるつもりか?」
「その“まさか”だよ」
「止めろ!そんな事したら、お前が……」
「煩い!!」
【十夜】の制止を振り切り、ナマエは【空の境界(リアルワールド)】を発動した。
「この自然界に棲まうモノ達よ――消え行く生命にその灯火を……!今一度、生命の息吹を与えよ!!」
ナマエが叫ぶと、ナマエを中心とした半径5mの空間が急激に変わった。
その空間は、【白夜(ビャクヤ)】が作り出す【聖域】によく似ていた。
《我等が【神子(ミコ)】の声がする》
シャン………………
《我等が【神子】が泣いている》
シャン…………
シャン……
空間内に何処からともなく響き渡る、不思議な声と鈴の音。その声と音を聞いて、【十夜】は後退る。
「今からでも間に合う!止めるんだ!!ナマエ!!!」
縫い付けられた様に動けなくなった【十夜】は、声を張り上げてナマエを止めようとしていた。
しかし姿を現した声の主に、【十夜】は頭を垂れるしか出来なかった。
《久しいな、我等が【神子】よ。此度の望みは何だ?》
「お願い……お願い、【森羅万象】の長【黄龍(コウリュウ)】よ!私の友を助けて!!」
《我等が【神子】よ。その願い、代償は何とする?》
「【黄龍】が望むモノを!」
《【神子】よ……ならば、その脚を戴こう》
「ならぬ!身体を差し出すなど、ならぬぞ!!ナマエ!!!」
「【十夜】は黙ってろ!今は【黄龍】と話してるんだ!!」
《【犬神】よ、【神子】の言葉を遮るな》
「し……しかしっ!」
「死にたくなかったら、首を突っ込むな!これは【命令】だ!」
ナマエの【命令】という言葉を聞いて、【十夜】は悔しそうに唸った。
《【神子】よ、その願い――確かに聞き届けた》
【黄龍】と呼ばれた光の塊から眩い光が溢れだし、その姿が消えると同時に空間は元に戻った。
「うっ……」
空間が消えると同時に、身体を雨が濡らす。
その雨粒に、死んだはずのパクノダが反応を示した。
慌てて駆け寄ろうとするも、右脚に上手く力が入らずその場に転んでしまうナマエ。
「ナマエ!?」
「大丈夫……痺れて感覚が鈍くなってるだけ。流石に【黄龍】も全部は持って行かなかったみたいだから安心して」
「こ……こは?私、死んだハズじゃ……」
「確かに一度は死んだよ、パクノダさん。でも、無理矢理引き戻しちゃった」
地面に座り込んだまま、ナマエはパクノダを見て安心した様に笑った。
「引き戻した?どうして??」
「貴女には生きてその罪を償って欲しいから。ウボォーさんもそう」