ヨークシンシティ
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「もうこんなモノ必要ない♦」
そう言いながら、ヒソカは背中にある刺青を剥がした。
「これでもう仲間割れじゃないから、エンリョなく闘れるだろ?」
不気味なオーラを纏いながらクロロと向き合うヒソカ。
クロロはそんなヒソカをみると、笑い声をあげた。
「フッ。くくく。なる程。団員じゃないなら話せるな。オレはお前と戦えない」
「?」
「と言うより、戦うに値しないと言っておくか。ヤツに【ジャッジメントチェーン】なる鎖を心臓に刺されて、オレはもう【念能力】を全く使えないんだ」
クロロの言葉に、ヒソカは真っ白になった。
「残念だったね、ヒソカ」
声を上げて笑うナマエに、ヒソカは呆気に取られた表情をした。
「キミ……こうなる事が判ってたのかい?」
「まさか。そんな予知能力は、生憎持ち合わせてないよ」
可笑しそうに笑うナマエを見て肩を落としたヒソカは、脱ぎ捨てた上着を拾ってクロロを見た。
「で、クロロ♣キミはどうするんだい?」
「一緒には行かない。予言に出てた通りに行動するさ」
「そう♦なら、ボク達は戻るよ♠」
「あぁ」
ナマエの手を引いて、ヒソカは飛行船へと乗り込んだ。
「クロロ……出発してもいいそうだ♠」
「そう……」
クロロの事には興味が無いといった風なパクノダの反応に、ナマエは疑問を持った。
「パクノダさんは……クロロさんが心配じゃないの?」
「心配よ。でも、鎖野郎の【能力】で会話すら出来ないのよ?心配しても何も出来ないじゃない」
諦めた様に呟くパクノダを見て、ナマエは胸が傷んだ。
クロロが見つめる中、ヒソカ達を乗せた飛行船は飛び立った。
クロロの姿が見えなくなった所で、パクノダは向かいに座るヒソカに疑問を投げかけた。
「……どうやって抜け出したの?」
「変装の得意な友達がいてね♣」
ヒソカは携帯を弄りながら、パクノダの質問に答える。
「安心しなよ♦少なくともクロロがボクに殺される事はなくなった♠」
ヒソカから返ってきた言葉に、パクノダは目を見開いた。
「壊れたオモチャに興味は無いんでね♣もう逃げていいよ♥……と♦」
「これから戻るわ。ええ。団長は解放されたわ」
飛行船が飛びだって暫くすると、パクノダはアジトに残っているメンバーに連絡を入れていた。
「…………それについて、戻って説明する。兎に角戻ってから」
雨の降りしきる中、リンゴーン空港へと戻ってきた3人。
飛行船から降り立った所で、ヒソカはパクノダと別れる事にした。
「それじゃ、ボク達はここで……あ、そうそう♦実はボクの本当の占いでは団長とのデートは恐らく火曜のはずで、しかも退団する時はもう団員は半分になってるハズだったんだよ♣運命は少しずつだけどズレてきてる♦」
パクノダはヒソカの言葉に驚くこと無く、黙って話を聴いていた。
「さよなら♠」
別れの言葉を投げたヒソカの後を追う様に、ナマエはパクノダに一礼すると小走りになっていた。
「嫌な予感がする……」
「嫌な予感?」
「うん……ヒソカ、ごめん。ちょっとだけ別行動させて」
「……理由は?」
「言えない」
「なら駄目だ♣」
「お願い!」
縋りつく様な目で懇願してくるナマエに、ヒソカが溜息しか出てこなかった。
「……」
「戻ったらちゃんと説明するから……だから、行かせて!!」
今にも泣き出しそうなナマエに、ヒソカは渋々折れた。
「…………分かったよ。でも、これだけは約束だ」
「?」
「無茶したら、お仕置き」
ヒソカの言葉に、表情を一変させたナマエはそのままヒソカに抱きついた。
「無茶しなくても、お仕置きを受ける覚悟はあるよ。でも――ありがとう。大好きだよ、ヒソカ」
背伸びをしてヒソカの耳元でそう囁くと、ナマエは走り出していた。向かうは旅団のアジト。
そう言いながら、ヒソカは背中にある刺青を剥がした。
「これでもう仲間割れじゃないから、エンリョなく闘れるだろ?」
不気味なオーラを纏いながらクロロと向き合うヒソカ。
クロロはそんなヒソカをみると、笑い声をあげた。
「フッ。くくく。なる程。団員じゃないなら話せるな。オレはお前と戦えない」
「?」
「と言うより、戦うに値しないと言っておくか。ヤツに【ジャッジメントチェーン】なる鎖を心臓に刺されて、オレはもう【念能力】を全く使えないんだ」
クロロの言葉に、ヒソカは真っ白になった。
「残念だったね、ヒソカ」
声を上げて笑うナマエに、ヒソカは呆気に取られた表情をした。
「キミ……こうなる事が判ってたのかい?」
「まさか。そんな予知能力は、生憎持ち合わせてないよ」
可笑しそうに笑うナマエを見て肩を落としたヒソカは、脱ぎ捨てた上着を拾ってクロロを見た。
「で、クロロ♣キミはどうするんだい?」
「一緒には行かない。予言に出てた通りに行動するさ」
「そう♦なら、ボク達は戻るよ♠」
「あぁ」
ナマエの手を引いて、ヒソカは飛行船へと乗り込んだ。
「クロロ……出発してもいいそうだ♠」
「そう……」
クロロの事には興味が無いといった風なパクノダの反応に、ナマエは疑問を持った。
「パクノダさんは……クロロさんが心配じゃないの?」
「心配よ。でも、鎖野郎の【能力】で会話すら出来ないのよ?心配しても何も出来ないじゃない」
諦めた様に呟くパクノダを見て、ナマエは胸が傷んだ。
クロロが見つめる中、ヒソカ達を乗せた飛行船は飛び立った。
クロロの姿が見えなくなった所で、パクノダは向かいに座るヒソカに疑問を投げかけた。
「……どうやって抜け出したの?」
「変装の得意な友達がいてね♣」
ヒソカは携帯を弄りながら、パクノダの質問に答える。
「安心しなよ♦少なくともクロロがボクに殺される事はなくなった♠」
ヒソカから返ってきた言葉に、パクノダは目を見開いた。
「壊れたオモチャに興味は無いんでね♣もう逃げていいよ♥……と♦」
「これから戻るわ。ええ。団長は解放されたわ」
飛行船が飛びだって暫くすると、パクノダはアジトに残っているメンバーに連絡を入れていた。
「…………それについて、戻って説明する。兎に角戻ってから」
雨の降りしきる中、リンゴーン空港へと戻ってきた3人。
飛行船から降り立った所で、ヒソカはパクノダと別れる事にした。
「それじゃ、ボク達はここで……あ、そうそう♦実はボクの本当の占いでは団長とのデートは恐らく火曜のはずで、しかも退団する時はもう団員は半分になってるハズだったんだよ♣運命は少しずつだけどズレてきてる♦」
パクノダはヒソカの言葉に驚くこと無く、黙って話を聴いていた。
「さよなら♠」
別れの言葉を投げたヒソカの後を追う様に、ナマエはパクノダに一礼すると小走りになっていた。
「嫌な予感がする……」
「嫌な予感?」
「うん……ヒソカ、ごめん。ちょっとだけ別行動させて」
「……理由は?」
「言えない」
「なら駄目だ♣」
「お願い!」
縋りつく様な目で懇願してくるナマエに、ヒソカが溜息しか出てこなかった。
「……」
「戻ったらちゃんと説明するから……だから、行かせて!!」
今にも泣き出しそうなナマエに、ヒソカは渋々折れた。
「…………分かったよ。でも、これだけは約束だ」
「?」
「無茶したら、お仕置き」
ヒソカの言葉に、表情を一変させたナマエはそのままヒソカに抱きついた。
「無茶しなくても、お仕置きを受ける覚悟はあるよ。でも――ありがとう。大好きだよ、ヒソカ」
背伸びをしてヒソカの耳元でそう囁くと、ナマエは走り出していた。向かうは旅団のアジト。