ヨークシンシティ
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「……違うでしょ?」
「違う??」
「謝る相手。私じゃなく、あの2人でしょ」
ゴンとキルアを見ながら、ナマエはヒソカに言い放った。
「私に謝っても何の意味もないよ」
「……」
ヒソカは無言でゴンとキルアの元へと行くと、視線を合わせる様にしゃがんだ。
「冗談でも“殺す”なんて言って、ごめんよ」
「え……?」
「ボク、ナマエにだけは嫌われたくないんだ。許してくれないかい?」
「いいよ!」
「ちょっ……ゴン?!」
「実際に殺されそうになった訳じゃないし。それに、反省してるんでしょ?」
「あぁ、反省してるよ」
「ならもういいじゃん。ね、キルアもそう思うでしょ?」
ゴンはヒソカに対する嫌悪も無く、無邪気に笑いながらキルアを見た。
「ったく……ゴンは相変わらず甘いな。コイツ、今はしおらしいけど、いつまた豹変するか判んねーぜ?」
疑心に満ちた表情を崩さず、キルアはヒソカを睨みつけた。
「今だって、ナマエがあぁ言わなきゃ謝るつもりなんか微塵も無かった癖によ」
「キミの言う通り、ボクは謝るつもりは無かったよ。でも、ナマエの為なら何でもするさ」
「お前にはプライドってモンが無いのかよ!?」
ヒソカの豹変ぶりに、キルアは怒鳴っていた。
「プライドなんて、ナマエの為になら捨てられるさ。ボクは自分のくだらないプライドよりも、ナマエを取る」
「もういいってば、キルア!」
掴みかからんばかりの勢いだったキルアは、ゴンに腕を引かれて冷静さを取り戻した。
「チッ……今回はゴンに免じて許してやる。けど――次は無いからな」
フイッと顔を背けて、キルアは漸くヒソカの謝罪を受け入れた。
「ありがとう♥」
2人の許しを得て、ヒソカはナマエの元へと戻ってきた。
その表情はまだ心配だという感情が見え隠れしていた。
「2人が許したなら、私が怒ってても仕方が無い。今回は許してあげる」
『許す』とは言っても、まだ苛立っている事が判るナマエの態度に、ヒソカは苦笑を漏らした。
「今回の事は本当に反省してるよ♣」
「解ったから。そんな顔しないで」
「なら……抱き締めてもいいかい?」
「どーぞお好きになさって下さい」
「良かった♥」
さっきまでの表情からガラリと変わり、嬉しそうに微笑みながらナマエを抱き締めるヒソカ。
そんなヒソカの行動を見て、パクノダはポツリと呟いていた。
「ヒソカでも、そういう感情があったのね……」
「何気に失礼だなァ♦」
「あら、聞こえてたの?」
悪気はないといった表情で、パクノダは当然の様に言った。
「いつも何を考えているのか判らない貴方でも、ナマエの前では素直なのね」
「欲望に忠実なだけさ♠」
抱き締めているナマエに猫の様に顔をすり寄せるヒソカは、パクノダが知っている彼からは想像できない姿だった。
やがて飛行船は断崖絶壁の頂上へと着陸した。
それぞれの飛行船から乗っていたメンバーが降り立ち向かい合う。
クラピカが携帯を取り出すと、キルアの持っている携帯が鳴った。
『キルア、携帯を胸に当てろ』
クラピカの指示通りに、キルアは胸に携帯を当てた。
何かを確認し終えたクラピカは、声高に叫んだ。
「よし!!交換開始だ!!」
クラピカの声を合図に、クロロが向こうから歩いて来た。
それと同時に、ゴンとキルアもクラピカ達の元へと歩き出した。
暫くその様子を眺めていたナマエだったが、何も話さないクロロに疑問を抱いていた。
やがてクラピカ達を乗せた飛行船は飛び立ち、もときた道を戻って飛んで行った。
クロロは黙ってその飛行船を眺めている。
「ずっと待ってたよ、この時を♥さあ、闘ろう♥」
ヒソカの言葉に対し、クロロはおろかパクノダさえ何も言わない。それどころか、パクノダは1人で飛行船へと戻っていった。
「ボクが入団したのは――いや、入ったと見せかけたのはまさにこの瞬間の為♥」
徐ろに上着を脱いだヒソカは、その背にあるクモの刺青をクロロに見せつけた。
「違う??」
「謝る相手。私じゃなく、あの2人でしょ」
ゴンとキルアを見ながら、ナマエはヒソカに言い放った。
「私に謝っても何の意味もないよ」
「……」
ヒソカは無言でゴンとキルアの元へと行くと、視線を合わせる様にしゃがんだ。
「冗談でも“殺す”なんて言って、ごめんよ」
「え……?」
「ボク、ナマエにだけは嫌われたくないんだ。許してくれないかい?」
「いいよ!」
「ちょっ……ゴン?!」
「実際に殺されそうになった訳じゃないし。それに、反省してるんでしょ?」
「あぁ、反省してるよ」
「ならもういいじゃん。ね、キルアもそう思うでしょ?」
ゴンはヒソカに対する嫌悪も無く、無邪気に笑いながらキルアを見た。
「ったく……ゴンは相変わらず甘いな。コイツ、今はしおらしいけど、いつまた豹変するか判んねーぜ?」
疑心に満ちた表情を崩さず、キルアはヒソカを睨みつけた。
「今だって、ナマエがあぁ言わなきゃ謝るつもりなんか微塵も無かった癖によ」
「キミの言う通り、ボクは謝るつもりは無かったよ。でも、ナマエの為なら何でもするさ」
「お前にはプライドってモンが無いのかよ!?」
ヒソカの豹変ぶりに、キルアは怒鳴っていた。
「プライドなんて、ナマエの為になら捨てられるさ。ボクは自分のくだらないプライドよりも、ナマエを取る」
「もういいってば、キルア!」
掴みかからんばかりの勢いだったキルアは、ゴンに腕を引かれて冷静さを取り戻した。
「チッ……今回はゴンに免じて許してやる。けど――次は無いからな」
フイッと顔を背けて、キルアは漸くヒソカの謝罪を受け入れた。
「ありがとう♥」
2人の許しを得て、ヒソカはナマエの元へと戻ってきた。
その表情はまだ心配だという感情が見え隠れしていた。
「2人が許したなら、私が怒ってても仕方が無い。今回は許してあげる」
『許す』とは言っても、まだ苛立っている事が判るナマエの態度に、ヒソカは苦笑を漏らした。
「今回の事は本当に反省してるよ♣」
「解ったから。そんな顔しないで」
「なら……抱き締めてもいいかい?」
「どーぞお好きになさって下さい」
「良かった♥」
さっきまでの表情からガラリと変わり、嬉しそうに微笑みながらナマエを抱き締めるヒソカ。
そんなヒソカの行動を見て、パクノダはポツリと呟いていた。
「ヒソカでも、そういう感情があったのね……」
「何気に失礼だなァ♦」
「あら、聞こえてたの?」
悪気はないといった表情で、パクノダは当然の様に言った。
「いつも何を考えているのか判らない貴方でも、ナマエの前では素直なのね」
「欲望に忠実なだけさ♠」
抱き締めているナマエに猫の様に顔をすり寄せるヒソカは、パクノダが知っている彼からは想像できない姿だった。
やがて飛行船は断崖絶壁の頂上へと着陸した。
それぞれの飛行船から乗っていたメンバーが降り立ち向かい合う。
クラピカが携帯を取り出すと、キルアの持っている携帯が鳴った。
『キルア、携帯を胸に当てろ』
クラピカの指示通りに、キルアは胸に携帯を当てた。
何かを確認し終えたクラピカは、声高に叫んだ。
「よし!!交換開始だ!!」
クラピカの声を合図に、クロロが向こうから歩いて来た。
それと同時に、ゴンとキルアもクラピカ達の元へと歩き出した。
暫くその様子を眺めていたナマエだったが、何も話さないクロロに疑問を抱いていた。
やがてクラピカ達を乗せた飛行船は飛び立ち、もときた道を戻って飛んで行った。
クロロは黙ってその飛行船を眺めている。
「ずっと待ってたよ、この時を♥さあ、闘ろう♥」
ヒソカの言葉に対し、クロロはおろかパクノダさえ何も言わない。それどころか、パクノダは1人で飛行船へと戻っていった。
「ボクが入団したのは――いや、入ったと見せかけたのはまさにこの瞬間の為♥」
徐ろに上着を脱いだヒソカは、その背にあるクモの刺青をクロロに見せつけた。