ヨークシンシティ
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「でも何でこのコ、ヨークシンに来たのかな?」
「そりゃあ、オークションなんじゃない?」
シズクとパクノダの会話に、クロロは何かに気付いたのか目を見開いた。
「団長?」
近くにある瓦礫に腰を下ろしながら、クロロは言葉を紡いだ。
「シズク、パクノダ」
「はい?」
「ナイスだ」
「?」
「はぁ」
「というか、オレはバカだな。くそ……どうかしてた。何故ボスの娘はヨークシンに来たか?そこにオレが気付いていれば、もっと早く鎖野郎に辿り着いていた……!!この娘がボディガード付きでヨークシンに来た目的。それはやはりオークションだろう。占いの【能力】にばかり気を取られ重要視していなかったが、サイトの情報によるとこの娘には人体収集家というもう1つの顔がある」
「人体……」
少し考えて、シャルナークは1つの結論に至った。
「【緋の眼】か!!」
「ああ。鎖野郎がノストラードファミリーに入ったのはたまたまじゃない。今回の地下競売に【緋の眼】が出品される事と、それをノストラードの娘が狙っている事を予め突き止めていたからだ。鎖野郎の目的は2つあった!オレ達への復讐と仲間の【緋の眼】の奪還。シャル、競売品の中に【緋の眼】はあったか?」
「ごめん、分かんない。競売の最中は進行役を自動操作にしてたから」
「あったよ。たしかコピーした」
「お前のコピー、【円】の効果があると言ったな。【緋の眼】のコピーが今どこにあるか判るか?」
「本物を触ればね」
コルトピの言葉に、クロロの命で団員達は【緋の眼】を奪った競売品の中から探し始めた。
「どういうつもりなのか、そろそろ訊いてもいい?」
ナマエがヒソカに向かって問いかける。
「どういうつもりも何も……ボクは自分の目的を達成したいだけさ♥」
ナマエを抱き寄せると、その髪にキスを落としながらヒソカは続けた。
「ナマエは何も心配しなくていい♠」
ヒソカの言葉に一抹の不安を覚えながらも、ナマエは黙って頷いた。
「あった!本物」
シズクが見つけた【緋の眼】を触りながら、コルトピはコピーの在処を探った。
「判った。同じ形の物は、あっちの方角……だいたい2500メートル。急いだ方がいいよ。コピーしたの昨日の夜だから、あと数時間で消えちゃうから」
「地図あるか?」
「ほい」
フィンクスから地図を受け取ったクロロは、アジトの場所からコルトピが示した方角へと距離を測った。
「ここから約2500……ホテルベーチタクル……!」
「団長、オレに行かせてくれ。頼む」
ノブナガの申し出に、クロロは一瞬考えて答えた。
「いいだろう。その代わりオレと一緒だ。単独行動は許さない」
「了解!!イエス!」
「パク、マチ、シズク。お前達も一緒に来い。メンバー交代。シャル、コルトピと代われ」
「OK」
「それじゃ、行動開始!」
クロロが命を下すと、それぞれが動き出した。
待機組に混ざってアジトに残ったナマエは、何をするでもなくただただヒソカの隣に腰を落ち着けていた。
どの位時間が経ったのかは覚えていない。気付いたら、フィンクス・フェイタン・シャルナークの3人が消えていた。
「ん?あの3人はどこに行ったの?」
「団長が攫われたって呼び出されて、出て行ったよ♣」
「ふーん……やっぱりまだ諦めて無かったのか。残念」
「そんなに彼の事が大事なのかい?」
苛立ちを隠そうともせずに、ヒソカはナマエを見た。
「ヒソカが嫉妬する程の事じゃないよ。ただ、こっちの真意が伝わらなかったのが少し悲しいだけ」
「その割には、無表情だね♠」
「知らなかった?怒りの感情が頂点を通り過ぎると、表情筋は動かないんだよ」
「へェ……♦それでも、ボク以外に意識を向けるのは感心出来ないな♠」
「前に言ったでしょ?ヒソカ以外は男として見てないって。クラピカ君もその内の1人。嫉妬するだけ無駄だよ」
ヒソカを見ようともせずに、ナマエは言い切った。
それからまた暫くすると、フランクリンの携帯が鳴った。
「7人とも戻るそうだ。10人揃ってねーと団長が死ぬ……か。人質を連絡係りに使うとはな。頭の良いヤロウだ」
「そりゃあ、オークションなんじゃない?」
シズクとパクノダの会話に、クロロは何かに気付いたのか目を見開いた。
「団長?」
近くにある瓦礫に腰を下ろしながら、クロロは言葉を紡いだ。
「シズク、パクノダ」
「はい?」
「ナイスだ」
「?」
「はぁ」
「というか、オレはバカだな。くそ……どうかしてた。何故ボスの娘はヨークシンに来たか?そこにオレが気付いていれば、もっと早く鎖野郎に辿り着いていた……!!この娘がボディガード付きでヨークシンに来た目的。それはやはりオークションだろう。占いの【能力】にばかり気を取られ重要視していなかったが、サイトの情報によるとこの娘には人体収集家というもう1つの顔がある」
「人体……」
少し考えて、シャルナークは1つの結論に至った。
「【緋の眼】か!!」
「ああ。鎖野郎がノストラードファミリーに入ったのはたまたまじゃない。今回の地下競売に【緋の眼】が出品される事と、それをノストラードの娘が狙っている事を予め突き止めていたからだ。鎖野郎の目的は2つあった!オレ達への復讐と仲間の【緋の眼】の奪還。シャル、競売品の中に【緋の眼】はあったか?」
「ごめん、分かんない。競売の最中は進行役を自動操作にしてたから」
「あったよ。たしかコピーした」
「お前のコピー、【円】の効果があると言ったな。【緋の眼】のコピーが今どこにあるか判るか?」
「本物を触ればね」
コルトピの言葉に、クロロの命で団員達は【緋の眼】を奪った競売品の中から探し始めた。
「どういうつもりなのか、そろそろ訊いてもいい?」
ナマエがヒソカに向かって問いかける。
「どういうつもりも何も……ボクは自分の目的を達成したいだけさ♥」
ナマエを抱き寄せると、その髪にキスを落としながらヒソカは続けた。
「ナマエは何も心配しなくていい♠」
ヒソカの言葉に一抹の不安を覚えながらも、ナマエは黙って頷いた。
「あった!本物」
シズクが見つけた【緋の眼】を触りながら、コルトピはコピーの在処を探った。
「判った。同じ形の物は、あっちの方角……だいたい2500メートル。急いだ方がいいよ。コピーしたの昨日の夜だから、あと数時間で消えちゃうから」
「地図あるか?」
「ほい」
フィンクスから地図を受け取ったクロロは、アジトの場所からコルトピが示した方角へと距離を測った。
「ここから約2500……ホテルベーチタクル……!」
「団長、オレに行かせてくれ。頼む」
ノブナガの申し出に、クロロは一瞬考えて答えた。
「いいだろう。その代わりオレと一緒だ。単独行動は許さない」
「了解!!イエス!」
「パク、マチ、シズク。お前達も一緒に来い。メンバー交代。シャル、コルトピと代われ」
「OK」
「それじゃ、行動開始!」
クロロが命を下すと、それぞれが動き出した。
待機組に混ざってアジトに残ったナマエは、何をするでもなくただただヒソカの隣に腰を落ち着けていた。
どの位時間が経ったのかは覚えていない。気付いたら、フィンクス・フェイタン・シャルナークの3人が消えていた。
「ん?あの3人はどこに行ったの?」
「団長が攫われたって呼び出されて、出て行ったよ♣」
「ふーん……やっぱりまだ諦めて無かったのか。残念」
「そんなに彼の事が大事なのかい?」
苛立ちを隠そうともせずに、ヒソカはナマエを見た。
「ヒソカが嫉妬する程の事じゃないよ。ただ、こっちの真意が伝わらなかったのが少し悲しいだけ」
「その割には、無表情だね♠」
「知らなかった?怒りの感情が頂点を通り過ぎると、表情筋は動かないんだよ」
「へェ……♦それでも、ボク以外に意識を向けるのは感心出来ないな♠」
「前に言ったでしょ?ヒソカ以外は男として見てないって。クラピカ君もその内の1人。嫉妬するだけ無駄だよ」
ヒソカを見ようともせずに、ナマエは言い切った。
それからまた暫くすると、フランクリンの携帯が鳴った。
「7人とも戻るそうだ。10人揃ってねーと団長が死ぬ……か。人質を連絡係りに使うとはな。頭の良いヤロウだ」