ヨークシンシティ
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「さっきも言ってたけど、【掟の剣】って言うんだから何かを守らせるわけだろ?」
「そう。それが団長の挙げた2つの命令である可能性は高い。あとは鎖野郎への【攻撃不可】とかあるかもね。確認は出来ないけど、多分約束を破ったら死ぬって事だと思うよ」
シャルナークの解釈を聞きながら、団員達はあーでもないこーでもないと話し合っていた。
そんな彼等を見て、ヒソカは自身の思惑通りに事が進んでいる事にほくそ笑んだ。
「ボクはここに残るよ♥死ぬ前にナマエとやりたい事が沢山あるんでね♥仮宿は離れない♦」
「ウボォー、ヒソカ、シズク、パクノダ、シャルナーク。半分まであと1人……他には死の予言が出た者はいないんだな?」
「じゃ、オレかフェイタンかコルトピだな。オレ達、データ不足で占ってさえ貰えてねーから。ところで、懐郷病ってなんだ?」
「ホームシックの事だろ。ホームに戻ろうとすると、半分死ぬって事だ」
「なーるほど」
「団長、どうする?退くか、残るか」
暫しの沈黙が辺りを包んだ。
「残ろう」
「それじゃ、班を決める。来週はこの班を基本に動き、単独行動は絶対に避ける事」
残る事を選択したクロロは、団員を前に班での行動を指示した。
「シズク、パクノダ、マチ。コルトピ、フィンクス、フェイタン」
「データ不足チームね」
「ノブナガとシャルナークはオレと。ボノレノフ、フランクリン、ヒソカはここで待機。ナマエはオレと……と言いたい所だが、ヒソカといろ」
「団長、1ついい?子供がさ、ここの場所知ってんだけど。まぁ、鎖野郎とは関係無いみたいなんだけど、やっぱりどうも気になるのよね」
「子供?」
「あ!そうだ、忘れてたぜ団長!!そいつの入団を推薦するぜ!!」
「ちょっと!こっちはそんなつもりで話をしてんじゃないよ!!」
「?」
ノブナガとマチの言葉に、クロロは話を聴く事にした。
「なる程。確かに面白そうな奴ではあるな……が、話を聴く限りそいつはクモには入らないだろう?」
「説得するさ。なんとしても連れてくるから、兎に角見てくれ」
「うむ」
「団長!ダメだよ、乗せられちゃ」
ノブナガの熱意に、クロロは少しだけ考えた。
「――で、マチ。お前が気になる事は?」
「あ。えーと、何となく……なんだけど」
「勘か。お前の勘は頼りになるからな。その子供、もしかしたら何か重大な繋がりがあるかもしれない。用心の為、アジトのダミーを増やしておくか。コルトピ、あと10棟いけるか?」
「50は平気。贋のアジトのどれかに誰かが侵入すればすぐ判るよ。ボクのコピー、【円】の役割も果たすから」
「全員で最終的な確認をしておこう。まずシャル」
コルトピにアジトのダミーを作らせたクロロは、最終確認に入った。
「ウボォーから聞いた鎖野郎の情報ってのは、前に話した分だけなんだな?」
「うん。ウボォーと一緒にハンターサイトでノストラードファミリーの構成員の顔写真、片っ端から調べてたんだ。その時、ウボォーが『こいつ等だ!!』って言ったのが、この写真の中の上段3人」
クロロに資料を渡しながら、シャルナークは続けた。
「ウボォーは奴等の宿泊場所が判った時点で行っちゃったけど、オレはその後も少し調べてみてこいつ等が娘のボディガードだって事が判ったんだ」
「それが1日の深夜だな。オレも昨日そのサイトを調べてみた。これがノストラードファミリー、ボスの娘だ」
「そうか、会って【能力】盗んだんだったな」
自身で調べた情報を見せながら、クロロは言った。
「そして、こっちがオレが調べた時のボディガードの写真リスト。更に2人加わっている」
「すげ……」
「もう新しい情報に変わってたの?」
「これを調べてから丸一日近く経ってる。シャル、後でもう一度このサイト確認してみてくれ」
「アイ・サー」
「ボディガード7人もしくはそれ以上……か娘っ子1人に大層なこったな」
「親バカなんだろ」
「娘自身より、その【能力】の方が大事な様だ。父親は娘の占いで現在の地位を築いたらしいからな。それを面白く思ってない連中もいるんだろう」
「そう。それが団長の挙げた2つの命令である可能性は高い。あとは鎖野郎への【攻撃不可】とかあるかもね。確認は出来ないけど、多分約束を破ったら死ぬって事だと思うよ」
シャルナークの解釈を聞きながら、団員達はあーでもないこーでもないと話し合っていた。
そんな彼等を見て、ヒソカは自身の思惑通りに事が進んでいる事にほくそ笑んだ。
「ボクはここに残るよ♥死ぬ前にナマエとやりたい事が沢山あるんでね♥仮宿は離れない♦」
「ウボォー、ヒソカ、シズク、パクノダ、シャルナーク。半分まであと1人……他には死の予言が出た者はいないんだな?」
「じゃ、オレかフェイタンかコルトピだな。オレ達、データ不足で占ってさえ貰えてねーから。ところで、懐郷病ってなんだ?」
「ホームシックの事だろ。ホームに戻ろうとすると、半分死ぬって事だ」
「なーるほど」
「団長、どうする?退くか、残るか」
暫しの沈黙が辺りを包んだ。
「残ろう」
「それじゃ、班を決める。来週はこの班を基本に動き、単独行動は絶対に避ける事」
残る事を選択したクロロは、団員を前に班での行動を指示した。
「シズク、パクノダ、マチ。コルトピ、フィンクス、フェイタン」
「データ不足チームね」
「ノブナガとシャルナークはオレと。ボノレノフ、フランクリン、ヒソカはここで待機。ナマエはオレと……と言いたい所だが、ヒソカといろ」
「団長、1ついい?子供がさ、ここの場所知ってんだけど。まぁ、鎖野郎とは関係無いみたいなんだけど、やっぱりどうも気になるのよね」
「子供?」
「あ!そうだ、忘れてたぜ団長!!そいつの入団を推薦するぜ!!」
「ちょっと!こっちはそんなつもりで話をしてんじゃないよ!!」
「?」
ノブナガとマチの言葉に、クロロは話を聴く事にした。
「なる程。確かに面白そうな奴ではあるな……が、話を聴く限りそいつはクモには入らないだろう?」
「説得するさ。なんとしても連れてくるから、兎に角見てくれ」
「うむ」
「団長!ダメだよ、乗せられちゃ」
ノブナガの熱意に、クロロは少しだけ考えた。
「――で、マチ。お前が気になる事は?」
「あ。えーと、何となく……なんだけど」
「勘か。お前の勘は頼りになるからな。その子供、もしかしたら何か重大な繋がりがあるかもしれない。用心の為、アジトのダミーを増やしておくか。コルトピ、あと10棟いけるか?」
「50は平気。贋のアジトのどれかに誰かが侵入すればすぐ判るよ。ボクのコピー、【円】の役割も果たすから」
「全員で最終的な確認をしておこう。まずシャル」
コルトピにアジトのダミーを作らせたクロロは、最終確認に入った。
「ウボォーから聞いた鎖野郎の情報ってのは、前に話した分だけなんだな?」
「うん。ウボォーと一緒にハンターサイトでノストラードファミリーの構成員の顔写真、片っ端から調べてたんだ。その時、ウボォーが『こいつ等だ!!』って言ったのが、この写真の中の上段3人」
クロロに資料を渡しながら、シャルナークは続けた。
「ウボォーは奴等の宿泊場所が判った時点で行っちゃったけど、オレはその後も少し調べてみてこいつ等が娘のボディガードだって事が判ったんだ」
「それが1日の深夜だな。オレも昨日そのサイトを調べてみた。これがノストラードファミリー、ボスの娘だ」
「そうか、会って【能力】盗んだんだったな」
自身で調べた情報を見せながら、クロロは言った。
「そして、こっちがオレが調べた時のボディガードの写真リスト。更に2人加わっている」
「すげ……」
「もう新しい情報に変わってたの?」
「これを調べてから丸一日近く経ってる。シャル、後でもう一度このサイト確認してみてくれ」
「アイ・サー」
「ボディガード7人もしくはそれ以上……か娘っ子1人に大層なこったな」
「親バカなんだろ」
「娘自身より、その【能力】の方が大事な様だ。父親は娘の占いで現在の地位を築いたらしいからな。それを面白く思ってない連中もいるんだろう」