ヨークシンシティ
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書き終わったクロロから紙を受け取ったノブナガは、その内容を見て目を見開いた。
「詩の形を借りた100Z%当たる予知能力だ。ある女から盗んだ。こっちはオレが占って貰った物。ウボォーの事など全く知らない女だ。オレ達がマフィアの競売を襲う事も、こいつに予言されてた訳だ。【十老頭】にはファンがいたらしい」
「なる程。それで合点がいく」
「ノブナガのは、どんな占いが出たんですか?」
「自動書記と言ってな。オレには内容は分からない。ノブナガ本人に訊けよ」
ノブナガは黙って占いを眺めている。
「「?」」
「ちなみに占いは4~5つの4行詩から成る。それが今月の週ごとに起こる事を予言している」
「…………」
「どうなんだ?ノブナガ」
「来週、恐らく5人死ぬな」
「誰だ?その5人って」
「知らねェよ。オレにゃさっぱり理解出来ねェ。辛うじて解るのは2番目の詩。蜘蛛の手足が半分になるってとこ位だ。蜘蛛の手足はオレ達団員の事だろうから、半分って事はウボォーの他5人って事だろ?」
「ちょっと見せて」
シズクがフランクリンと共に、ノブナガから受け取った占いを読む。
「オレの占いにも同じ様に出ていた。多分、他の団員を占っても同じ様な結果が出るだろう」
「団長、ちょっとあたし占ってみて下さい」
シズクはクロロに自分を占うように促し、その結果を受け取った。
「やっぱりそうだ。来週死ぬの、あたしです」
特に驚く事もなく、シズクは片手を上げて言い切った。
「マジか」
「うん。だって2週目までしか占いないもん。あとね、パクノダとシャルナークも死ぬよ。【緋の眼】ってのが誰なのか分かんないけど」
「何で分かる?」
「これね、暦の月が団員の番号を表してるみたい。霜月は11月。ウボォーの団員番号ね」
「その通り。菊が9で、葉が8で、涸れるが6をそれぞれ暗示している。更に涸れ落ちるが枯れ落ちると掛かり、死を示すと見ていいだろう」
「【緋の眼】はオレ達の誰かじゃない。十中八九、鎖野郎の事だろう」
「「「!」」」
フィンクスの発言に、団員達は息を呑んだ。
「【緋の眼】……思い出した。目が赤くなる連中ね」
「生き残りがいたという事か」
「そいつも死ぬって事か?」
「判らんぜ。血だらけで地に臥してるだけじゃあ」
「…………」
「これで解ったろ?ノブナガ。このまま鎖野郎と闘り合うと被害が大きい。戦力半減だよ?オレやノブナガの【能力】はいくらでも代わりが利くけど、シズクとパクノダはレアなんだ。旅団として失う訳にはいかない」
すっかり暗くなった空からは、相変わらず雷の音が聞こえてきている。
「今日が9月の第一週目の土曜日。今日中にホームに戻れば、来週鎖野郎に会う事はまずないだろう。悪い予言を回避するチャンスが与えられてる所が、この予知能力の最大の利点だ。オレ達がこの地を離れて鎖野郎と戦いさえしなければ、逆に100%この予言は成就しない」
ノブナガは黙って何かを考え込んでいた。
「ノブナガ」
クロロの呼び掛けに、ノブナガは思考の世界から現実へと意識を戻す。
「お前やウボォーは特攻だ。死ぬのも仕事の1つに含まれる。お前等、進んで捨て石になる事を選んだんじゃなかったか?」
「…………そうだ」
「シズク・パク・シャルは主に情報・処理部隊。オレ達全身の行動を補佐する生命線だ。こいつ等の盾になって守るのがお前の役目じゃないのか?違うか?」
クロロの言葉に、ノブナガは何も言えずにいた。
「旅団の立場を忘れてダダ捏ねてんのは、オレとお前どっちだ?」
ノブナガは黙ってクロロを見つめ返している。
「何か言う事はあるか?」
「ねェよ……」
クロロとノブナガのやり取りが終わる頃には、外では雨が降り始めていた。
そんな空気の中、我関せずとヒソカは携帯でメールを打っていた。『死体はフェイク』、と。
「詩の形を借りた100Z%当たる予知能力だ。ある女から盗んだ。こっちはオレが占って貰った物。ウボォーの事など全く知らない女だ。オレ達がマフィアの競売を襲う事も、こいつに予言されてた訳だ。【十老頭】にはファンがいたらしい」
「なる程。それで合点がいく」
「ノブナガのは、どんな占いが出たんですか?」
「自動書記と言ってな。オレには内容は分からない。ノブナガ本人に訊けよ」
ノブナガは黙って占いを眺めている。
「「?」」
「ちなみに占いは4~5つの4行詩から成る。それが今月の週ごとに起こる事を予言している」
「…………」
「どうなんだ?ノブナガ」
「来週、恐らく5人死ぬな」
「誰だ?その5人って」
「知らねェよ。オレにゃさっぱり理解出来ねェ。辛うじて解るのは2番目の詩。蜘蛛の手足が半分になるってとこ位だ。蜘蛛の手足はオレ達団員の事だろうから、半分って事はウボォーの他5人って事だろ?」
「ちょっと見せて」
シズクがフランクリンと共に、ノブナガから受け取った占いを読む。
「オレの占いにも同じ様に出ていた。多分、他の団員を占っても同じ様な結果が出るだろう」
「団長、ちょっとあたし占ってみて下さい」
シズクはクロロに自分を占うように促し、その結果を受け取った。
「やっぱりそうだ。来週死ぬの、あたしです」
特に驚く事もなく、シズクは片手を上げて言い切った。
「マジか」
「うん。だって2週目までしか占いないもん。あとね、パクノダとシャルナークも死ぬよ。【緋の眼】ってのが誰なのか分かんないけど」
「何で分かる?」
「これね、暦の月が団員の番号を表してるみたい。霜月は11月。ウボォーの団員番号ね」
「その通り。菊が9で、葉が8で、涸れるが6をそれぞれ暗示している。更に涸れ落ちるが枯れ落ちると掛かり、死を示すと見ていいだろう」
「【緋の眼】はオレ達の誰かじゃない。十中八九、鎖野郎の事だろう」
「「「!」」」
フィンクスの発言に、団員達は息を呑んだ。
「【緋の眼】……思い出した。目が赤くなる連中ね」
「生き残りがいたという事か」
「そいつも死ぬって事か?」
「判らんぜ。血だらけで地に臥してるだけじゃあ」
「…………」
「これで解ったろ?ノブナガ。このまま鎖野郎と闘り合うと被害が大きい。戦力半減だよ?オレやノブナガの【能力】はいくらでも代わりが利くけど、シズクとパクノダはレアなんだ。旅団として失う訳にはいかない」
すっかり暗くなった空からは、相変わらず雷の音が聞こえてきている。
「今日が9月の第一週目の土曜日。今日中にホームに戻れば、来週鎖野郎に会う事はまずないだろう。悪い予言を回避するチャンスが与えられてる所が、この予知能力の最大の利点だ。オレ達がこの地を離れて鎖野郎と戦いさえしなければ、逆に100%この予言は成就しない」
ノブナガは黙って何かを考え込んでいた。
「ノブナガ」
クロロの呼び掛けに、ノブナガは思考の世界から現実へと意識を戻す。
「お前やウボォーは特攻だ。死ぬのも仕事の1つに含まれる。お前等、進んで捨て石になる事を選んだんじゃなかったか?」
「…………そうだ」
「シズク・パク・シャルは主に情報・処理部隊。オレ達全身の行動を補佐する生命線だ。こいつ等の盾になって守るのがお前の役目じゃないのか?違うか?」
クロロの言葉に、ノブナガは何も言えずにいた。
「旅団の立場を忘れてダダ捏ねてんのは、オレとお前どっちだ?」
ノブナガは黙ってクロロを見つめ返している。
「何か言う事はあるか?」
「ねェよ……」
クロロとノブナガのやり取りが終わる頃には、外では雨が降り始めていた。
そんな空気の中、我関せずとヒソカは携帯でメールを打っていた。『死体はフェイク』、と。