ヨークシンシティ
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「誰が諦めるかー!!」
ナマエの叫び声に、ヒソカはもとより他の団員までもがその視線をナマエに集中させた。
「どうしたんだい?」
いち早くナマエの元に来たヒソカは、後ろからナマエを抱きしめながら状況を訊いていた。
「団長がさ」
「団長が?」
「ナマエに『オレの女になれ』って言ったんだよ」
「へェ……それは聞き捨てならないね♣」
ナマエを抱き締める腕に力を込めながら、ヒソカはクロロを睨みつけた。
「ナマエ、オレの方がヒソカよりもお前を愛してやれるぞ?欲しい物は何だって与えてやる。だから、オレを選べ」
「団長♦」
「何だ」
「いくら団長相手でも、ナマエはあげないよ♠」
一触即発の空気になっているが、団員達は面白そうにそれを眺めていた。
大の大人が本気かどうかは知らないが、自分をモノの様に扱っている事に、ナマエは苛立ちを覚え始めていた。
「クロロさんさ、何か勘違いしてない?」
「……どういう意味だ?」
「他の女の子はどうか知らないけど、私は物が欲しくてヒソカと一緒にいるんじゃない」
「ほォ……なら、何が理由だ?」
「理由?そんなの簡単。私の【存在】を認めてくれたのがヒソカだから。【家族】が初めて認めてくれたのがヒソカだから。だから――私はヒソカ以外と付き合う気は毛頭ない!」
「くだらんな」
「くだらなくて結構。【家族】以外に認めて貰わなくても、私は何とも思わない。だから……邪魔だけはしないで」
キッと自身を睨みつけるナマエに、クロロは征服欲を駆り立てられていた。
「面白い」
「?」
「ますます欲しくなったよ」
「私は【物】じゃない!」
「誰が【物】扱いした?オレは純粋にナマエを欲しいと思ってるだけだ」
人懐っこい笑みを浮かべ、クロロはナマエを見つめた。その表情を見たヒソカは、心中穏やかではいられなかった。
「それが【物】扱いだって言ってるの!私は誰の【所有物】にもならない!!」
それだけ言い切ると、ナマエはヒソカの腕の中から抜け出し、部屋を出て行った。
「くくく、面白い女だ。追わなくていいのか?」
「追わないよ♣今はそっとしておくのが一番いい♦」
ナマエの全てを知っている。そんな自負からヒソカは去りゆくナマエの背中を黙って見送った。
「どーいう事だ?引き上げるってのはよ」
翌日、瓦礫の山と化している広間に集まった団員の中で、ノブナガがクロロに噛み付いていた。
「言葉の通りだ。今夜ここを立つ。今日でお宝は全部頂ける。それで終わりだ」
「…………まだだろ。鎖野郎を探し出す」
ノブナガの言葉に、場の空気が凍りだした。
「拘るな」
「ああ、拘るね」
「ノブナガ、いい加減にしねェか。団長命令だぞ……!」
フランクリンがノブナガを窘めるが、それに耳を貸すノブナガではなかった。
「本当にそりゃ団長としての命令か?クロロよ」
ノブナガの怒りに呼応するかの様に、空模様が怪しくなってきた。
先ほどまでは晴れ渡っていたにも関わらず、今では暗雲立ち込め、雷まで鳴り始めている。
「ノブナガ。オレの質問に答えろ」
クロロは何も無い所から1冊の本を出してノブナガに迫った。
「生年月日は?」
「…………あ?」
「生まれた年だよ。いつだ?」
「9月8日だ。70年のな」
「血液型は?」
「Bだ」
「名前は?」
「ノブナガ=ハザマだ。知ってんだろ!!何なんだよ。次は何が知りてーんだ!?」
「いや、もういい。それをこの紙に書いてくれ」
ノブナガに用意していた紙を渡し、質問した内容の答えを書かせるクロロ。
書き終わった紙を受け取ると、クロロはその紙に何かを書きだした。
ナマエの叫び声に、ヒソカはもとより他の団員までもがその視線をナマエに集中させた。
「どうしたんだい?」
いち早くナマエの元に来たヒソカは、後ろからナマエを抱きしめながら状況を訊いていた。
「団長がさ」
「団長が?」
「ナマエに『オレの女になれ』って言ったんだよ」
「へェ……それは聞き捨てならないね♣」
ナマエを抱き締める腕に力を込めながら、ヒソカはクロロを睨みつけた。
「ナマエ、オレの方がヒソカよりもお前を愛してやれるぞ?欲しい物は何だって与えてやる。だから、オレを選べ」
「団長♦」
「何だ」
「いくら団長相手でも、ナマエはあげないよ♠」
一触即発の空気になっているが、団員達は面白そうにそれを眺めていた。
大の大人が本気かどうかは知らないが、自分をモノの様に扱っている事に、ナマエは苛立ちを覚え始めていた。
「クロロさんさ、何か勘違いしてない?」
「……どういう意味だ?」
「他の女の子はどうか知らないけど、私は物が欲しくてヒソカと一緒にいるんじゃない」
「ほォ……なら、何が理由だ?」
「理由?そんなの簡単。私の【存在】を認めてくれたのがヒソカだから。【家族】が初めて認めてくれたのがヒソカだから。だから――私はヒソカ以外と付き合う気は毛頭ない!」
「くだらんな」
「くだらなくて結構。【家族】以外に認めて貰わなくても、私は何とも思わない。だから……邪魔だけはしないで」
キッと自身を睨みつけるナマエに、クロロは征服欲を駆り立てられていた。
「面白い」
「?」
「ますます欲しくなったよ」
「私は【物】じゃない!」
「誰が【物】扱いした?オレは純粋にナマエを欲しいと思ってるだけだ」
人懐っこい笑みを浮かべ、クロロはナマエを見つめた。その表情を見たヒソカは、心中穏やかではいられなかった。
「それが【物】扱いだって言ってるの!私は誰の【所有物】にもならない!!」
それだけ言い切ると、ナマエはヒソカの腕の中から抜け出し、部屋を出て行った。
「くくく、面白い女だ。追わなくていいのか?」
「追わないよ♣今はそっとしておくのが一番いい♦」
ナマエの全てを知っている。そんな自負からヒソカは去りゆくナマエの背中を黙って見送った。
「どーいう事だ?引き上げるってのはよ」
翌日、瓦礫の山と化している広間に集まった団員の中で、ノブナガがクロロに噛み付いていた。
「言葉の通りだ。今夜ここを立つ。今日でお宝は全部頂ける。それで終わりだ」
「…………まだだろ。鎖野郎を探し出す」
ノブナガの言葉に、場の空気が凍りだした。
「拘るな」
「ああ、拘るね」
「ノブナガ、いい加減にしねェか。団長命令だぞ……!」
フランクリンがノブナガを窘めるが、それに耳を貸すノブナガではなかった。
「本当にそりゃ団長としての命令か?クロロよ」
ノブナガの怒りに呼応するかの様に、空模様が怪しくなってきた。
先ほどまでは晴れ渡っていたにも関わらず、今では暗雲立ち込め、雷まで鳴り始めている。
「ノブナガ。オレの質問に答えろ」
クロロは何も無い所から1冊の本を出してノブナガに迫った。
「生年月日は?」
「…………あ?」
「生まれた年だよ。いつだ?」
「9月8日だ。70年のな」
「血液型は?」
「Bだ」
「名前は?」
「ノブナガ=ハザマだ。知ってんだろ!!何なんだよ。次は何が知りてーんだ!?」
「いや、もういい。それをこの紙に書いてくれ」
ノブナガに用意していた紙を渡し、質問した内容の答えを書かせるクロロ。
書き終わった紙を受け取ると、クロロはその紙に何かを書きだした。