同居生活
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「それは……そうですけど…………」
尻すぼみになりながら答えるナマエを、師匠は愛おしそうに見ていた。
「さて……ヒソカ君と言ったかな?」
「うん♦」
「ナマエの事、くれぐれも大事にしてくだされ。【白夜】はまだしも、【十夜】は怒らせると手に負えなくなるからね」
「【十夜】……あの狼か♣」
「【十夜】が怒る前に追い出すんで大丈夫ですよ……」
「ははは。まぁ、若い内は大いに恋を楽しみなさい。じゃあな、ナマエ。修行をサボるんじゃないよ?」
最期にナマエの頭を一撫でし、師匠は店から出て行った。
そんな師匠を見送りながら、ナマエは明日からの生活に不安を覚えたのであった。
家に帰り着くなり、食事の準備を始めるナマエ。
「今日は何だい?」
「面倒だから鍋。ヒソカに拒否権はない」
野菜を切りながら、ナマエは端的に答える。
「鍋?ジャポン料理かい?」
「そう。ヒソカのせいで疲れたから、手抜きさせて貰う」
そうは言ったものの、ナマエの手抜きはヒソカの認識とは違った。
市販のスープを使うのではなく、自作のスープで鍋を作っていたのである。
出来上がった鍋を前に、ヒソカは目を瞠った。
「これで手抜きなのかい?」
出てきた鍋を見て、ヒソカはナマエに確認した。
「うん。鍋は簡単だからね。十分手抜きだよ」
『さ、食べよう』と言い、ナマエは具を取り分けた。
「やっぱり、こうしてると恋人みたいだ♥」
「はいはい、分かったからさっさと食べなよ」
「♦」
ヒソカの言葉を聞き流し、ナマエは一足先に自分の分を食べ始めた。
「うん、普通に美味しいや」
「ナマエって……」
「ん?」
「笑ってる方がやっぱり可愛いね♥」
「……それ、今言う必要あるの?」
「うん♥ナマエの笑顔、初めて見たからね♠」
「あっそ」
呆れるナマエを余所に、ヒソカはよそわれた鍋の具を漸く食べ始めた。
シメまで食べ終わると、ナマエは食器を片付けまた何かを作り出す。
「何を作っているんだい?」
「お酒のツマミ。必要でしょ?」
「作るのかい?」
「買ってないんだし、作るしか無いでしょ。その為に、鍋も少なくしたんだし」
そう言うと、ナマエは黙々とツマミを作りに戻った。ヒソカはその姿をじっと見つめ、気づいたら頬が緩んでいた。
「はい、出来た。持ってって」
「うん♣」
言われた通り、大人しくツマミを持ってリビングへ戻って行く。
「お待たせ」
お酒を両手に持って、ナマエがリビングへ入っていくと、ヒソカは笑顔でそれを出迎えた。
「キモい」
「酷いな♦」
「本心じゃないでしょ、どうせ」
「おや、バレてたのかい?」
「ヒソカの言動、何となく判ってきたからね」
『はい』とヒソカにビールを手渡し、ナマエは座った。
「乾杯♠」
「乾杯……」
軽く缶をぶつけると、2人でお酒を飲み始めた。
飲み始めて小一時間程経った頃、ナマエに異変が起きた。どうやら酔いが回ってきた様だった。
「大丈夫かい?」
「ん。ちょっと眠くなってきた」
「もう眠るかい?」
「んー……もうちょい飲む」
そう言って、ナマエは新しい缶に手を付けた。
「――だからね、ヒソカ!」
「うん♦」
「【白夜】は過保護過ぎるんだよ!!」
「そうだね♣」
「【十夜】もそう!私が付き合う男、皆気に食わないって脅すんだよ?信じらんない!!」
「ボクなら気に入られるかもしれないよ?」
「それはない!無条件に近寄ってくる男、皆ダメ出しするから」
『だから長続きしないんだよ』と眉を下げて言うナマエに、ヒソカは満面の笑みで両腕を広げた。
「おいで、ナマエ♥」
「?」
「いいから、おいで♥」
「……うん」
普段なら拒絶するナマエが、この時ばかりはヒソカの言う事に大人しく従った。
「何?」
「ボクは本気で君が好きだ、ナマエ♥」
「うん」
「だから、ボクと付き合ってくれないかい?」
尻すぼみになりながら答えるナマエを、師匠は愛おしそうに見ていた。
「さて……ヒソカ君と言ったかな?」
「うん♦」
「ナマエの事、くれぐれも大事にしてくだされ。【白夜】はまだしも、【十夜】は怒らせると手に負えなくなるからね」
「【十夜】……あの狼か♣」
「【十夜】が怒る前に追い出すんで大丈夫ですよ……」
「ははは。まぁ、若い内は大いに恋を楽しみなさい。じゃあな、ナマエ。修行をサボるんじゃないよ?」
最期にナマエの頭を一撫でし、師匠は店から出て行った。
そんな師匠を見送りながら、ナマエは明日からの生活に不安を覚えたのであった。
家に帰り着くなり、食事の準備を始めるナマエ。
「今日は何だい?」
「面倒だから鍋。ヒソカに拒否権はない」
野菜を切りながら、ナマエは端的に答える。
「鍋?ジャポン料理かい?」
「そう。ヒソカのせいで疲れたから、手抜きさせて貰う」
そうは言ったものの、ナマエの手抜きはヒソカの認識とは違った。
市販のスープを使うのではなく、自作のスープで鍋を作っていたのである。
出来上がった鍋を前に、ヒソカは目を瞠った。
「これで手抜きなのかい?」
出てきた鍋を見て、ヒソカはナマエに確認した。
「うん。鍋は簡単だからね。十分手抜きだよ」
『さ、食べよう』と言い、ナマエは具を取り分けた。
「やっぱり、こうしてると恋人みたいだ♥」
「はいはい、分かったからさっさと食べなよ」
「♦」
ヒソカの言葉を聞き流し、ナマエは一足先に自分の分を食べ始めた。
「うん、普通に美味しいや」
「ナマエって……」
「ん?」
「笑ってる方がやっぱり可愛いね♥」
「……それ、今言う必要あるの?」
「うん♥ナマエの笑顔、初めて見たからね♠」
「あっそ」
呆れるナマエを余所に、ヒソカはよそわれた鍋の具を漸く食べ始めた。
シメまで食べ終わると、ナマエは食器を片付けまた何かを作り出す。
「何を作っているんだい?」
「お酒のツマミ。必要でしょ?」
「作るのかい?」
「買ってないんだし、作るしか無いでしょ。その為に、鍋も少なくしたんだし」
そう言うと、ナマエは黙々とツマミを作りに戻った。ヒソカはその姿をじっと見つめ、気づいたら頬が緩んでいた。
「はい、出来た。持ってって」
「うん♣」
言われた通り、大人しくツマミを持ってリビングへ戻って行く。
「お待たせ」
お酒を両手に持って、ナマエがリビングへ入っていくと、ヒソカは笑顔でそれを出迎えた。
「キモい」
「酷いな♦」
「本心じゃないでしょ、どうせ」
「おや、バレてたのかい?」
「ヒソカの言動、何となく判ってきたからね」
『はい』とヒソカにビールを手渡し、ナマエは座った。
「乾杯♠」
「乾杯……」
軽く缶をぶつけると、2人でお酒を飲み始めた。
飲み始めて小一時間程経った頃、ナマエに異変が起きた。どうやら酔いが回ってきた様だった。
「大丈夫かい?」
「ん。ちょっと眠くなってきた」
「もう眠るかい?」
「んー……もうちょい飲む」
そう言って、ナマエは新しい缶に手を付けた。
「――だからね、ヒソカ!」
「うん♦」
「【白夜】は過保護過ぎるんだよ!!」
「そうだね♣」
「【十夜】もそう!私が付き合う男、皆気に食わないって脅すんだよ?信じらんない!!」
「ボクなら気に入られるかもしれないよ?」
「それはない!無条件に近寄ってくる男、皆ダメ出しするから」
『だから長続きしないんだよ』と眉を下げて言うナマエに、ヒソカは満面の笑みで両腕を広げた。
「おいで、ナマエ♥」
「?」
「いいから、おいで♥」
「……うん」
普段なら拒絶するナマエが、この時ばかりはヒソカの言う事に大人しく従った。
「何?」
「ボクは本気で君が好きだ、ナマエ♥」
「うん」
「だから、ボクと付き合ってくれないかい?」