ヨークシンシティ
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「髪で顔が隠れてるヤツがいるだろう?」
「あぁ、あの人ね」
「そう♠フェイクを作り出す【能力】さ♥」
「ふーん……なら、オークションを進行させてたのも、此処に競売品があるのも、そのコルトピって人の【能力】があったから?」
「そうだよ♠」
「へぇ……便利な【能力】だね」
「戦闘には向かない、ボクには不向きな【能力】だ♣」
「戦闘戦闘って、ヒソカはソレしか頭にないわけ?」
「ボクの頭の中は、戦闘かナマエの2つしかないよ♥」
「さいですか……おかわり貰ってくる」
持って来たお酒を飲み干し、缶を握りつぶしたナマエは、ヒソカから離れて団員達の集まっている輪の中へ向かった。
どんちゃん騒ぎをしている団員の中で、童顔の男がいち早くナマエに気付いた。
「あ、ナマエ!ヒソカなんかといないで、こっちで一緒に飲もうよ!」
「……名前も知らない奴と飲む気はないよ」
「あれ?自己紹介してなかったっけ?オレはシャルナーク。シャルでいいよ!」
シャルナークと名乗った童顔の男は、人懐っこい笑みを浮かべながらナマエに向かって手招きした。
「シャルね」
「ちなみに、あそこの強面がフィンクス。で、一番大きいのがフランクリン。包帯だらけのミイラみたいなのがボノレノフ。髪で顔が隠れてるのが――」
「コルトピさん、でしょ?」
「あれ?コルトピの事は知ってるんだ?」
「さっきヒソカから聞いた」
不思議そうに首を傾げるシャルナークに向かって、ナマエは事実を淡々と告げた。
「ふーん。なんでナマエはヒソカなんかと付き合ってるの?」
「何の話だ?」
シャルナークが心底理解できないといった面持ちでナマエに問いかけていると、そこに団長が入ってきた。
「ヒソカと付き合ってる理由。団長は気にならない?」
「……確かに気になるな。で、どうしてなんだ?」
「名前も知らないのに、教える訳ないでしょ」
顔を顰めながら答えるナマエに、クロロは声を出して笑った。
「くくくく。オレの名前を知らないのか?」
「知らないよ。旅団の名前は有名だけど、団員の情報なんて流れている訳無いじゃない」
「そうだな。オレはクロロ。クロロ=ルシルフルだ」
「そ。で、何で2人はヒソカと付き合ってる理由なんかに興味がある訳?私はヒソカの弱みにはならないよ?」
興味なさげに、目当てのお酒を手にしたナマエはプルタブに指を掛けた。
「ヒソカなんかに興味はないよ」
「同感だ。お前に興味があるんだ、ナマエ」
「そ。敢えて言うなら、ヒソカに嵌められた。それだけだよ」
「フッ……嵌められたのか」
「えー!じゃあ、愛情なんてないんじゃないの?」
「そりゃ最初は無かったよ。でも、今は違う」
「自分を嵌めた男なのに、か?」
ナマエの瞳を真っ直ぐに見つめ、クロロは疑問を投げかけた。
そんなクロロの視線にナマエはキョトンとしたが、次第にその顔には穏やかな笑みが浮かび上がり始めた。
「最初はね、ヒソカに対して苛立ちしか無かった。だけど、ヒソカの本音に触れる度にその苛立ちは無くなった。今はちゃんと愛情のある関係だよ。お互いに――ね」
「……った」
「ん?」
「お前が欲しくなったよ、ナマエ」
獲物を狙うかの様な視線でナマエを見つめながら、クロロは笑った。
「ヒソカなんか止めて、オレの女になれ」
「何で命令形なの?馬鹿なの?ねぇ、この人馬鹿なの?シャル」
冷めた眼で団長からシャルナークに視線を移すナマエ。
いきなりクロロから自分へと言葉の矛先が変わった事に驚いたシャルナークは、慌てながら答える。
「団長は馬鹿ってよりも、ジャイアニズムが激しいっていうか……うん、諦めて?」
「あぁ、あの人ね」
「そう♠フェイクを作り出す【能力】さ♥」
「ふーん……なら、オークションを進行させてたのも、此処に競売品があるのも、そのコルトピって人の【能力】があったから?」
「そうだよ♠」
「へぇ……便利な【能力】だね」
「戦闘には向かない、ボクには不向きな【能力】だ♣」
「戦闘戦闘って、ヒソカはソレしか頭にないわけ?」
「ボクの頭の中は、戦闘かナマエの2つしかないよ♥」
「さいですか……おかわり貰ってくる」
持って来たお酒を飲み干し、缶を握りつぶしたナマエは、ヒソカから離れて団員達の集まっている輪の中へ向かった。
どんちゃん騒ぎをしている団員の中で、童顔の男がいち早くナマエに気付いた。
「あ、ナマエ!ヒソカなんかといないで、こっちで一緒に飲もうよ!」
「……名前も知らない奴と飲む気はないよ」
「あれ?自己紹介してなかったっけ?オレはシャルナーク。シャルでいいよ!」
シャルナークと名乗った童顔の男は、人懐っこい笑みを浮かべながらナマエに向かって手招きした。
「シャルね」
「ちなみに、あそこの強面がフィンクス。で、一番大きいのがフランクリン。包帯だらけのミイラみたいなのがボノレノフ。髪で顔が隠れてるのが――」
「コルトピさん、でしょ?」
「あれ?コルトピの事は知ってるんだ?」
「さっきヒソカから聞いた」
不思議そうに首を傾げるシャルナークに向かって、ナマエは事実を淡々と告げた。
「ふーん。なんでナマエはヒソカなんかと付き合ってるの?」
「何の話だ?」
シャルナークが心底理解できないといった面持ちでナマエに問いかけていると、そこに団長が入ってきた。
「ヒソカと付き合ってる理由。団長は気にならない?」
「……確かに気になるな。で、どうしてなんだ?」
「名前も知らないのに、教える訳ないでしょ」
顔を顰めながら答えるナマエに、クロロは声を出して笑った。
「くくくく。オレの名前を知らないのか?」
「知らないよ。旅団の名前は有名だけど、団員の情報なんて流れている訳無いじゃない」
「そうだな。オレはクロロ。クロロ=ルシルフルだ」
「そ。で、何で2人はヒソカと付き合ってる理由なんかに興味がある訳?私はヒソカの弱みにはならないよ?」
興味なさげに、目当てのお酒を手にしたナマエはプルタブに指を掛けた。
「ヒソカなんかに興味はないよ」
「同感だ。お前に興味があるんだ、ナマエ」
「そ。敢えて言うなら、ヒソカに嵌められた。それだけだよ」
「フッ……嵌められたのか」
「えー!じゃあ、愛情なんてないんじゃないの?」
「そりゃ最初は無かったよ。でも、今は違う」
「自分を嵌めた男なのに、か?」
ナマエの瞳を真っ直ぐに見つめ、クロロは疑問を投げかけた。
そんなクロロの視線にナマエはキョトンとしたが、次第にその顔には穏やかな笑みが浮かび上がり始めた。
「最初はね、ヒソカに対して苛立ちしか無かった。だけど、ヒソカの本音に触れる度にその苛立ちは無くなった。今はちゃんと愛情のある関係だよ。お互いに――ね」
「……った」
「ん?」
「お前が欲しくなったよ、ナマエ」
獲物を狙うかの様な視線でナマエを見つめながら、クロロは笑った。
「ヒソカなんか止めて、オレの女になれ」
「何で命令形なの?馬鹿なの?ねぇ、この人馬鹿なの?シャル」
冷めた眼で団長からシャルナークに視線を移すナマエ。
いきなりクロロから自分へと言葉の矛先が変わった事に驚いたシャルナークは、慌てながら答える。
「団長は馬鹿ってよりも、ジャイアニズムが激しいっていうか……うん、諦めて?」