ヨークシンシティ
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「ったく……なんでこうも情報がないのよ」
苛立つマチを余所に、ヒソカは至極上機嫌だった。
暫く同じ事を繰り返していると、ヒソカとマチの携帯が鳴った。
「同時に鳴るって事は……」
「団長からのメールよ」
「セメタリービルで暴れるから来い、だって♦」
「セメタリービル?」
「オークション会場のビルよ」
「ふ~ん……そこに鎖野郎がいるの?」
あくまでも何も知らないという姿勢を貫くナマエ。
「さあね。でも――」
「でも?」
「『派手に殺れ!!』って条件付き♣」
「うわぁ……言っとくけど、私は殺さないからね?!」
団長からのメールを見て、ヒソカは楽しそうに表情を歪ませた。
「ここからは別行動を取らせて貰うよ♠」
「……理由は?」
ヒソカからの突然の申し出に、マチは顔を顰めた。
「ナマエの能力は見せたくないからね♣」
「ふーん……サボるんじゃないよ」
思うところはあるのだろうが、あまり深く追求する事もなく、マチはヒソカ達と別れた。
セメタリービルに近づくにつれ、四方八方で銃撃戦を繰り広げる音が聞こえてきた。
ナマエはヒソカに連れられ、とある高層ビルの屋上からその光景をただ眺めていた。
「絶景♪絶景♪」
「これを絶景だと思える、その神経に脱帽するよ」
「そうかい?」
怪しげな笑みを浮かべながら、ヒソカは眼下に広がる光景からナマエへと視線を移した。
「阿鼻叫喚の地獄絵図、絶景じゃないか♥」
「……ヒソカが理解出来なくなった。まぁ、元から理解不能な所あったけどさ」
「くくく♦」
オークション会場に集った団員達は、それぞれの持場に就いていた。
ナマエはヒソカとマチと共に、オークション会場を守っているマフィア達の殲滅をしていた。
あらかた片付いた所で、会場へと足を向ける。
会場のステージ脇に着くと、すでにオークションは始まっていた。
《お待たせしました、皆様!!では、これよりオークションを開始致します!!早速、本日最初の品を…………》
「ふう」
オークションの開始を見届けたマフィアの男が息を吐きながらこちらに向かってくる。
「ナマエ、ライターを♣」
小声で言われて、ヒソカに持っていたライターを渡したナマエ。
ヒソカには判っていたかの様に、マフィアの男は煙草を咥えポケットを弄りだした。
ナマエからライターを受け取ったヒソカは、マフィアの男に近づくと何も言わずにライターの火を点けた。
「お、すまねェな」
暗闇の中、ヒソカの顔が浮かび上がる。
「!!?」
マフィアの男が仲間ではないと気付いた時には、既に遅かった。マチの念糸を首に巻き付けられ、テコの原理でそのまま身体が宙に浮く。そして首を吊った形で絶命した。
その後、オークションは滞り無く終了した。一部の団員がマフィアに扮し、品物の受け渡しを行った。
ナマエはこの時、まだ何も知らなかった。団員が何故こんな事をしているのか。何故会場をまた強襲しなかったのかを。
「「「かんぱーい」」」
アジトに戻った団員達は、団長を中心に宴会を始めていた。
「残念♠慰めてあげようと思ったのに♥」
携帯を指先で回しながら、ヒソカは面白そうに呟いた。
「彼なら……慰めは必要ないよ」
自分とヒソカの分のお酒を持って来たナマエは、彼の隣に腰掛けながら笑った。
「アレで懲りてないんなら、今度はもっと痛めつけなきゃね」
「ナマエはドSだね♦」
「いやいやいや、別に快感とか思ってないからね?そこは間違えないでよ??」
ヒソカの発言を真っ向から否定し、缶に入ったお酒を飲みながらナマエは思っている事を素直に口に出した。
「一部の団員の死体が見つかったって騒ぎになってたけど……皆いるよね。なんで?」
「あぁ、アレか♣アレはコルトピの【能力】さ♦」
「コルトピ?」
苛立つマチを余所に、ヒソカは至極上機嫌だった。
暫く同じ事を繰り返していると、ヒソカとマチの携帯が鳴った。
「同時に鳴るって事は……」
「団長からのメールよ」
「セメタリービルで暴れるから来い、だって♦」
「セメタリービル?」
「オークション会場のビルよ」
「ふ~ん……そこに鎖野郎がいるの?」
あくまでも何も知らないという姿勢を貫くナマエ。
「さあね。でも――」
「でも?」
「『派手に殺れ!!』って条件付き♣」
「うわぁ……言っとくけど、私は殺さないからね?!」
団長からのメールを見て、ヒソカは楽しそうに表情を歪ませた。
「ここからは別行動を取らせて貰うよ♠」
「……理由は?」
ヒソカからの突然の申し出に、マチは顔を顰めた。
「ナマエの能力は見せたくないからね♣」
「ふーん……サボるんじゃないよ」
思うところはあるのだろうが、あまり深く追求する事もなく、マチはヒソカ達と別れた。
セメタリービルに近づくにつれ、四方八方で銃撃戦を繰り広げる音が聞こえてきた。
ナマエはヒソカに連れられ、とある高層ビルの屋上からその光景をただ眺めていた。
「絶景♪絶景♪」
「これを絶景だと思える、その神経に脱帽するよ」
「そうかい?」
怪しげな笑みを浮かべながら、ヒソカは眼下に広がる光景からナマエへと視線を移した。
「阿鼻叫喚の地獄絵図、絶景じゃないか♥」
「……ヒソカが理解出来なくなった。まぁ、元から理解不能な所あったけどさ」
「くくく♦」
オークション会場に集った団員達は、それぞれの持場に就いていた。
ナマエはヒソカとマチと共に、オークション会場を守っているマフィア達の殲滅をしていた。
あらかた片付いた所で、会場へと足を向ける。
会場のステージ脇に着くと、すでにオークションは始まっていた。
《お待たせしました、皆様!!では、これよりオークションを開始致します!!早速、本日最初の品を…………》
「ふう」
オークションの開始を見届けたマフィアの男が息を吐きながらこちらに向かってくる。
「ナマエ、ライターを♣」
小声で言われて、ヒソカに持っていたライターを渡したナマエ。
ヒソカには判っていたかの様に、マフィアの男は煙草を咥えポケットを弄りだした。
ナマエからライターを受け取ったヒソカは、マフィアの男に近づくと何も言わずにライターの火を点けた。
「お、すまねェな」
暗闇の中、ヒソカの顔が浮かび上がる。
「!!?」
マフィアの男が仲間ではないと気付いた時には、既に遅かった。マチの念糸を首に巻き付けられ、テコの原理でそのまま身体が宙に浮く。そして首を吊った形で絶命した。
その後、オークションは滞り無く終了した。一部の団員がマフィアに扮し、品物の受け渡しを行った。
ナマエはこの時、まだ何も知らなかった。団員が何故こんな事をしているのか。何故会場をまた強襲しなかったのかを。
「「「かんぱーい」」」
アジトに戻った団員達は、団長を中心に宴会を始めていた。
「残念♠慰めてあげようと思ったのに♥」
携帯を指先で回しながら、ヒソカは面白そうに呟いた。
「彼なら……慰めは必要ないよ」
自分とヒソカの分のお酒を持って来たナマエは、彼の隣に腰掛けながら笑った。
「アレで懲りてないんなら、今度はもっと痛めつけなきゃね」
「ナマエはドSだね♦」
「いやいやいや、別に快感とか思ってないからね?そこは間違えないでよ??」
ヒソカの発言を真っ向から否定し、缶に入ったお酒を飲みながらナマエは思っている事を素直に口に出した。
「一部の団員の死体が見つかったって騒ぎになってたけど……皆いるよね。なんで?」
「あぁ、アレか♣アレはコルトピの【能力】さ♦」
「コルトピ?」