ヨークシンシティ
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「奴ァ強化系でな。竹を割った様なガチンコ好きの単細胞だ。その半面、時間に煩くてよォ……よく遅刻が原因でオレやフランクリンと喧嘩になったが、オレは素の殴り合いじゃボコられっ放しだった。クモ設立前からの付き合いだ。オレが誰よりよく知ってる。あいつが戦って負けるわけがねェ。汚ねェ罠に掛けられたに決まってる!!ぜったいに許さねえ。何人ぶっ殺してでも探しだす」
ノブナガは泣いていた。
悲しんでいるというよりは、怒りに満ちている表情で泣いていた。
「鎖野郎はオレ達に強い恨みを持っている。最近、マフィアのノストラードファミリーに雇われた人物だ」
ノブナガの言葉に、キルアが反応を示した。
「直接知らなくても、噂で聞いたりしてねーかよく思いだせ。心当たりがあったら、今隠さず全部喋れよ」
「知らないね。例え知ってても、お前等なんかに教えるものか」
「あ?」
ゴンの言葉に、ノブナガは怒りを露わにした。
「仲間の為に泣けるんだね。血も涙もない連中だと思ってた」
ゴンを取り巻く空気が一変した。
「!?」
「だったら、なんでその気持をほんの少し……ほんの少しでいいから、お前らが殺した人達に――なんで分けてやれなかったんだ!!!」
ドガッという音を立てて、ゴンはノブナガの手をコンクリートに叩きつけた。
叩きつけたその瞬間、フェイタンが動いていた。
「!!」
「お前、調子乗りすぎね」
ゴンの左腕を後ろに拘束し、コンクリートの台に身体を押し付けるフェイタン。左腕を締め上げる力を弱める気配はなかった。
「ゴン!!」
「動くと切る♠」
「ヒソカッ?!」
「ナマエは黙ってて♦」
慌ててヒソカを止めようとするナマエを、ヒソカは一言で制した。
キルアの首筋にはヒソカのトランプが当てられ、そこから薄っすらと血が流れていた。
「質問に答えるね。鎖野郎知らないか?」
「言っただろ、お前らに教える事何か1つもない!!」
ゴンの言葉を聞いて、フェイタンの目が細まった。
「フェイタン!やめろ」
「何を止めるか?」
「オメェがやろうとしてる事だ」
「ワタシがやる事、お前判るのか?」
「腕へし折る気だろ」
「始めは指ね。軽く爪剥ぐ」
「どこでもいい。兎に角止めろ」
「何故、お前ワタシに命令するか?従う必要ないね」
フェイタンとのやり取りに苛立ったノブナガは、その腕でコンクリートの台を殴った。
「おい、やめとけノブナガ」
「ルール忘れてないだろうね」
「団員同士のマジ切れ御法度だよ」
「解ってるよ。揉めたらコインで、だろ?」
ノブナガはマチ達に止められ、1枚のコインを取り出した。そのコインには髑髏を背負ったクモが大きく描かれていた。
コインを宙に投げ、それを右手で掴み左腕に被せた。
「裏」
「表」
フェイタンとノブナガがそれぞれコインの表面を言い合い、ノブナガは右手を退けた。
「表。フェイタン、離してやれ」
ノブナガの言葉に、フェイタンは大人しくゴンから離れた。
「――で、どうすんのこの2人。まだ鎖野郎の事、聞き出せてないんでしょ?」
「知らねェなら開放してやればいいさ。どうだ?パクノダ」
「来る途中調べてみたけど、2人共本当に心当たりはないわね」
「ホント?」
「ええ。彼等に鎖野郎の記憶はないわ」
「珍しく外れたな、お前の勘」
「……おかしいね。まあ、パクノダが言うなら間違いないんだろうけど」
パクノダの言葉にどこか納得出来ていないマチ。
そのやり取りを見て、ヒソカはキルアから離れてナマエの元へと戻ってきた。
「おかえり」
「ただいま♥」
苛つきながらヒソカを見遣るナマエ。そんな彼女の変化に気付いたヒソカは、小声で話しかけた。
「怒ってるのかい?」
「まーね」
「でも、あぁでもしないとあの2人はもっと酷い目に遭ってたよ♣」
「……それでも、子供相手に手を出すのは許せない。ヒソカとの“約束”がなかったら、この場で全員伸してる」
拳を握りしめながら、ナマエは感情を隠そうとはしなかった。
ノブナガは泣いていた。
悲しんでいるというよりは、怒りに満ちている表情で泣いていた。
「鎖野郎はオレ達に強い恨みを持っている。最近、マフィアのノストラードファミリーに雇われた人物だ」
ノブナガの言葉に、キルアが反応を示した。
「直接知らなくても、噂で聞いたりしてねーかよく思いだせ。心当たりがあったら、今隠さず全部喋れよ」
「知らないね。例え知ってても、お前等なんかに教えるものか」
「あ?」
ゴンの言葉に、ノブナガは怒りを露わにした。
「仲間の為に泣けるんだね。血も涙もない連中だと思ってた」
ゴンを取り巻く空気が一変した。
「!?」
「だったら、なんでその気持をほんの少し……ほんの少しでいいから、お前らが殺した人達に――なんで分けてやれなかったんだ!!!」
ドガッという音を立てて、ゴンはノブナガの手をコンクリートに叩きつけた。
叩きつけたその瞬間、フェイタンが動いていた。
「!!」
「お前、調子乗りすぎね」
ゴンの左腕を後ろに拘束し、コンクリートの台に身体を押し付けるフェイタン。左腕を締め上げる力を弱める気配はなかった。
「ゴン!!」
「動くと切る♠」
「ヒソカッ?!」
「ナマエは黙ってて♦」
慌ててヒソカを止めようとするナマエを、ヒソカは一言で制した。
キルアの首筋にはヒソカのトランプが当てられ、そこから薄っすらと血が流れていた。
「質問に答えるね。鎖野郎知らないか?」
「言っただろ、お前らに教える事何か1つもない!!」
ゴンの言葉を聞いて、フェイタンの目が細まった。
「フェイタン!やめろ」
「何を止めるか?」
「オメェがやろうとしてる事だ」
「ワタシがやる事、お前判るのか?」
「腕へし折る気だろ」
「始めは指ね。軽く爪剥ぐ」
「どこでもいい。兎に角止めろ」
「何故、お前ワタシに命令するか?従う必要ないね」
フェイタンとのやり取りに苛立ったノブナガは、その腕でコンクリートの台を殴った。
「おい、やめとけノブナガ」
「ルール忘れてないだろうね」
「団員同士のマジ切れ御法度だよ」
「解ってるよ。揉めたらコインで、だろ?」
ノブナガはマチ達に止められ、1枚のコインを取り出した。そのコインには髑髏を背負ったクモが大きく描かれていた。
コインを宙に投げ、それを右手で掴み左腕に被せた。
「裏」
「表」
フェイタンとノブナガがそれぞれコインの表面を言い合い、ノブナガは右手を退けた。
「表。フェイタン、離してやれ」
ノブナガの言葉に、フェイタンは大人しくゴンから離れた。
「――で、どうすんのこの2人。まだ鎖野郎の事、聞き出せてないんでしょ?」
「知らねェなら開放してやればいいさ。どうだ?パクノダ」
「来る途中調べてみたけど、2人共本当に心当たりはないわね」
「ホント?」
「ええ。彼等に鎖野郎の記憶はないわ」
「珍しく外れたな、お前の勘」
「……おかしいね。まあ、パクノダが言うなら間違いないんだろうけど」
パクノダの言葉にどこか納得出来ていないマチ。
そのやり取りを見て、ヒソカはキルアから離れてナマエの元へと戻ってきた。
「おかえり」
「ただいま♥」
苛つきながらヒソカを見遣るナマエ。そんな彼女の変化に気付いたヒソカは、小声で話しかけた。
「怒ってるのかい?」
「まーね」
「でも、あぁでもしないとあの2人はもっと酷い目に遭ってたよ♣」
「……それでも、子供相手に手を出すのは許せない。ヒソカとの“約束”がなかったら、この場で全員伸してる」
拳を握りしめながら、ナマエは感情を隠そうとはしなかった。