同居生活
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スーパーに着いたナマエは、ヒソカを無視して買い物を始めた。
ある程度食材を買い物カゴに入れた所で、カゴを持っていた手が軽くなる。
不思議に思いカゴを持っていた手を見ると、いつの間にか隣にいたヒソカがそのカゴを持っていた。
不思議そうにその光景を見つめていると、ヒソカがニコリと笑った。
「女のコがこんな重い物を持っちゃいけないよ♦」
「あのね……」
「いいから♠」
「ハァ……分かったから、この手を放して」
「放したら、また1人で行っちゃうだろ?」
『だから放さない♣』とヒソカは笑顔で言い切った。
カゴを奪われたと思ったら、左手がヒソカに握られていたのだ。
不満感たっぷりの顔で抗議するも、ヒソカは意に介さなかった。
これ以上言い争っても他の客の迷惑になると諦めたナマエは、手を放す事を諦めてそのまま買い物を続行した。
「ナマエ♥」
「何?」
「お酒、買ってもいいかい?」
「好きにすれば?」
「うん♣ナマエも飲むだろ?」
「要らない」
「お酒は嫌いかい?」
「……好きだけど、【白夜】に止められてるから」
料理の材料を選びながら、ナマエはヒソカを見る事無く答えた。
「理由は?」
「お酒飲むと、【白夜】達の手に負えなくなるんだってさ」
「へェ……それは気になるねェ♠ボクが面倒見るから、今日は飲まないかい?」
暫し考え、ナマエは了承した。
「どうなっても知らないからね?」
「大丈夫♥」
そうして必要な物をカゴに入れ揃え、会計に向かった時に事件は起きた。
「ナマエ」
「ん?ゲッ……」
「おや……ナマエの知り合いかい?」
「……私の師匠」
「へェ……美味しそうだ♥」
禍々しい気を発しながら、ヒソカは舌舐めずりした。
「ヒソカ、師匠に何かしたら……追い出すからね?」
「……残念♦」
「何だ、連絡が無いと思ったら――やっと彼氏が出来たのか?」
「違います!!」
「♠」
ナマエが師匠と呼んだ初老の男性は、ヒソカを見るなりにこやかな笑みを浮かべた。
「君も使えるようだね。ナマエとはどういう関係だい?」
「彼氏候補♥」
「巫山戯んな!!」
「嫌だなァ……本気だと言っただろう?」
「本気でも嫌だって言ったよね?!」
「照れちゃって、ナマエは可愛いなァ♥」
「……師匠、この変態は無視して下さい」
「酷いな♣」
「おやおや。君、ナマエを口説くのは大変だよ?」
「うん♠解ってるよ♦」
ヒソカを無視する様に頼んだにも関わらず、ナマエの師匠はヒソカと向き合って話しだした。
「ナマエと付き合いたいのであれば、まずは【白夜】を説得するんだね」
「【白夜】……?ああ、あの言葉を話す狐か♠」
「おや、もう会ったのかい?ナマエが【白夜】と会わせるのは、ごく一部の人間だけなんだよ」
「アレは仕方が無かったんですよ……ってか、私の話は無視ですか?師匠…………」
ナマエの懇願に、師匠は漸くナマエと視線を合わせた。
その顔は親が子供を見る様な、慈愛に満ちた表情を湛えていた。
「良い青年じゃないか、ナマエ。彼の何処が気に入らないんだい?」
「全てです!全て!!」
「ほら、そんなに声を張り上げちゃ目立っちゃうよ?」
「ヒソカは黙ってろ!師匠、【白夜】には会わせたんじゃなく、【白夜】といる所に遭遇しただけですからね?!」
「ほぅ。それで、【白夜】は何と?」
「……何も言ってませんよ。【十夜】は嫌いだって言ってましたけど」
剥れるナマエの頭を撫でながら、師匠は声を出して笑い出した。
「ははは。【十夜】はナマエが大好きだからな。近づいてくる男は無条件で嫌うだけだろう?今までもそうだったじゃないか」
ある程度食材を買い物カゴに入れた所で、カゴを持っていた手が軽くなる。
不思議に思いカゴを持っていた手を見ると、いつの間にか隣にいたヒソカがそのカゴを持っていた。
不思議そうにその光景を見つめていると、ヒソカがニコリと笑った。
「女のコがこんな重い物を持っちゃいけないよ♦」
「あのね……」
「いいから♠」
「ハァ……分かったから、この手を放して」
「放したら、また1人で行っちゃうだろ?」
『だから放さない♣』とヒソカは笑顔で言い切った。
カゴを奪われたと思ったら、左手がヒソカに握られていたのだ。
不満感たっぷりの顔で抗議するも、ヒソカは意に介さなかった。
これ以上言い争っても他の客の迷惑になると諦めたナマエは、手を放す事を諦めてそのまま買い物を続行した。
「ナマエ♥」
「何?」
「お酒、買ってもいいかい?」
「好きにすれば?」
「うん♣ナマエも飲むだろ?」
「要らない」
「お酒は嫌いかい?」
「……好きだけど、【白夜】に止められてるから」
料理の材料を選びながら、ナマエはヒソカを見る事無く答えた。
「理由は?」
「お酒飲むと、【白夜】達の手に負えなくなるんだってさ」
「へェ……それは気になるねェ♠ボクが面倒見るから、今日は飲まないかい?」
暫し考え、ナマエは了承した。
「どうなっても知らないからね?」
「大丈夫♥」
そうして必要な物をカゴに入れ揃え、会計に向かった時に事件は起きた。
「ナマエ」
「ん?ゲッ……」
「おや……ナマエの知り合いかい?」
「……私の師匠」
「へェ……美味しそうだ♥」
禍々しい気を発しながら、ヒソカは舌舐めずりした。
「ヒソカ、師匠に何かしたら……追い出すからね?」
「……残念♦」
「何だ、連絡が無いと思ったら――やっと彼氏が出来たのか?」
「違います!!」
「♠」
ナマエが師匠と呼んだ初老の男性は、ヒソカを見るなりにこやかな笑みを浮かべた。
「君も使えるようだね。ナマエとはどういう関係だい?」
「彼氏候補♥」
「巫山戯んな!!」
「嫌だなァ……本気だと言っただろう?」
「本気でも嫌だって言ったよね?!」
「照れちゃって、ナマエは可愛いなァ♥」
「……師匠、この変態は無視して下さい」
「酷いな♣」
「おやおや。君、ナマエを口説くのは大変だよ?」
「うん♠解ってるよ♦」
ヒソカを無視する様に頼んだにも関わらず、ナマエの師匠はヒソカと向き合って話しだした。
「ナマエと付き合いたいのであれば、まずは【白夜】を説得するんだね」
「【白夜】……?ああ、あの言葉を話す狐か♠」
「おや、もう会ったのかい?ナマエが【白夜】と会わせるのは、ごく一部の人間だけなんだよ」
「アレは仕方が無かったんですよ……ってか、私の話は無視ですか?師匠…………」
ナマエの懇願に、師匠は漸くナマエと視線を合わせた。
その顔は親が子供を見る様な、慈愛に満ちた表情を湛えていた。
「良い青年じゃないか、ナマエ。彼の何処が気に入らないんだい?」
「全てです!全て!!」
「ほら、そんなに声を張り上げちゃ目立っちゃうよ?」
「ヒソカは黙ってろ!師匠、【白夜】には会わせたんじゃなく、【白夜】といる所に遭遇しただけですからね?!」
「ほぅ。それで、【白夜】は何と?」
「……何も言ってませんよ。【十夜】は嫌いだって言ってましたけど」
剥れるナマエの頭を撫でながら、師匠は声を出して笑い出した。
「ははは。【十夜】はナマエが大好きだからな。近づいてくる男は無条件で嫌うだけだろう?今までもそうだったじゃないか」