奇劇
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「フン。行くぞセバスチャン、ナマエ」
「は」
「はーい」
「さーそれではお待ちかね~。新人の部屋割り発表どすえ~」
「はい……」
「なんやスマイル、元気ないで~。スマイル、スマイル!」
「は……ハイ……」
練習のキツさにヘバッているシエルは息切れが収まらずにいた。
「厳正なるアミダクジの結果、スマイルは8番テント。ルームメイトはこいつ」
ニコリと笑いかけるソバカスの人物に、シエルは軽く頭を下げた。
「で、ブラックは9番テント」
「!!?セバ……ブラックと僕は同室じゃないんですか!?」
「うん?そーやけど?」
「あははは。スマイルはホント、ブラックにべったりだな~」
「そ、そういう意味じゃなく」
「そろそろ自立しろよ」
「やっぱり僕はブラックと一緒がい――」
焦るシエルを無視し、ジョーカーは部屋割りの発表を続けた。
「ほんでブラックのルームメイトは――スーツな!」
ジョーカーの言葉に、セバスチャンとウィリアムは凍りついた。
「あ、セイレーンは10番テント。一人部屋な。空いてるのが男のテントしかなかったもんやから」
「マジ?」
「お~、マジよ♫」
「やりッ!」
「んなッ!!??」
「はははー」
「ブラックとスマイルは元から仲良しだし、新しい友達増やすチャンスじゃん♫よかったなー」
「じゃーウチらは退散しよか。後は若いモン同士でー」
「ちょ、あのっ」
「じゃーおやすみなー」
取り残された5人はどうしようもない空気に包まれていた。
「最悪です」
「同じ言葉をお返ししますよ」
「これからよろしくな、スマイル!あくしゅー」
「…………はぁ……」
「んー、のんびり寝れる~♪」
やがて朝になり、ナマエ達新人は朝食の準備をする事になった。
「なんです、その格好は?お一人ではお着替えもままならない様ですね」
「急いでたんだ」
ジャガイモが山盛りになっている小さな樽を懸命に持ち上げているシエル。
そんな彼の後ろ姿を見て、セバスチャンはある事に気づいた。
「おやおや、固結びではお一人でほどく時にご苦労なさいますよ」
いつもの様に接するセバスチャンとシエルをジーっと見つめる団員達。
「あははははは。スマイル~、ブラックはお前のおふくろじゃねーんだからさ~」
「ちが……っこれはクセ……いや、たまたまっっ」
ガタッと音を立てながら立ち上がって否定したシエルは、その後小声でセバスチャンに命令を下した。
「セバスチャン!ここにいる間は僕を主人として扱うな!放っておけ!」
「分かりました……では早速。スマイル、その皮の方が肉厚なジャガイモで何を作るおつもりです?」
「えっ……」
運んできた樽の半分のジャガイモを剥き終えていたシエルに、セバスチャンは意地悪く声を掛けた。
「あ゛ーッ、スマイル!!何やってんだお前~ッ。こんな山程むいちゃって!!!」
「スッスミマセン」
「あ~あ~、ドコ食やいいんだコレ……」
「仕方ありませんね。これはこのままカリカリに揚げてフィッシュ&チップスに致しましょう。たしかお魚もありましたし」
「あっオレそれ好き!」
「それはよかった。さぁ、セイレーンも手伝って下さいね」
「はいよ~」
セバスチャンに連れられ、ナマエはシエルが作った大量の皮という名のジャガイモの厚切りを持ってセバスチャンの後を追った。
調理にかかること数十分。様々な料理が出来上がり、周りが騒がしくなったと思っていたら団員達が突進してきた。
「ミートパイこちらでーす」
「おらあああ、てめえらどけえええ」
その中にはソバカスの人物に手を引っ張られながら集団に引っ張りこまれてくるシエルの姿もあった。
(いやぁ~……シエルにこの弱肉強食状態は無理あり過ぎるでしょ……)
結局シエルはパン1つを取っただけで料理は全て無くなった。
「さて、セイレーンの分は取ってありますから食べて下さい」
「へ?」
「調理担当は自分の分を確保しておくみたいなので、取っておきました」
「あ……ありがと、ブラック」
「どういたしまして」
「は」
「はーい」
「さーそれではお待ちかね~。新人の部屋割り発表どすえ~」
「はい……」
「なんやスマイル、元気ないで~。スマイル、スマイル!」
「は……ハイ……」
練習のキツさにヘバッているシエルは息切れが収まらずにいた。
「厳正なるアミダクジの結果、スマイルは8番テント。ルームメイトはこいつ」
ニコリと笑いかけるソバカスの人物に、シエルは軽く頭を下げた。
「で、ブラックは9番テント」
「!!?セバ……ブラックと僕は同室じゃないんですか!?」
「うん?そーやけど?」
「あははは。スマイルはホント、ブラックにべったりだな~」
「そ、そういう意味じゃなく」
「そろそろ自立しろよ」
「やっぱり僕はブラックと一緒がい――」
焦るシエルを無視し、ジョーカーは部屋割りの発表を続けた。
「ほんでブラックのルームメイトは――スーツな!」
ジョーカーの言葉に、セバスチャンとウィリアムは凍りついた。
「あ、セイレーンは10番テント。一人部屋な。空いてるのが男のテントしかなかったもんやから」
「マジ?」
「お~、マジよ♫」
「やりッ!」
「んなッ!!??」
「はははー」
「ブラックとスマイルは元から仲良しだし、新しい友達増やすチャンスじゃん♫よかったなー」
「じゃーウチらは退散しよか。後は若いモン同士でー」
「ちょ、あのっ」
「じゃーおやすみなー」
取り残された5人はどうしようもない空気に包まれていた。
「最悪です」
「同じ言葉をお返ししますよ」
「これからよろしくな、スマイル!あくしゅー」
「…………はぁ……」
「んー、のんびり寝れる~♪」
やがて朝になり、ナマエ達新人は朝食の準備をする事になった。
「なんです、その格好は?お一人ではお着替えもままならない様ですね」
「急いでたんだ」
ジャガイモが山盛りになっている小さな樽を懸命に持ち上げているシエル。
そんな彼の後ろ姿を見て、セバスチャンはある事に気づいた。
「おやおや、固結びではお一人でほどく時にご苦労なさいますよ」
いつもの様に接するセバスチャンとシエルをジーっと見つめる団員達。
「あははははは。スマイル~、ブラックはお前のおふくろじゃねーんだからさ~」
「ちが……っこれはクセ……いや、たまたまっっ」
ガタッと音を立てながら立ち上がって否定したシエルは、その後小声でセバスチャンに命令を下した。
「セバスチャン!ここにいる間は僕を主人として扱うな!放っておけ!」
「分かりました……では早速。スマイル、その皮の方が肉厚なジャガイモで何を作るおつもりです?」
「えっ……」
運んできた樽の半分のジャガイモを剥き終えていたシエルに、セバスチャンは意地悪く声を掛けた。
「あ゛ーッ、スマイル!!何やってんだお前~ッ。こんな山程むいちゃって!!!」
「スッスミマセン」
「あ~あ~、ドコ食やいいんだコレ……」
「仕方ありませんね。これはこのままカリカリに揚げてフィッシュ&チップスに致しましょう。たしかお魚もありましたし」
「あっオレそれ好き!」
「それはよかった。さぁ、セイレーンも手伝って下さいね」
「はいよ~」
セバスチャンに連れられ、ナマエはシエルが作った大量の皮という名のジャガイモの厚切りを持ってセバスチャンの後を追った。
調理にかかること数十分。様々な料理が出来上がり、周りが騒がしくなったと思っていたら団員達が突進してきた。
「ミートパイこちらでーす」
「おらあああ、てめえらどけえええ」
その中にはソバカスの人物に手を引っ張られながら集団に引っ張りこまれてくるシエルの姿もあった。
(いやぁ~……シエルにこの弱肉強食状態は無理あり過ぎるでしょ……)
結局シエルはパン1つを取っただけで料理は全て無くなった。
「さて、セイレーンの分は取ってありますから食べて下さい」
「へ?」
「調理担当は自分の分を確保しておくみたいなので、取っておきました」
「あ……ありがと、ブラック」
「どういたしまして」