奇劇
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「ど~だったかなぁ~。なんだか面白いモノを見れば思い出す気がするなぁ~。わかってるだろ、伯爵……小生に《アレ》をおくれよ。《極上の笑い》をさァ~。そ~したらなんでも教えてあげるヨ~」
迫り来るアンダーテイカーに、シエルはかなり退いていた。
「ヒッヒッ、ウヒヒ」
「……セバスチャン」
「……では」
溜息を吐きつつ、セバスチャンは手袋を嵌め直した。
「あれェ?今回も彼に頼っちゃうのかい~?ぐふふっ、伯爵は執事君がいないと何も出来ない子なのかなぁ~?ま、小生は面白ければ誰でもいいけどね。フヒ~」
「……私がやります」
ナマエは言うなりアンダーテイカーの髪を引っ張り、いきなり口付けた。
「“面白ければ”何をしてもいいんでしょう?」
ニッコリと笑みを浮かべながらアンダーテイカーを見つめるナマエ。
「おやおや、何としても伯爵にはやらせない気のようだねェ……小生は君でも構わないよォ~。でも、伯爵はどう思ってるんだろうねェ~。ヒッヒッ」
アンダーテイカーの馬鹿にした様な発言と、脳裏に浮かぶソーマの姿にシエルは苛立ちを隠そうとしなかった。
「僕がやる」
「やるんですか?」
「シエル、ここは私が――」
「お前達は出て行け。絶っっっっっっ対に中を覗くな。命令だ」
「……イエス、マイロード」
「……りょーかい」
店の外に追い出された二人は、何をするでもなくただドアの前に立って待っていた。
「ところでナマエ……」
「なに?」
「貴女は何をなさるつもりだったんです?」
「……」
突然の沈黙を破ったのはセバスチャンからの問い掛け。
「ナマエ?」
「……要は満足させればいいんでしょ?」
「ええ、そうですが……」
「なら方法はいくらでもある。ナニをしてでもシエルに情報提供をさせる。それが私の考えってとこ」
「……身体を張るつもりだったんですか?」
「まぁね」
「私にはソレを許さないのに、彼には身体を差し出すと?」
「それで必要な情報が手に入るならいくらでも差し出すよ、私は。でも、《心》はあげない」
「……それは――私が貴女を抱くことに問題がないと受け取ってもいいのですか?」
「シたけりゃすればいい。けど、《心》は好きになった相手にしか渡さない。それで満足出来るなら、好きにすればいい」
「本気なんですか?」
「私はシエルのためになるならなんだってするよ?」
凛とした表情でセバスチャンを見据えるナマエに、迷いはなかった。
「……坊っちゃんが好きなのですか?」
「好きだよ」
「それは――異性としてですか?」
「いや、なんだろう……家族愛ってのかな?拾って貰った恩もあるし、出来る事はなんでもしてあげたいと思ってるよ」
「……人間というのはやはり理解し難いですね」
「理解しようとしてないだけでしょ、セバスチャンの場合は」
「そうかもしれませんね。ですが――貴女の事は理解したいと思っていますよ」
言うなりセバスチャンはナマエを抱き寄せ、その唇に口付けた。
「いきなり何す……んっ」
抗議しようと口を開けた瞬間、その隙間からセバスチャンは舌を入れた。
「んっ……」
どの位そうしていたのかはわからない。息苦しさに耐え切れなくなり、ナマエはセバスチャンの胸を叩いた。
「やはり甘いですね……」
「ちょっ……いきなり何なの?!」
ナマエの唇を舐め上げ、満足そうに微笑むセバスチャン。
「何って……消毒です」
「は?」
「アンダーテイカーさんにキスをした貴女が悪いんですよ」
「だからって、なんでいきなりすんの!?」
「先に言ったら、貴女は拒むでしょう?」
「……」
「嫌がる貴女に無理強いをするつもりはありませんが……今回は貴女が悪いんですよ」
「……意味わかんない」
「私(悪魔)を本気にさせた貴女が悪いんです」
迫り来るアンダーテイカーに、シエルはかなり退いていた。
「ヒッヒッ、ウヒヒ」
「……セバスチャン」
「……では」
溜息を吐きつつ、セバスチャンは手袋を嵌め直した。
「あれェ?今回も彼に頼っちゃうのかい~?ぐふふっ、伯爵は執事君がいないと何も出来ない子なのかなぁ~?ま、小生は面白ければ誰でもいいけどね。フヒ~」
「……私がやります」
ナマエは言うなりアンダーテイカーの髪を引っ張り、いきなり口付けた。
「“面白ければ”何をしてもいいんでしょう?」
ニッコリと笑みを浮かべながらアンダーテイカーを見つめるナマエ。
「おやおや、何としても伯爵にはやらせない気のようだねェ……小生は君でも構わないよォ~。でも、伯爵はどう思ってるんだろうねェ~。ヒッヒッ」
アンダーテイカーの馬鹿にした様な発言と、脳裏に浮かぶソーマの姿にシエルは苛立ちを隠そうとしなかった。
「僕がやる」
「やるんですか?」
「シエル、ここは私が――」
「お前達は出て行け。絶っっっっっっ対に中を覗くな。命令だ」
「……イエス、マイロード」
「……りょーかい」
店の外に追い出された二人は、何をするでもなくただドアの前に立って待っていた。
「ところでナマエ……」
「なに?」
「貴女は何をなさるつもりだったんです?」
「……」
突然の沈黙を破ったのはセバスチャンからの問い掛け。
「ナマエ?」
「……要は満足させればいいんでしょ?」
「ええ、そうですが……」
「なら方法はいくらでもある。ナニをしてでもシエルに情報提供をさせる。それが私の考えってとこ」
「……身体を張るつもりだったんですか?」
「まぁね」
「私にはソレを許さないのに、彼には身体を差し出すと?」
「それで必要な情報が手に入るならいくらでも差し出すよ、私は。でも、《心》はあげない」
「……それは――私が貴女を抱くことに問題がないと受け取ってもいいのですか?」
「シたけりゃすればいい。けど、《心》は好きになった相手にしか渡さない。それで満足出来るなら、好きにすればいい」
「本気なんですか?」
「私はシエルのためになるならなんだってするよ?」
凛とした表情でセバスチャンを見据えるナマエに、迷いはなかった。
「……坊っちゃんが好きなのですか?」
「好きだよ」
「それは――異性としてですか?」
「いや、なんだろう……家族愛ってのかな?拾って貰った恩もあるし、出来る事はなんでもしてあげたいと思ってるよ」
「……人間というのはやはり理解し難いですね」
「理解しようとしてないだけでしょ、セバスチャンの場合は」
「そうかもしれませんね。ですが――貴女の事は理解したいと思っていますよ」
言うなりセバスチャンはナマエを抱き寄せ、その唇に口付けた。
「いきなり何す……んっ」
抗議しようと口を開けた瞬間、その隙間からセバスチャンは舌を入れた。
「んっ……」
どの位そうしていたのかはわからない。息苦しさに耐え切れなくなり、ナマエはセバスチャンの胸を叩いた。
「やはり甘いですね……」
「ちょっ……いきなり何なの?!」
ナマエの唇を舐め上げ、満足そうに微笑むセバスチャン。
「何って……消毒です」
「は?」
「アンダーテイカーさんにキスをした貴女が悪いんですよ」
「だからって、なんでいきなりすんの!?」
「先に言ったら、貴女は拒むでしょう?」
「……」
「嫌がる貴女に無理強いをするつもりはありませんが……今回は貴女が悪いんですよ」
「……意味わかんない」
「私(悪魔)を本気にさせた貴女が悪いんです」