狗
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「陛下とファントムハイヴが《終わった》と言うのだから、犯人はもう存在しないのだ」
言い終わると同時に。ランドルの背後にある扉が大きな音を立てて開いた。
一同の視線の先に居たのはアグニ。
「その事件、実は私――がッ!」
アグニが真相を言葉にしようとしたところで、セバスチャンがシャンパンの栓をアグニの顎に命中させた。
「おや……失礼。大丈夫ですか?」
セバスチャンが声をかけると、アグニは黙って頷いていた。
騒動が起こらずに済む、と安心しかけたところに今度はソーマがやって来た。
「あーハラがへった……あいつらに見つかる前に何か……あ」
「なんだ、こいつら?しかもインド人?」
「ランドル様、お騒がせして申し訳ありません。こちらのお二人は……」
セバスチャンは言いかけてシエルを伺った。
するとシエルは諦めたかのように溜息を吐いた。
「彼はベンガル藩王国王子ソーマ。そして従者のアグニ。英国文化を学ぶため我が家に滞在中の《友人》だ」
シエルの《友人》という単語に反応したソーマは、表情を明るくしシエルに抱きついた。
「シエル!やっと認めたな~!!やっぱりお前も俺を親友と思ってたんじゃないか!!」
「誰が親ゆ……ぐえっ」
思い切り抱きつかれたおかげで、シエルはなんとも言い難い声を出していた。
「シエルー」
「苦しい、やめろッ」
苦しむシエルを無視し、ソーマは抱きつくのを止めない。
その状態を特に気にする事無く、セバスチャンはシャンパンを注ぐ準備を進めた。
「今回の事件解決において、数々の困難を共に潜り抜けた方達です。どうぞお祝いの席に同席する事をお許し下さい」
ランドルのグラスにシャンパンを注ぎながら、ソーマとアグニの同席の許可を求めるセバスチャン。
特に異論は出ず、セバスチャンとナマエ以外が持っているグラスにシャンパンは注がれた。
「では改めて、事件解決を祝して乾杯!」
「申し訳ありません!!」
ランドルとアバーラインが帰った後、ソーマとアグニは正座させられていた。
「セバスチャン殿達にも止められていたのですがどうしても……!!」
「僕の関わりのない所でならお前が自首しようがどうでもいいがな、僕を巻き込むんじゃない!とばっちりは沢山だ」
「そうだぞアグニ。俺の親友に迷惑をかけるな。自首するのを禁ずる!これは命令だ!」
ソーマが当たり前のように命令すると、アグニは些かショックを受けたが最終的には受け入れた。
「ジョー・アーギャー……」
「さて、親友であるシエル直々に滞在許可も出たことだし寝るぞ、アグニ」
「はい」
今までの緊張感はどこへやら、一気に空気を変えるソーマ。
そんな空気にシエルは一瞬項垂れたが、すぐに持ち直した。
「……わかった。僕の家に滞在することは許可してやる。ただし!!働かない奴は僕の家には置かないことにしてる」
「働く?王子の俺が?」
「そうだ。そのかわり僕が給金を出してやる。つまりその金はお前が働いて得たお前の金ということだ。親から自立したいい男になるんだろう?」
「それもそうだな!!で、俺は何をすればいいんだ?」
言い終わると同時に。ランドルの背後にある扉が大きな音を立てて開いた。
一同の視線の先に居たのはアグニ。
「その事件、実は私――がッ!」
アグニが真相を言葉にしようとしたところで、セバスチャンがシャンパンの栓をアグニの顎に命中させた。
「おや……失礼。大丈夫ですか?」
セバスチャンが声をかけると、アグニは黙って頷いていた。
騒動が起こらずに済む、と安心しかけたところに今度はソーマがやって来た。
「あーハラがへった……あいつらに見つかる前に何か……あ」
「なんだ、こいつら?しかもインド人?」
「ランドル様、お騒がせして申し訳ありません。こちらのお二人は……」
セバスチャンは言いかけてシエルを伺った。
するとシエルは諦めたかのように溜息を吐いた。
「彼はベンガル藩王国王子ソーマ。そして従者のアグニ。英国文化を学ぶため我が家に滞在中の《友人》だ」
シエルの《友人》という単語に反応したソーマは、表情を明るくしシエルに抱きついた。
「シエル!やっと認めたな~!!やっぱりお前も俺を親友と思ってたんじゃないか!!」
「誰が親ゆ……ぐえっ」
思い切り抱きつかれたおかげで、シエルはなんとも言い難い声を出していた。
「シエルー」
「苦しい、やめろッ」
苦しむシエルを無視し、ソーマは抱きつくのを止めない。
その状態を特に気にする事無く、セバスチャンはシャンパンを注ぐ準備を進めた。
「今回の事件解決において、数々の困難を共に潜り抜けた方達です。どうぞお祝いの席に同席する事をお許し下さい」
ランドルのグラスにシャンパンを注ぎながら、ソーマとアグニの同席の許可を求めるセバスチャン。
特に異論は出ず、セバスチャンとナマエ以外が持っているグラスにシャンパンは注がれた。
「では改めて、事件解決を祝して乾杯!」
「申し訳ありません!!」
ランドルとアバーラインが帰った後、ソーマとアグニは正座させられていた。
「セバスチャン殿達にも止められていたのですがどうしても……!!」
「僕の関わりのない所でならお前が自首しようがどうでもいいがな、僕を巻き込むんじゃない!とばっちりは沢山だ」
「そうだぞアグニ。俺の親友に迷惑をかけるな。自首するのを禁ずる!これは命令だ!」
ソーマが当たり前のように命令すると、アグニは些かショックを受けたが最終的には受け入れた。
「ジョー・アーギャー……」
「さて、親友であるシエル直々に滞在許可も出たことだし寝るぞ、アグニ」
「はい」
今までの緊張感はどこへやら、一気に空気を変えるソーマ。
そんな空気にシエルは一瞬項垂れたが、すぐに持ち直した。
「……わかった。僕の家に滞在することは許可してやる。ただし!!働かない奴は僕の家には置かないことにしてる」
「働く?王子の俺が?」
「そうだ。そのかわり僕が給金を出してやる。つまりその金はお前が働いて得たお前の金ということだ。親から自立したいい男になるんだろう?」
「それもそうだな!!で、俺は何をすればいいんだ?」