パンダ
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『だからそんな顔すんな』と言うと、名前は乱暴に陵刀の頭を撫でてフイッと横を向いた。
「名前ちゃん」
「何?」
「好きだよ」
「うん」
「大好き」
「うん」
「愛してる」
「うん」
「だから、シよ?」
「それはヤダ」
「……チッ」
会話に流されて了承すると思っていた提案を拒否した名前に、陵刀は小さく舌打ちをした。
「司さんの事を信じるとは言ったし好きだけど、そういうのはまだ考えられない。どうしてもそういう事シたいんなら、他当たって」
「……僕は名前ちゃん相手だからシたいんだけど」
「なら暫く我慢するんだね」
「暫くって、どの位?」
「さぁ?だから、我慢出来ないようなら他当たればいいよ。ウチは気にしないから」
「……本気で言ってるの?」
「本気だよ。冗談でこんな事言わない。それに、ウチはそういうの無しでも一緒にいて安心出来る人の方がいい」
「分かった……名前ちゃんがそういう事シたくなるのを気長に待つよ。だから、一緒に寝るのだけは許してくれないかな?せめて好きなコと一緒に寝たいんだ」
「……キス以上の事しない?」
「約束する。キミの信頼を失う様な事はしないよ」
「ならいいよ。司さんを信じてるから」
「良かった♡」
陵刀は心底安心した様に微笑むと、立ち上がり名前の髪にキスをした。
「まだ濡れてるよ?」
「司さんの髪乾かしてたからね」
「じゃあ、僕が名前ちゃんの髪を乾かしてあげる♡タオル貸して」
名前の返事を聞く前に、陵刀はタオルを奪い取った。
そのまま優しく名前の髪を拭き、愉しそうに鼻歌を歌った。
「何がそんなに楽しいんだか……」
「好きなコとこういう時間を過ごすのって、楽しいよ?」
「そ」
「はい、乾いたよ」
名前の頭を撫でると、陵刀は自分の肩に掛けてあったタオルとともに、名前の髪を拭いたタオルを洗濯機に入れに行った。
戻って来た陵刀が見たのは、パソコンを起動している名前の姿だった。
「こんな時間に仕事でもするの?」
「うん。“compatibility”の方のね」
「へェ……見ててもいい?」
「いいけど……ちょっと時間掛かるから、先に寝てた方がいいかもよ?」
「僕は名前ちゃんと寝たいの♪」
「はいはい……」
陵刀の言葉に半ば呆れながらも、名前はメガネを掛けてパソコンの画面と向き合った。
「名前ちゃんって目が悪かったの?」
「いや、見えなくはないんだけどさ……」
「ないんだけど?」
「スイッチの代わり、かな」
「ふーん……スイッチ入れなきゃいけないような事なの?」
「まぁね。皆から集めたキーワードを使って歌詞創るからさ。“compatibility”モードにならないと書けないし」
そう言うと、メーラーを立ち上げてバンドメンバーからのメールをピックアップしていく名前。
「“くだらないならば吐き出せばいい”……“信じ切れないなら疑えばいい”……ネガティブだね、また」
「ま、これを組み合わせていくんだよ」
「“自分は騙せない”、か。確かにそうだね」
「あ、これ使えるな」
「どれどれ……“誰より大切な自分を愛せない”?」
「うん。皆自分が一番大事でしょ?」
「うーん…………僕は名前ちゃんの方が大事だけどなぁ」
「ま、世の中色んな考えがあるからね。司さんがそう思うなら否定はしないよ。あくまでも“自分は自分”だからね」
カタカタとキーボードを鳴らしながら、名前はパソコンのメモ帳にピックアップした単語を組み合わせて歌詞を書き上げていく。
唸りながらも数十分パソコンのキーボードを叩き、名前は1つの歌詞を創りあげていた。
「よし、1つ完成。次は……」
「名前ちゃん」
「何?」
「好きだよ」
「うん」
「大好き」
「うん」
「愛してる」
「うん」
「だから、シよ?」
「それはヤダ」
「……チッ」
会話に流されて了承すると思っていた提案を拒否した名前に、陵刀は小さく舌打ちをした。
「司さんの事を信じるとは言ったし好きだけど、そういうのはまだ考えられない。どうしてもそういう事シたいんなら、他当たって」
「……僕は名前ちゃん相手だからシたいんだけど」
「なら暫く我慢するんだね」
「暫くって、どの位?」
「さぁ?だから、我慢出来ないようなら他当たればいいよ。ウチは気にしないから」
「……本気で言ってるの?」
「本気だよ。冗談でこんな事言わない。それに、ウチはそういうの無しでも一緒にいて安心出来る人の方がいい」
「分かった……名前ちゃんがそういう事シたくなるのを気長に待つよ。だから、一緒に寝るのだけは許してくれないかな?せめて好きなコと一緒に寝たいんだ」
「……キス以上の事しない?」
「約束する。キミの信頼を失う様な事はしないよ」
「ならいいよ。司さんを信じてるから」
「良かった♡」
陵刀は心底安心した様に微笑むと、立ち上がり名前の髪にキスをした。
「まだ濡れてるよ?」
「司さんの髪乾かしてたからね」
「じゃあ、僕が名前ちゃんの髪を乾かしてあげる♡タオル貸して」
名前の返事を聞く前に、陵刀はタオルを奪い取った。
そのまま優しく名前の髪を拭き、愉しそうに鼻歌を歌った。
「何がそんなに楽しいんだか……」
「好きなコとこういう時間を過ごすのって、楽しいよ?」
「そ」
「はい、乾いたよ」
名前の頭を撫でると、陵刀は自分の肩に掛けてあったタオルとともに、名前の髪を拭いたタオルを洗濯機に入れに行った。
戻って来た陵刀が見たのは、パソコンを起動している名前の姿だった。
「こんな時間に仕事でもするの?」
「うん。“compatibility”の方のね」
「へェ……見ててもいい?」
「いいけど……ちょっと時間掛かるから、先に寝てた方がいいかもよ?」
「僕は名前ちゃんと寝たいの♪」
「はいはい……」
陵刀の言葉に半ば呆れながらも、名前はメガネを掛けてパソコンの画面と向き合った。
「名前ちゃんって目が悪かったの?」
「いや、見えなくはないんだけどさ……」
「ないんだけど?」
「スイッチの代わり、かな」
「ふーん……スイッチ入れなきゃいけないような事なの?」
「まぁね。皆から集めたキーワードを使って歌詞創るからさ。“compatibility”モードにならないと書けないし」
そう言うと、メーラーを立ち上げてバンドメンバーからのメールをピックアップしていく名前。
「“くだらないならば吐き出せばいい”……“信じ切れないなら疑えばいい”……ネガティブだね、また」
「ま、これを組み合わせていくんだよ」
「“自分は騙せない”、か。確かにそうだね」
「あ、これ使えるな」
「どれどれ……“誰より大切な自分を愛せない”?」
「うん。皆自分が一番大事でしょ?」
「うーん…………僕は名前ちゃんの方が大事だけどなぁ」
「ま、世の中色んな考えがあるからね。司さんがそう思うなら否定はしないよ。あくまでも“自分は自分”だからね」
カタカタとキーボードを鳴らしながら、名前はパソコンのメモ帳にピックアップした単語を組み合わせて歌詞を書き上げていく。
唸りながらも数十分パソコンのキーボードを叩き、名前は1つの歌詞を創りあげていた。
「よし、1つ完成。次は……」