美坂
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「やっほー。話し中に悪いんだけど、陵刀先生見なかった?」
「いや……」
「見てねェぜ?」
「そっか……どこ行きやがったんだ……」
「ところで名字」
「ん?なに?」
「お前は美坂って人をどう思う?」
「どうって……凄い人なんでしょ?」
「そうじゃなくて……」
「ああ!腕の話?」
「そうだ。お前はどう思う?」
「んー……」
「その心配はないよ♡」
名前が考えていると、岩城と鞍智の間から陵刀がいきなり現れた。
「陵刀先生、こんな所にいたのか……」
「陵刀先生……びっくりした……」
「陵刀、お前どっから湧くんだよもー。心臓に悪いんだよ――」
岩城だけが驚きで近くの木の根元まで後退っており、鞍智と名前は呆れていた。
「3人にいーもの見せてあげようと思って♡」
「いい物?」
「そ、いーもの♡コレ、何だと思う?」
「あん?」
陵刀は白衣のポケットから1枚の写真を取り出して3人に見せた。
「随分小さな手術痕だな――」
「なんかの手術を途中で止めて縫ったんですか?」
「とんでもない!それは昨日美坂が手術した、牛の第四胃右方変位の手術痕だよ」
「?」
「「!!」」
「信じられない……こんな小さな切り口で手術が出来るもんなんですか?」
名前は意味がわからずに陵刀の顔を見ているが、岩城と鞍智は愕然としていた。
「ま、普通はこの3倍は切るだろうね。でも美坂は天才的な手術師――……彼がR.E.D.No.1と呼ばれた所以だ。彼は新人の時から凄い奴だった――……こと手術に関しては、先輩の僕等も立場が無かったよ」
「信じられない!陵刀先生よりもスゴイなんて……!」
「まあ、君達も当然解ってると思うけど――……手術っていうのは小さく切って済むなら、その方がいいに決まってる。体の負担が少ないのは勿論の事……野生動物というのは、大きな切り傷があるだけでもストレスを感じて死んでしまうものだからね」
いかに美坂が凄いのかを語る陵刀の話に、岩城と鞍智は聞き入っていた。
「あーっ、2人共ー!!;」
突然聞こえた瀬能の声に振り返ると、瀬能はかなり慌てていた。
「何やってんですか。もう1時になっちゃいますよー!!」
「「はっ!!;」やべっ」
「君達、瀬能さんいないと時間も守れないんだねー。ハハハ」
「陵刀先生も時間守れないじゃん……」
「何か言った?名前ちゃん」
ボソリと呟いた名前の言葉に陵刀は反応したが、名前はそれ以上何も言わずに頭を振った。
3日後、岩城と鞍智は美坂の出した課題を終えようとしていた。
「美坂……」
R.E.D.にある第二倉庫の外で、陵刀と名前は美坂を待っていた。
「陵刀先輩……」
「彼等、だいぶ上達したみたいじゃない♡」
「アレは上達の域を超えてる……」
「……フン、まだまだあんなモンじゃあ……俺ァあの位片手で出来ましたよ。勿論目隠しでね」
美坂の自信満々な言葉に、陵刀はフッと微笑んだ。
「まあ君は化けモンだから……一緒にしちゃ可哀想だよ」
「……陵刀先生も化けモンじゃん」
「名前ちゃん?」
名前の言葉を聞き逃さず、陵刀はニッコリと笑いながら名前の顔を見た。
「で、陵刀先輩……本当にあそこに行かなきゃならんのですかね。あんなヤツ等と?」
「そんな事言わないでよ。その為の特訓だったんでしょ?それに今、二科は深刻な人手不足だからね。いないんだよ、インド行ける人♡ま、さすがの君も少しは腕が鈍ってるだろうし、あそこならリハビリに最適でしょ?」
「へいへい……」
それだけ言うと陵刀は美坂の肩を叩いて、名前を引き連れてその場を去った。
医局に戻った陵刀は、名前をその腕の中に拘束し尋ねた。
「ねぇ、名前ちゃん」
「何?この体勢は……」
「なんで“陵刀先生”に戻ってるの?何かの仕返し?」
「いや……」
「見てねェぜ?」
「そっか……どこ行きやがったんだ……」
「ところで名字」
「ん?なに?」
「お前は美坂って人をどう思う?」
「どうって……凄い人なんでしょ?」
「そうじゃなくて……」
「ああ!腕の話?」
「そうだ。お前はどう思う?」
「んー……」
「その心配はないよ♡」
名前が考えていると、岩城と鞍智の間から陵刀がいきなり現れた。
「陵刀先生、こんな所にいたのか……」
「陵刀先生……びっくりした……」
「陵刀、お前どっから湧くんだよもー。心臓に悪いんだよ――」
岩城だけが驚きで近くの木の根元まで後退っており、鞍智と名前は呆れていた。
「3人にいーもの見せてあげようと思って♡」
「いい物?」
「そ、いーもの♡コレ、何だと思う?」
「あん?」
陵刀は白衣のポケットから1枚の写真を取り出して3人に見せた。
「随分小さな手術痕だな――」
「なんかの手術を途中で止めて縫ったんですか?」
「とんでもない!それは昨日美坂が手術した、牛の第四胃右方変位の手術痕だよ」
「?」
「「!!」」
「信じられない……こんな小さな切り口で手術が出来るもんなんですか?」
名前は意味がわからずに陵刀の顔を見ているが、岩城と鞍智は愕然としていた。
「ま、普通はこの3倍は切るだろうね。でも美坂は天才的な手術師――……彼がR.E.D.No.1と呼ばれた所以だ。彼は新人の時から凄い奴だった――……こと手術に関しては、先輩の僕等も立場が無かったよ」
「信じられない!陵刀先生よりもスゴイなんて……!」
「まあ、君達も当然解ってると思うけど――……手術っていうのは小さく切って済むなら、その方がいいに決まってる。体の負担が少ないのは勿論の事……野生動物というのは、大きな切り傷があるだけでもストレスを感じて死んでしまうものだからね」
いかに美坂が凄いのかを語る陵刀の話に、岩城と鞍智は聞き入っていた。
「あーっ、2人共ー!!;」
突然聞こえた瀬能の声に振り返ると、瀬能はかなり慌てていた。
「何やってんですか。もう1時になっちゃいますよー!!」
「「はっ!!;」やべっ」
「君達、瀬能さんいないと時間も守れないんだねー。ハハハ」
「陵刀先生も時間守れないじゃん……」
「何か言った?名前ちゃん」
ボソリと呟いた名前の言葉に陵刀は反応したが、名前はそれ以上何も言わずに頭を振った。
3日後、岩城と鞍智は美坂の出した課題を終えようとしていた。
「美坂……」
R.E.D.にある第二倉庫の外で、陵刀と名前は美坂を待っていた。
「陵刀先輩……」
「彼等、だいぶ上達したみたいじゃない♡」
「アレは上達の域を超えてる……」
「……フン、まだまだあんなモンじゃあ……俺ァあの位片手で出来ましたよ。勿論目隠しでね」
美坂の自信満々な言葉に、陵刀はフッと微笑んだ。
「まあ君は化けモンだから……一緒にしちゃ可哀想だよ」
「……陵刀先生も化けモンじゃん」
「名前ちゃん?」
名前の言葉を聞き逃さず、陵刀はニッコリと笑いながら名前の顔を見た。
「で、陵刀先輩……本当にあそこに行かなきゃならんのですかね。あんなヤツ等と?」
「そんな事言わないでよ。その為の特訓だったんでしょ?それに今、二科は深刻な人手不足だからね。いないんだよ、インド行ける人♡ま、さすがの君も少しは腕が鈍ってるだろうし、あそこならリハビリに最適でしょ?」
「へいへい……」
それだけ言うと陵刀は美坂の肩を叩いて、名前を引き連れてその場を去った。
医局に戻った陵刀は、名前をその腕の中に拘束し尋ねた。
「ねぇ、名前ちゃん」
「何?この体勢は……」
「なんで“陵刀先生”に戻ってるの?何かの仕返し?」