コアラ
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「ホラ犬、ちゃんと謝れー!!」
「あー面白い。皆さん、原因はほぼ特定出来ましたよ♡」
「えっっ!?もう!?」
陵刀の言葉に、飼育員達はざわめきだった。
「はい……このユーカリの葉には、栄養分が殆どありません!!」
ユーカリの葉をジッポで燃やしながら、陵刀は言い切った。
「なっ……そんなバカな……」
「此処のユーカリは、このコアラが生まれた森から高い金を掛けて取り寄せたんだ!栄養が無いなんて事は……」
「じゃあ土は?」
「つ……土?」
「ユーカリってのは、そもそも栄養分が少なくてね……土壌に養分が無くなれば、コアラが生きていくのに必要な栄養分を持つ葉を作れなくなるんですよ」
「……!!」
「……馬鹿場さん、園長たるもの、人より深い知識持ってないと……殺しちゃうよ、高い動物♡」
馬鹿場に詰め寄り、ユーカリの葉を燃やしながら陵刀は続けた。
「幸い手前の2本は僅かながら養分が足りています。それを食べつくす前に、充分な土が用意出来ますね?」
「は、はい!早速手配します!!」
陵刀の指示に、飼育員達は真っ先に動いた。
「……治療終わっちゃったねェ。残念だなあ……絶対嗅覚見れなくて♡」
「陵刀先生、あんまり岩城先生を苛めないであげて下さいよ……」
「苛めてなんかいないよ?」
「ハァ……もういいです」
名前は陵刀に意見する事を早々に諦め、帰る準備をした。
「おーい犬、帰んぞー!」
すると、犬がいきなりコアラに向かって走りだした。
「い……」
「ワン!!」
「おうコラ犬……」
「ワンワンワ……ワン……」
「もー流石に俺も怒る――……俺のケツがどーなってもいいと……」
犬が吠えているコアラが、そんな事を無視するかの様にユーカリの葉を食べている。しかし、その咀嚼音を訊いて、岩城が止まった。
「ほら帰るよ、鉄生クン」
「いや……いや、まだだ……!まだ治療は終わってねえ!!」
「……鉄生先生?」
「何言ってるんだ鉄生クン、言ったろう?コアラが衰弱したのは、ユーカリの葉に充分な養分を送れん栄養のないココの土が原因なんだ。僕の診察に間違いはな……」
「そうじゃない!コアラが痩せていくのには原因がもう一つあったんだ!」
「――……?」
「もう一つの……原因?」
「虫歯だよ、虫歯!!コイツは歯が痛ェから、メシがうまく噛めなかったんだよ!!」
「虫歯ぁ!?」
岩城の発言に、その場にいた者は驚いて声を上げた。
「ははは、何言ってるんです獣医さん。コアラは草食動物ですよ!?そんな簡単に虫歯になんかなるワケないでしょう!その位私だって知ってますよォ」
「い、いやでもよ……草食だけどウチの永田似園で飼ってるヤギ山さんだって、年くってっから虫歯持ってんぞ!」
「あんたね!ヤギとコアラは違うんだよ!!値段も種類も貴重さもね!!」
園長が岩城に食って掛かる。
「そんな事も解らないなんて……この人ホントに獣医さんなの!?」
「い……いえ、まあ、あの一応……」
「一応ってナニよ。瀬能さん、ドッチの味方よ!」
「だ……だって先生~;」
「プッ……ククク……」
「ちょっ……陵刀先生?笑うのは失礼ですって!」
「あーっはっはっはっ!!」
名前が止めるのも無視し、陵刀は笑い続けていた。
「ホ、ホラぁ。あちらの先生だって笑って――……」
「違うよ!」
「え?」
「笑ったのは、あんたの無知さ加減にだよ。ま、僕もうっかりだったケド」
「な……そんな……それはどういう……」
「は~……学習能力ないですねェ……言ったでしょ?馬鹿場さん、園長たる者、人より深い知識が無いと――動物殺しちゃうよってさ♡」
陵刀の言葉に、園長は血の気が引いていた。
「動物でも虫歯になるんですか?」
「まあ、確かにコアラは一般的に虫歯にならない!」
「「え……?」」
「あー面白い。皆さん、原因はほぼ特定出来ましたよ♡」
「えっっ!?もう!?」
陵刀の言葉に、飼育員達はざわめきだった。
「はい……このユーカリの葉には、栄養分が殆どありません!!」
ユーカリの葉をジッポで燃やしながら、陵刀は言い切った。
「なっ……そんなバカな……」
「此処のユーカリは、このコアラが生まれた森から高い金を掛けて取り寄せたんだ!栄養が無いなんて事は……」
「じゃあ土は?」
「つ……土?」
「ユーカリってのは、そもそも栄養分が少なくてね……土壌に養分が無くなれば、コアラが生きていくのに必要な栄養分を持つ葉を作れなくなるんですよ」
「……!!」
「……馬鹿場さん、園長たるもの、人より深い知識持ってないと……殺しちゃうよ、高い動物♡」
馬鹿場に詰め寄り、ユーカリの葉を燃やしながら陵刀は続けた。
「幸い手前の2本は僅かながら養分が足りています。それを食べつくす前に、充分な土が用意出来ますね?」
「は、はい!早速手配します!!」
陵刀の指示に、飼育員達は真っ先に動いた。
「……治療終わっちゃったねェ。残念だなあ……絶対嗅覚見れなくて♡」
「陵刀先生、あんまり岩城先生を苛めないであげて下さいよ……」
「苛めてなんかいないよ?」
「ハァ……もういいです」
名前は陵刀に意見する事を早々に諦め、帰る準備をした。
「おーい犬、帰んぞー!」
すると、犬がいきなりコアラに向かって走りだした。
「い……」
「ワン!!」
「おうコラ犬……」
「ワンワンワ……ワン……」
「もー流石に俺も怒る――……俺のケツがどーなってもいいと……」
犬が吠えているコアラが、そんな事を無視するかの様にユーカリの葉を食べている。しかし、その咀嚼音を訊いて、岩城が止まった。
「ほら帰るよ、鉄生クン」
「いや……いや、まだだ……!まだ治療は終わってねえ!!」
「……鉄生先生?」
「何言ってるんだ鉄生クン、言ったろう?コアラが衰弱したのは、ユーカリの葉に充分な養分を送れん栄養のないココの土が原因なんだ。僕の診察に間違いはな……」
「そうじゃない!コアラが痩せていくのには原因がもう一つあったんだ!」
「――……?」
「もう一つの……原因?」
「虫歯だよ、虫歯!!コイツは歯が痛ェから、メシがうまく噛めなかったんだよ!!」
「虫歯ぁ!?」
岩城の発言に、その場にいた者は驚いて声を上げた。
「ははは、何言ってるんです獣医さん。コアラは草食動物ですよ!?そんな簡単に虫歯になんかなるワケないでしょう!その位私だって知ってますよォ」
「い、いやでもよ……草食だけどウチの永田似園で飼ってるヤギ山さんだって、年くってっから虫歯持ってんぞ!」
「あんたね!ヤギとコアラは違うんだよ!!値段も種類も貴重さもね!!」
園長が岩城に食って掛かる。
「そんな事も解らないなんて……この人ホントに獣医さんなの!?」
「い……いえ、まあ、あの一応……」
「一応ってナニよ。瀬能さん、ドッチの味方よ!」
「だ……だって先生~;」
「プッ……ククク……」
「ちょっ……陵刀先生?笑うのは失礼ですって!」
「あーっはっはっはっ!!」
名前が止めるのも無視し、陵刀は笑い続けていた。
「ホ、ホラぁ。あちらの先生だって笑って――……」
「違うよ!」
「え?」
「笑ったのは、あんたの無知さ加減にだよ。ま、僕もうっかりだったケド」
「な……そんな……それはどういう……」
「は~……学習能力ないですねェ……言ったでしょ?馬鹿場さん、園長たる者、人より深い知識が無いと――動物殺しちゃうよってさ♡」
陵刀の言葉に、園長は血の気が引いていた。
「動物でも虫歯になるんですか?」
「まあ、確かにコアラは一般的に虫歯にならない!」
「「え……?」」