カメ
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「そっか……なら、僕もその“仲間”に入れて貰えないかな?」
「それは無理だな」
「何故かな?ナルくん」
「だって、アンタは何も知らなすぎる。姐御と付き合いたいなら、まずはオレ達を“理解”出来ないと無理だな」
「君達を?」
「そう。俺達は所謂“健常者”じゃない。この意味が解るかなぁ?」
「……場所を変えて、詳しく話を聞かせて貰えるかな?」
陵刀の提案に、ナル達は顔を見合わせた。
「ここから一番近いのは……煌の家かな?」
「……うん」
「なら、煌ん家行こうよっ!誰にも邪魔されずに済むっしょ?いいよね??煌」
「……いいけど」
「じゃあ決まりだな」
秦の提案に押し切られる形で、煌は自身の部屋を提供する事になった。
「なら、途中で酒とか買おうぜ!呑まなきゃ話してらんねーしよ」
ナルと朔耶が意気揚々と話しているのを見て、名前は人知れず溜息を漏らした。
「名前姐さん、そーゆー事でつまみは任せた!」
「へいへい。陵刀先生、そういう事で今から煌の家に行くけどいい?」
「もちろん♡」
陵刀の意志を確認し、名前達は歩き出した。
繁華街を抜けて住宅地へと入ると、途中のスーパーで買物をする事になった。
「俺、名前姐の作った唐揚げ食いたい!」
「おいらはだし巻き卵!!」
「はいはい、作らせて頂きますよー」
「いつもこんな感じなの?」
「そうだぜ?姐御と宅呑みする時は、基本的に料理は作ってくれてるからな」
「へぇ~、羨ましいな」
「いいでしょ?」
はにかみながら秦は陵刀に自慢気に続けた。
「姐さんは面倒見がいいからね。ボク達の意見は尊重してくれるし、お願いもなるべく叶えてくれるんだ」
「お願い?」
「そっ。大体は今みたいに食べたい物作ってくれたりだけどね~」
朔耶と戒の持っているカゴに次々と食材を放り込む名前は、振り返って陵刀を見た。
「陵刀先生は食べたい物とかある?」
「名前ちゃんの手料理なら何でも♡」
「あっそ」
それだけ確認すると、名前は食材選びを止めてお酒のコーナーへと足を向けた。
「煌ん家って、何か酒ある?」
「……ない…………普段呑まないし」
「そっか……よし!好きなだけカゴに入れろー」
「言われなくても♪」
名前の言葉に、男達はカゴ一杯に様々な酒を入れていった。
結局、買い物カゴ3つ分の食材と酒を持ってレジに向かうこととなった。
「今日は僕が奢るよ」
「へ?」
「食事に誘ったのは僕だからね♡」
「……結構な額になるけど、本当にいいの?半額出すよ??」
「女の子に出させるわけにはいかないよ。いいから、今日は奢らせて♡」
「…………分かった。ゴチになります」
「うん♪」
嬉しそうに名前の頭を撫でて、陵刀は買い物の代金を支払った。
煌の家に着くと、食材を持って名前はキッチンへと真っ直ぐに向かった。
「名前ちゃんは前にも来た事があるみたいだね」
「まぁ、集まるとしたら誰かの家が多いからな」
「繁華街が近い分、煌の家が1番多いんじゃないんかな?」
「そっか」
「名前姐ー、何か手伝うかー?」
「いらん!お前等の手伝いは逆に手間が増えるだけだ!!」
「ははは、言えてる」
それから名前は黙々と料理を作り始め、男達は一足先に酒盛りを始めた。
「――で、何から話せばいいんかな?」
「そうだなぁ……俺等の事でいいんじゃねーの?」
「だね。けど、聞いて後悔したって遅いよ?」
「後悔?」
「……そう――大抵のヒトはこの話をすると離れていく…………」
悔しげに顔を歪める煌は、吐き捨てる様に呟いていた。
「僕は何を聞いても名前ちゃんから――いや、君達から離れるとは思えないな」
真剣な表情でナル達を見ながら、陵刀は言い切った。
「それは無理だな」
「何故かな?ナルくん」
「だって、アンタは何も知らなすぎる。姐御と付き合いたいなら、まずはオレ達を“理解”出来ないと無理だな」
「君達を?」
「そう。俺達は所謂“健常者”じゃない。この意味が解るかなぁ?」
「……場所を変えて、詳しく話を聞かせて貰えるかな?」
陵刀の提案に、ナル達は顔を見合わせた。
「ここから一番近いのは……煌の家かな?」
「……うん」
「なら、煌ん家行こうよっ!誰にも邪魔されずに済むっしょ?いいよね??煌」
「……いいけど」
「じゃあ決まりだな」
秦の提案に押し切られる形で、煌は自身の部屋を提供する事になった。
「なら、途中で酒とか買おうぜ!呑まなきゃ話してらんねーしよ」
ナルと朔耶が意気揚々と話しているのを見て、名前は人知れず溜息を漏らした。
「名前姐さん、そーゆー事でつまみは任せた!」
「へいへい。陵刀先生、そういう事で今から煌の家に行くけどいい?」
「もちろん♡」
陵刀の意志を確認し、名前達は歩き出した。
繁華街を抜けて住宅地へと入ると、途中のスーパーで買物をする事になった。
「俺、名前姐の作った唐揚げ食いたい!」
「おいらはだし巻き卵!!」
「はいはい、作らせて頂きますよー」
「いつもこんな感じなの?」
「そうだぜ?姐御と宅呑みする時は、基本的に料理は作ってくれてるからな」
「へぇ~、羨ましいな」
「いいでしょ?」
はにかみながら秦は陵刀に自慢気に続けた。
「姐さんは面倒見がいいからね。ボク達の意見は尊重してくれるし、お願いもなるべく叶えてくれるんだ」
「お願い?」
「そっ。大体は今みたいに食べたい物作ってくれたりだけどね~」
朔耶と戒の持っているカゴに次々と食材を放り込む名前は、振り返って陵刀を見た。
「陵刀先生は食べたい物とかある?」
「名前ちゃんの手料理なら何でも♡」
「あっそ」
それだけ確認すると、名前は食材選びを止めてお酒のコーナーへと足を向けた。
「煌ん家って、何か酒ある?」
「……ない…………普段呑まないし」
「そっか……よし!好きなだけカゴに入れろー」
「言われなくても♪」
名前の言葉に、男達はカゴ一杯に様々な酒を入れていった。
結局、買い物カゴ3つ分の食材と酒を持ってレジに向かうこととなった。
「今日は僕が奢るよ」
「へ?」
「食事に誘ったのは僕だからね♡」
「……結構な額になるけど、本当にいいの?半額出すよ??」
「女の子に出させるわけにはいかないよ。いいから、今日は奢らせて♡」
「…………分かった。ゴチになります」
「うん♪」
嬉しそうに名前の頭を撫でて、陵刀は買い物の代金を支払った。
煌の家に着くと、食材を持って名前はキッチンへと真っ直ぐに向かった。
「名前ちゃんは前にも来た事があるみたいだね」
「まぁ、集まるとしたら誰かの家が多いからな」
「繁華街が近い分、煌の家が1番多いんじゃないんかな?」
「そっか」
「名前姐ー、何か手伝うかー?」
「いらん!お前等の手伝いは逆に手間が増えるだけだ!!」
「ははは、言えてる」
それから名前は黙々と料理を作り始め、男達は一足先に酒盛りを始めた。
「――で、何から話せばいいんかな?」
「そうだなぁ……俺等の事でいいんじゃねーの?」
「だね。けど、聞いて後悔したって遅いよ?」
「後悔?」
「……そう――大抵のヒトはこの話をすると離れていく…………」
悔しげに顔を歪める煌は、吐き捨てる様に呟いていた。
「僕は何を聞いても名前ちゃんから――いや、君達から離れるとは思えないな」
真剣な表情でナル達を見ながら、陵刀は言い切った。