カメ
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「さっきから黙ってればベラベラと余計な事を……」
「名前ちゃん?」
「あ……姐御??」
「あーあ。折角隠してたのに、ナルちゃんのせいで台無しじゃん」
自身の肩を抱いているナルの手を払い除け、名前は陵刀を真っ直ぐに見据えた。
「ナルちゃんの言ってる事は全部本当。確かにウチは“INDIVIDUAL”の代表をしてる。だけど、それはあくまでも表向きだけ。ウチ等にはリーダーなんていない。個々の考えを尊重しあってる集団、それが“INDIVIDUAL”であり創立者としての願いだ」
「……他に僕に隠してる事は?」
「別にない。訊かれなかったから言ってないだけだし」
「そっか――……なら、ナルくん。君も食事に付き合ってよ♡」
「はぁ?!頭沸いてんのか?」
「嫌だなぁ、僕は正常だよ。もっと君の知っている名前ちゃんの事、教えてよ」
「どうする?姐御……」
ナルは陵刀の真意を図りかねて、名前に助けを求めた。
「……どうせなら、近くにいるメンバー呼んじゃえば?ナルちゃんは物事を穿った見方しかしないからね」
「悪かったな!捻くれてて!!」
「ふふ、でも――それがナルちゃんらしさだからね。否定はしないよ」
綺麗に微笑む名前に対し、ナルは呆れていた。
「ったく……姐御は人が悪すぎる…………」
「そんなの、前から解り切ってたでしょ?さ、解ったらさっさと連絡取る!」
「わーったよ!!」
名前に急かされ、ナルは携帯で近辺にいる“仲間”に連絡を取った。
ナルの招集に集まったのは全部で4人。ナル以外の“compatibility”のメンバーだった。
「うぉっ!マジで名前姐がいる!!」
「いちゃ悪いか、いちゃ」
「いやいや、姐さんがおらんと来た意味無いっしょ」
「……名前さんがいないと集まる意味が無い」
「何か……凄く慕われてるみたいだね」
「だから言っただろ?姐御は皆に慕われてるってよ」
まるで自分の事の様に、ナルは誇らしげに言った。
「紹介してくれるかな?名前ちゃん」
「おぉ~!名前姐が男と一緒にいる!!」
「うっさいわ、朔耶(サクヤ)」
「えっ?姐さん、いつの間に彼氏出来たん??」
「違ぇーよ!!」
「……名前さんってこういうのがタイプだったんだ」
「だから、違うっつってんでしょ!?」
街中で周りが騒がしいとはいえ、それ以上に声を張り上げる名前は行き交う人々の視線を集めていた。
「……ナルちゃん、バトンタッチ」
「へいへい。おら、テメェ等自己紹介しろ!」
「ほーい!俺、朔耶!!名前姐の一番弟子!!!」
「弟子なんか取ってないわ!」
「ボクは秦(シン)って呼んでねっ」
「……煌(コウ)」
「んで、おいらは戒(カイ)。皆本名じゃないけどね」
「僕は陵刀司。名前ちゃんと一緒に働いてるんだ。好きな様に呼んでいいよ♡」
「オニイサン、名前姐の事好きなんだろ?」
朔耶の一言に、陵刀はニッコリと微笑んだ。
「しっかし、姐さんに惚れるとは……陵刀さんって命知らずなん?」
「どういう意味かな?秦くん」
「……名前さんは渡さない」
「そういう事♪」
煌と戒の言葉に、陵刀は笑顔のまま尋ねた。
「君たちも、名前ちゃんが好きって事?」
「そうだよ」
「……悪い?」
「まぁ、アンタの“好き”と俺達の“好き”は違うけどな」
「フーン――……」
朔耶達の言葉を否定するでもなく、名前は黙ってその様子を眺めていた。
「名前ちゃんは?」
「んー?」
「名前ちゃんは彼等の事をどう思ってるの?」
急に真剣な顔になった陵刀に訊かれ、名前は少し考えてから答えた。
「……好きだよ。もちろん、人間としても“仲間”としてもね。コイツ等以上の“理解者”はいないと思ってるし」
「名前ちゃん?」
「あ……姐御??」
「あーあ。折角隠してたのに、ナルちゃんのせいで台無しじゃん」
自身の肩を抱いているナルの手を払い除け、名前は陵刀を真っ直ぐに見据えた。
「ナルちゃんの言ってる事は全部本当。確かにウチは“INDIVIDUAL”の代表をしてる。だけど、それはあくまでも表向きだけ。ウチ等にはリーダーなんていない。個々の考えを尊重しあってる集団、それが“INDIVIDUAL”であり創立者としての願いだ」
「……他に僕に隠してる事は?」
「別にない。訊かれなかったから言ってないだけだし」
「そっか――……なら、ナルくん。君も食事に付き合ってよ♡」
「はぁ?!頭沸いてんのか?」
「嫌だなぁ、僕は正常だよ。もっと君の知っている名前ちゃんの事、教えてよ」
「どうする?姐御……」
ナルは陵刀の真意を図りかねて、名前に助けを求めた。
「……どうせなら、近くにいるメンバー呼んじゃえば?ナルちゃんは物事を穿った見方しかしないからね」
「悪かったな!捻くれてて!!」
「ふふ、でも――それがナルちゃんらしさだからね。否定はしないよ」
綺麗に微笑む名前に対し、ナルは呆れていた。
「ったく……姐御は人が悪すぎる…………」
「そんなの、前から解り切ってたでしょ?さ、解ったらさっさと連絡取る!」
「わーったよ!!」
名前に急かされ、ナルは携帯で近辺にいる“仲間”に連絡を取った。
ナルの招集に集まったのは全部で4人。ナル以外の“compatibility”のメンバーだった。
「うぉっ!マジで名前姐がいる!!」
「いちゃ悪いか、いちゃ」
「いやいや、姐さんがおらんと来た意味無いっしょ」
「……名前さんがいないと集まる意味が無い」
「何か……凄く慕われてるみたいだね」
「だから言っただろ?姐御は皆に慕われてるってよ」
まるで自分の事の様に、ナルは誇らしげに言った。
「紹介してくれるかな?名前ちゃん」
「おぉ~!名前姐が男と一緒にいる!!」
「うっさいわ、朔耶(サクヤ)」
「えっ?姐さん、いつの間に彼氏出来たん??」
「違ぇーよ!!」
「……名前さんってこういうのがタイプだったんだ」
「だから、違うっつってんでしょ!?」
街中で周りが騒がしいとはいえ、それ以上に声を張り上げる名前は行き交う人々の視線を集めていた。
「……ナルちゃん、バトンタッチ」
「へいへい。おら、テメェ等自己紹介しろ!」
「ほーい!俺、朔耶!!名前姐の一番弟子!!!」
「弟子なんか取ってないわ!」
「ボクは秦(シン)って呼んでねっ」
「……煌(コウ)」
「んで、おいらは戒(カイ)。皆本名じゃないけどね」
「僕は陵刀司。名前ちゃんと一緒に働いてるんだ。好きな様に呼んでいいよ♡」
「オニイサン、名前姐の事好きなんだろ?」
朔耶の一言に、陵刀はニッコリと微笑んだ。
「しっかし、姐さんに惚れるとは……陵刀さんって命知らずなん?」
「どういう意味かな?秦くん」
「……名前さんは渡さない」
「そういう事♪」
煌と戒の言葉に、陵刀は笑顔のまま尋ねた。
「君たちも、名前ちゃんが好きって事?」
「そうだよ」
「……悪い?」
「まぁ、アンタの“好き”と俺達の“好き”は違うけどな」
「フーン――……」
朔耶達の言葉を否定するでもなく、名前は黙ってその様子を眺めていた。
「名前ちゃんは?」
「んー?」
「名前ちゃんは彼等の事をどう思ってるの?」
急に真剣な顔になった陵刀に訊かれ、名前は少し考えてから答えた。
「……好きだよ。もちろん、人間としても“仲間”としてもね。コイツ等以上の“理解者”はいないと思ってるし」