カメ
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「落ち着け岩城」
「そうそう、落ち着きなよ。R.E.D.に出るとしたら、動物の幽霊なんだし」
「名字~!!」
「これは極めて深刻な問題だ。内部の人間による覗きかも知れん!裏庭の窓から覗くならまだしも、脱衣所に入ってきたとなれば内部の人間の犯行としか考えられん。恐らく犯人は、院内のどこからか脱衣所に入り込み、その後非常口を使って裏庭に逃げたのだろう」
「断言するなら、お前1人で行けよ~!!」
岩城は食堂の自販機に張り付きながら抗議していた。
「アホウ!僕は暴力沙汰は苦手なんだ。犯人を取り押さえる時はお前がいなきゃ!」
「死んでる類だったらどーすんだよー!!責任取れんのかよー!!」
「あ、有難うございますぅ……でも、先生は来てくれるかな……」
「大丈夫だよ。首に縄つけてでも連れてくから」
心配する瀬能に鞍智は笑顔で答えていたが、当の岩城は自販機の陰に隠れていた。
やがて夕方になり、一般診療が終わった為名前は帰り支度をしていた。
「名前ちゃん!」
「何でしょーか?陵刀先生」
「僕、車取ってくるからちゃんと正面玄関で待っててね♡」
『逃げたらお仕置きだから♡』と付け加え、陵刀は医局から出て行った。
そんな陵刀の背中を、溜息を吐きながら見送った名前はパソコンの電源を落とし医局の戸締まりを確認した。
「よし、問題なし!ってか、マジであの人と2人でメシ食いに行かなきゃならんのか……」
誰に言うでもなく呟き、名前は医局を後にした。
医局を出て玄関に向かう途中、名前は診察室の1つに岩城達がいるのを見つけて声を掛けた。
「お先~」
「おっ、名字!お前も付き合え!!」
「いやいや、名字は陵刀先生とデートがあるだろ!」
「デートじゃねーから!?そこ間違えないでよ?!」
「え?名前さん、違うの??」
「断じて違う!『逃げたらお仕置き』とか怖い事言われたから、仕方がなく行くだけだし!!」
「「「……ご愁傷様」」」
「解ってくれたらそれでいい……マジ憂鬱…………じゃ、マジでナニされるか判んないから行くよ。また明日ね~」
「「「お疲れ様ー」」」
「ワウッ」
3人と1匹に見送られ、名前は急いで正面玄関へと向かった。
名前が正面玄関に着くと、外にはすでに陵刀の姿があった。
慌てて走り寄ると、名前に気付いた陵刀が嬉しそうに微笑んだ。
「良かった♡帰っちゃったのかと心配したよ」
「……“お仕置き”は嫌だからね」
「しないよ、そんな事」
ケロリと言う陵刀に脱力し、名前はそのまま帰ろうとした。
「ちょっ……名前ちゃん!?」
「……次に笑えない冗談言ったら、その時は覚悟しといてよ」
顰めっ面で陵刀に告げると、名前はあからさまに溜息を吐いてみせた。
「ごめんごめん、もうしないよ。さっ、乗って」
陵刀のかなり年季の入った車へと乗せられ、名前はR.E.D.を後にした。
暫く車を走らせた所で、陵刀は徐ろに口を開いた。
「名前ちゃんってさ」
「んー?」
「今は僕の事どう思ってるの?」
「どうって……別にそこまで嫌いじゃないけど」
「そっか。嫌われてないならいいや」
「かと言って、好きでもないけどね」
「あはは。相変わらず手厳しいね」
窓の外を眺めていた名前は、陵刀の問い掛けに疑問を持ちながら彼を見た。
「どうしたの?そんなに見つめられたら、期待しちゃうよ?」
「勝手にしてろ。けど……何でいきなりそういう話になったワケ?」
「別に急じゃないよ。前から言ってるだろ?僕は君が好きだって」
「それで?」
「いつになったら僕に振り向いてくれるのかなぁって思っただけ♡」
「さいですか……」
「言っておくけど、僕は本気だからね?」
「はいはい」
「そうそう、落ち着きなよ。R.E.D.に出るとしたら、動物の幽霊なんだし」
「名字~!!」
「これは極めて深刻な問題だ。内部の人間による覗きかも知れん!裏庭の窓から覗くならまだしも、脱衣所に入ってきたとなれば内部の人間の犯行としか考えられん。恐らく犯人は、院内のどこからか脱衣所に入り込み、その後非常口を使って裏庭に逃げたのだろう」
「断言するなら、お前1人で行けよ~!!」
岩城は食堂の自販機に張り付きながら抗議していた。
「アホウ!僕は暴力沙汰は苦手なんだ。犯人を取り押さえる時はお前がいなきゃ!」
「死んでる類だったらどーすんだよー!!責任取れんのかよー!!」
「あ、有難うございますぅ……でも、先生は来てくれるかな……」
「大丈夫だよ。首に縄つけてでも連れてくから」
心配する瀬能に鞍智は笑顔で答えていたが、当の岩城は自販機の陰に隠れていた。
やがて夕方になり、一般診療が終わった為名前は帰り支度をしていた。
「名前ちゃん!」
「何でしょーか?陵刀先生」
「僕、車取ってくるからちゃんと正面玄関で待っててね♡」
『逃げたらお仕置きだから♡』と付け加え、陵刀は医局から出て行った。
そんな陵刀の背中を、溜息を吐きながら見送った名前はパソコンの電源を落とし医局の戸締まりを確認した。
「よし、問題なし!ってか、マジであの人と2人でメシ食いに行かなきゃならんのか……」
誰に言うでもなく呟き、名前は医局を後にした。
医局を出て玄関に向かう途中、名前は診察室の1つに岩城達がいるのを見つけて声を掛けた。
「お先~」
「おっ、名字!お前も付き合え!!」
「いやいや、名字は陵刀先生とデートがあるだろ!」
「デートじゃねーから!?そこ間違えないでよ?!」
「え?名前さん、違うの??」
「断じて違う!『逃げたらお仕置き』とか怖い事言われたから、仕方がなく行くだけだし!!」
「「「……ご愁傷様」」」
「解ってくれたらそれでいい……マジ憂鬱…………じゃ、マジでナニされるか判んないから行くよ。また明日ね~」
「「「お疲れ様ー」」」
「ワウッ」
3人と1匹に見送られ、名前は急いで正面玄関へと向かった。
名前が正面玄関に着くと、外にはすでに陵刀の姿があった。
慌てて走り寄ると、名前に気付いた陵刀が嬉しそうに微笑んだ。
「良かった♡帰っちゃったのかと心配したよ」
「……“お仕置き”は嫌だからね」
「しないよ、そんな事」
ケロリと言う陵刀に脱力し、名前はそのまま帰ろうとした。
「ちょっ……名前ちゃん!?」
「……次に笑えない冗談言ったら、その時は覚悟しといてよ」
顰めっ面で陵刀に告げると、名前はあからさまに溜息を吐いてみせた。
「ごめんごめん、もうしないよ。さっ、乗って」
陵刀のかなり年季の入った車へと乗せられ、名前はR.E.D.を後にした。
暫く車を走らせた所で、陵刀は徐ろに口を開いた。
「名前ちゃんってさ」
「んー?」
「今は僕の事どう思ってるの?」
「どうって……別にそこまで嫌いじゃないけど」
「そっか。嫌われてないならいいや」
「かと言って、好きでもないけどね」
「あはは。相変わらず手厳しいね」
窓の外を眺めていた名前は、陵刀の問い掛けに疑問を持ちながら彼を見た。
「どうしたの?そんなに見つめられたら、期待しちゃうよ?」
「勝手にしてろ。けど……何でいきなりそういう話になったワケ?」
「別に急じゃないよ。前から言ってるだろ?僕は君が好きだって」
「それで?」
「いつになったら僕に振り向いてくれるのかなぁって思っただけ♡」
「さいですか……」
「言っておくけど、僕は本気だからね?」
「はいはい」