カメ
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「あれ?鞍智先生は知らなかったんですか?アレが名前さんの素ですよ」
呆然としている鞍智に、瀬能はカラカラと笑いながら教えていた。
「俺等にはいつもあーだぞ、名字は」
「……僕には敬語で、あんなに喜怒哀楽を表面に出さないのにか?」
「鞍智先生が名前さんに壁を作ってるからじゃないですか?」
「そうそう、お前ェは名字に対して構えすぎてるんだよ!アイツ、自分でも壁作ってっから、こっちから壁を取っ払ってやんねーと仲良くなれないぞ!!」
陵刀と攻防を繰り広げている名前を見ながら、鞍智は初めて自分が一部の人間以外には壁を作っていると言う事を認識した。
「でさー、名前ちゃん」
「まだ何かあるのかよ……」
「今夜付き合ってよ♡」
「はぁ?!」
「そんなに嫌そうな顔しないでよ……ただ一緒に食事したいだけなんだから」
「メシねぇ……」
嫌そうに名前が顔を顰めていると、そこに鞍智が割って入ってきた。
「おい名字!」
「?何でしょうか、鞍智先生」
「僕にその口調は止めろ。岩城達と同じ様に話せ」
「……それは業務命令ですか?」
「違う!」
「なら、命令口調で言うのは止めて下さい」
「名前ちゃん?」
冷めた眼で鞍智を仰ぎ見ながら、名前は陵刀を手で制した。
「悪い……これからは同僚として、今までよりも仲良くしたい。駄目か?」
「そういう事ならいーですけど」
「なら、僕にも素で接してくれ」
「……分かった。なるべく気をつける」
名前の返答に、鞍智は胸を撫で下ろしていた。
「ねぇ、名前ちゃん」
「まだいたの?陵刀先生」
「そんな酷い事言わないでよ……さすがに僕でも傷つくよ?」
「はいはい、で何?」
「食事、約束だからね♡」
「はいは……って、えーっ!?」
「やった♡じゃあ、仕事終わったら正面玄関で待っててね♡」
「待て!今の無し!!」
「聞こえな~い♪」
陵刀は嬉しそうに笑うと、診察室から出て行った。
「は……早まった……」
項垂れる名前を、瀬能は宥めていた。
陵刀と別れ、岩城達と食堂で昼食を取ることにした名前。
「しかしスゲーよなー、陵刀って!ホント、何でも知ってんだもんよ~」
「ああ、さすが絶対眼力の持ち主!24時間ついて弟子入りしたい気分だよ!!」
「いやいやいや……」
「いや、それはキケンだと思うぞ。リョート―だけに。なあ、瀬能さ……」
岩城が瀬能に話を振るが、瀬能はどんよりとした空気を背負っていた。
「ど……どうしたんだぁ?」
「先生ェ~……今夜……付き合って貰えません?」
「「……」」
「へっ!?」
「コホン!!僕も……医師と看護師の交際に反対するワケではないが……そこまで大っぴらにされるとこっちの方が困る……」
「えっ!?あ……ちっ、違……違うんです!そんなんじゃなくて!!」
「?」
「どーゆー事?」
「い……いや、あの……その……」
「「「オバケェ~!?」」」
「今、看護師の間じゃその話で持ち切りなんですよ~。私、今日当直だから怖くって……」
瀬能は看護師の間で話題になっているというオバケの話をして聞かせた。
何でも、看護師がシャワーを浴びているとシャワー室に【出る】らしい。
「中には耳元で“おじいさんの囁き”が聞こえたって人もいて……怖いんです、私~」
「バカバカしい、霊なんているワケないじゃないか!なあ岩城……」
鞍智が全面否定しながら岩城を見ると、岩城は両耳を塞いで床に蹲っていた。
「「……」」
「おい岩し……」
「あ~っっ……」
「いい加減にしろ」
「だあって幽霊だぜ幽霊~!!俺マジ苦手なんだよ、そーゆーの~っ!!」
「よし分かった!僕等が今晩付き合おう!」
「おい、聞いてんのかよ、テメー勝手な事――……」
呆然としている鞍智に、瀬能はカラカラと笑いながら教えていた。
「俺等にはいつもあーだぞ、名字は」
「……僕には敬語で、あんなに喜怒哀楽を表面に出さないのにか?」
「鞍智先生が名前さんに壁を作ってるからじゃないですか?」
「そうそう、お前ェは名字に対して構えすぎてるんだよ!アイツ、自分でも壁作ってっから、こっちから壁を取っ払ってやんねーと仲良くなれないぞ!!」
陵刀と攻防を繰り広げている名前を見ながら、鞍智は初めて自分が一部の人間以外には壁を作っていると言う事を認識した。
「でさー、名前ちゃん」
「まだ何かあるのかよ……」
「今夜付き合ってよ♡」
「はぁ?!」
「そんなに嫌そうな顔しないでよ……ただ一緒に食事したいだけなんだから」
「メシねぇ……」
嫌そうに名前が顔を顰めていると、そこに鞍智が割って入ってきた。
「おい名字!」
「?何でしょうか、鞍智先生」
「僕にその口調は止めろ。岩城達と同じ様に話せ」
「……それは業務命令ですか?」
「違う!」
「なら、命令口調で言うのは止めて下さい」
「名前ちゃん?」
冷めた眼で鞍智を仰ぎ見ながら、名前は陵刀を手で制した。
「悪い……これからは同僚として、今までよりも仲良くしたい。駄目か?」
「そういう事ならいーですけど」
「なら、僕にも素で接してくれ」
「……分かった。なるべく気をつける」
名前の返答に、鞍智は胸を撫で下ろしていた。
「ねぇ、名前ちゃん」
「まだいたの?陵刀先生」
「そんな酷い事言わないでよ……さすがに僕でも傷つくよ?」
「はいはい、で何?」
「食事、約束だからね♡」
「はいは……って、えーっ!?」
「やった♡じゃあ、仕事終わったら正面玄関で待っててね♡」
「待て!今の無し!!」
「聞こえな~い♪」
陵刀は嬉しそうに笑うと、診察室から出て行った。
「は……早まった……」
項垂れる名前を、瀬能は宥めていた。
陵刀と別れ、岩城達と食堂で昼食を取ることにした名前。
「しかしスゲーよなー、陵刀って!ホント、何でも知ってんだもんよ~」
「ああ、さすが絶対眼力の持ち主!24時間ついて弟子入りしたい気分だよ!!」
「いやいやいや……」
「いや、それはキケンだと思うぞ。リョート―だけに。なあ、瀬能さ……」
岩城が瀬能に話を振るが、瀬能はどんよりとした空気を背負っていた。
「ど……どうしたんだぁ?」
「先生ェ~……今夜……付き合って貰えません?」
「「……」」
「へっ!?」
「コホン!!僕も……医師と看護師の交際に反対するワケではないが……そこまで大っぴらにされるとこっちの方が困る……」
「えっ!?あ……ちっ、違……違うんです!そんなんじゃなくて!!」
「?」
「どーゆー事?」
「い……いや、あの……その……」
「「「オバケェ~!?」」」
「今、看護師の間じゃその話で持ち切りなんですよ~。私、今日当直だから怖くって……」
瀬能は看護師の間で話題になっているというオバケの話をして聞かせた。
何でも、看護師がシャワーを浴びているとシャワー室に【出る】らしい。
「中には耳元で“おじいさんの囁き”が聞こえたって人もいて……怖いんです、私~」
「バカバカしい、霊なんているワケないじゃないか!なあ岩城……」
鞍智が全面否定しながら岩城を見ると、岩城は両耳を塞いで床に蹲っていた。
「「……」」
「おい岩し……」
「あ~っっ……」
「いい加減にしろ」
「だあって幽霊だぜ幽霊~!!俺マジ苦手なんだよ、そーゆーの~っ!!」
「よし分かった!僕等が今晩付き合おう!」
「おい、聞いてんのかよ、テメー勝手な事――……」