北極グマ
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「んー?そんな事ないよ。僕が欲しいのは、君の事なんだから♡」
「へぇ……寒さで頭おかしくなったみたいだね。瀬能さん、この人は放っておいて鉄生先生が起きた時用のご飯作ろう」
陵刀に背を向け、瀬能の手を引いて治療室を出ようとする名前。
しかし、陵刀は名前の手を強く引くとその腕の中に名前を収めた。
「逃げなくてもいいじゃないか」
「……逃げてない」
「なら、どうしてそんな顔するのかな?僕には君が“何か”から逃げてる様にしか見えないけど……」
「そう思うのは陵刀先生の勝手だけど――解った様な事言わないで」
陵刀の腕の中から抜け出し、今度こそその場を後にした名前。
それから数日経ち、母熊が動ける様になったのを見て野生に帰す事となった。
岩城はまだ怪我が治っていないが、名前達と共に母熊と熊を見送る為に輸送車に乗っていた。
「じゃあな、熊!元気でな!」
「クマ~」
「キューン……」
「犬も我慢しろって。ホラ、早く行けよ。母ちゃん待ってんぞ!」
別れを惜しむ熊と犬を促し、岩城は熊に離れた所で待っている母熊の元へ行くように言った。
「クマッ!!」
こちらを振り返る熊の母子を見送り、名前たちも引き上げる準備をし始めた。
「あーあ……行っちゃいましたねェ……また会えるかな?」
「おう!多分な……!」
「ああ、そういえば鉄生クン――君、密猟者に殺された事になってるから」
「は!?」
「……陵刀先生?」
「そのおかげでよーやくヤツラ捕まったんだ。ほら、“実害”出ないとお上は腰上げないでしょ?これで去年、同じ奴に撃たれた先輩の敵も取れたし。んなワケで勝手に死亡診断書作っちゃった♡ま、これも熊助けの一環だよ、熊助け♡死んでもいいんでしょ♡」
岩城の肩を叩きながら、とんでも無い事を口にする陵刀。
「ちなみに国連の仕事の方は、僕がちゃんとやっといたから。心置きなく成仏して♡」
「するかっ!!」
「見直そうとしたウチが馬鹿だった……」
怒る岩城とは対照的に、名前は大きく溜息を吐いて陵刀を眺めていた。
「へぇ……寒さで頭おかしくなったみたいだね。瀬能さん、この人は放っておいて鉄生先生が起きた時用のご飯作ろう」
陵刀に背を向け、瀬能の手を引いて治療室を出ようとする名前。
しかし、陵刀は名前の手を強く引くとその腕の中に名前を収めた。
「逃げなくてもいいじゃないか」
「……逃げてない」
「なら、どうしてそんな顔するのかな?僕には君が“何か”から逃げてる様にしか見えないけど……」
「そう思うのは陵刀先生の勝手だけど――解った様な事言わないで」
陵刀の腕の中から抜け出し、今度こそその場を後にした名前。
それから数日経ち、母熊が動ける様になったのを見て野生に帰す事となった。
岩城はまだ怪我が治っていないが、名前達と共に母熊と熊を見送る為に輸送車に乗っていた。
「じゃあな、熊!元気でな!」
「クマ~」
「キューン……」
「犬も我慢しろって。ホラ、早く行けよ。母ちゃん待ってんぞ!」
別れを惜しむ熊と犬を促し、岩城は熊に離れた所で待っている母熊の元へ行くように言った。
「クマッ!!」
こちらを振り返る熊の母子を見送り、名前たちも引き上げる準備をし始めた。
「あーあ……行っちゃいましたねェ……また会えるかな?」
「おう!多分な……!」
「ああ、そういえば鉄生クン――君、密猟者に殺された事になってるから」
「は!?」
「……陵刀先生?」
「そのおかげでよーやくヤツラ捕まったんだ。ほら、“実害”出ないとお上は腰上げないでしょ?これで去年、同じ奴に撃たれた先輩の敵も取れたし。んなワケで勝手に死亡診断書作っちゃった♡ま、これも熊助けの一環だよ、熊助け♡死んでもいいんでしょ♡」
岩城の肩を叩きながら、とんでも無い事を口にする陵刀。
「ちなみに国連の仕事の方は、僕がちゃんとやっといたから。心置きなく成仏して♡」
「するかっ!!」
「見直そうとしたウチが馬鹿だった……」
怒る岩城とは対照的に、名前は大きく溜息を吐いて陵刀を眺めていた。